SBIリーシングサービス株式会社の決算報告書を見てみましょう。この企業は航空機のリース事業を中心に行っており、この度の決算では売上高や利益が大幅に増加しました。特に航空需要の回復に伴い、航空機の販売などで大きな収益を上げています。今後も様々な機体の組成やファンド事業の強化など、事業の多角化に取り組んでいく方針のようです。株主への還元面では、前期に初めて配当を実施したことも注目されますね。
企業情報
企業名: SBIリーシングサービス株式会社
証券コード: 58340
決算期: 2023年3月31日
SBIリーシングサービス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
SBIリーシングサービス株式会社の決算期は3月31日です。各年度の第3四半期の決算情報が今回公表されました。決算発表は毎年6月と12月頃に行われる見込みです。
主な事業
SBIリーシングサービス株式会社は、航空機などの運輸機器に対するオペレーティング・リース事業を中核事業として展開しています。具体的には、航空機のリースや売買、ファンド組成などを手がけています。近年はゼネラルアビエーション分野への進出や、環境性能に優れた航空機の取り扱いにも注力しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の連結業績は、売上高が349.5億円と前年同期比で77.2%の大幅な増加を記録しました。また、経常利益は36.7億円と147.4%の大幅な増益となっています。利益率も改善傾向にあり、経常利益率は10.5%まで上昇しています。航空機の需要回復に伴う売上増加と高い収益性が業績を押し上げた結果といえるでしょう。
売上・利益の推移
SBIリーシングサービス株式会社の直近3年間の連結業績は、売上高が増加傾向にあります。前期は39.6億円、当期第3四半期では34.9億円まで増加しています。一方、利益面では前期の35.3億円から当期第3四半期では36.7億円と、堅調に推移しています。新型コロナ禍からの回復と航空需要の増加が業績に寄与しているようです。
四半期連結貸借対照表について
SBIリーシングサービス株式会社の直近の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は850.8億円と大幅に増加しています。これは主に、航空機などの商品出資金が485.8億円、販売用航空機が161.5億円と増えたことによるものです。一方、負債は641.7億円と増加しており、短期借入金が449.9億円となっています。
資産の部
資産の部では、流動資産が747.6億円と大幅に増加しています。これは主に、商品出資金が488.0億円、販売用航空機が161.5億円と増加したことが要因です。固定資産は103.2億円となっており、賃貸資産などが主な内訳となっています。
負債の部
負債の部では、流動負債が506.1億円と大幅に増加しています。これは主に、短期借入金が449.9億円と大幅に増加したことが要因です。固定負債は135.6億円となっており、長期借入金などが主な内訳となっています。
純資産の部
純資産の部は209.1億円となっています。これは主に、利益剰余金が153.2億円と増加したことによるものです。自己資本比率は24.6%となっています。
ROAとROE
SBIリーシングサービス株式会社のROAは前期3.7%から当期第3四半期では4.3%に改善しています。一方、ROEは前期18.1%から当期第3四半期では14.5%と低下しています。この背景には、資産の拡大に伴い自己資本比率が低下したことが考えられます。今後は更なる収益力の向上とともに、財務体質の強化にも注力していくことが期待されます。
キャッシュフロー
SBIリーシングサービス株式会社のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュ・フローが大幅な支出超過となっています。これは主に、航空機の取得などによる「商品出資金」の増加が要因です。一方、財務活動によるキャッシュ・フローでは借入れの増加から大幅な収入超過となっています。今後は、営業活動によるキャッシュ・インフローの拡大が課題となるでしょう。
配当の支払額
SBIリーシングサービス株式会社は、前期に初めて1株当たり10円の期末配当を実施しました。当期第3四半期においても、1株当たり10円の中間配当を行っています。今後も安定的な配当の実施を目指していくとしています。
今後の展望
SBIリーシングサービス株式会社は、航空機のリース事業の拡大に加え、ゼネラルアビエーション分野やプリンシパルインベストメント事業の強化にも注力していく方針です。また、環境性能に優れた次世代機の取り扱いにも力を入れていく予定です。これらの取り組みにより、収益性の向上と事業の多角化を図ることが期待されます。
編集部のまとめ
SBIリーシングサービス株式会社は、航空機等の運輸機器に対するオペレーティング・リース事業を中心に展開しています。今期の業績は、航空需要の回復に伴い大幅な増収増益となりました。特に、航空機の販売やファンド事業での好調な収益を上げています。今後は、事業の多角化や環境性能の高い航空機への取り組みにも注力していく方針で、持続的な成長が期待されます。また、株主への還元では、前期に初めて配当を実施し、当期も継続して実施しています。今後の動向にも注目していきましょう。
SBIリーシングサービス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
SBIリーシングサービス株式会社の決算期は3月31日です。各年度の第3四半期の決算情報が公表され、毎年6月と12月頃に決算発表が行われます。また、同社は前期に初めて1株当たり10円の期末配当を実施し、当期第3四半期においても1株当たり10円の中間配当を行っています。今後も安定的な配当を目指していく方針のようです。