インテグラル株式会社(証券コード:E25156)の2024年1月から3月までの第1四半期決算が発表されました。総資産の60,678百万円と大幅な増加を示し、収益5,008百万円、税引前四半期利益3,643百万円と高い利益水準を達成しました。キャッシュ・フローでは3,632百万円の営業キャッシュ・アウトフローとなりました。
企業情報
企業名: インテグラル株式会社
証券コード: E25156
決算期: 12月
インテグラル株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
インテグラル株式会社の決算期は12月末となっており、通期決算は翌年の5月に発表されます。また、四半期決算は1月、4月、7月、10月に発表されています。
主な事業
インテグラル株式会社は国内の上場企業及び未公開企業等を対象とした投資事業を主な事業としています。具体的には、投資事業有限責任組合を無限責任組合員として運営するほか、自己資金での投資活動を行っています。また、投資先企業に対する経営支援サービスの提供も行っています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は、収益5,008百万円、税引前四半期利益3,643百万円と非常に高い水準を達成しました。これは主に、保有する投資先企業の株式売却による実現利益や公正価値評価に伴う未実現利益の計上が大きく寄与したためです。利益率も税引前四半期利益率72.8%と高水準を維持しており、優れた収益性を示しています。
売上・利益の推移
過去1年間の業績推移を見ると、売上高は前年同期比344.6%増、税引前四半期利益は685.5%増と大幅な増加となっています。これは、保有する投資先企業の株式売却や公正価値評価の改善が進んだことによるものです。特に当第1四半期は投資先企業の株式売却が好調だったことが大きな要因となっています。
四半期連結貸借対照表について
当第1四半期末の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は60,678百万円と前期末比4,381百万円増加しています。一方、負債合計は18,280百万円と1,847百万円の増加、純資産は42,398百万円と2,533百万円の増加となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び現金同等物が17,132百万円と前期末比1,790百万円減少した一方で、ポートフォリオへの投資が38,549百万円、公正価値で評価している子会社への投資が29,657百万円と大幅に増加しています。これらは、当社グループの投資活動による資産の積み上がりを示しています。
負債の部
負債の部では、借入金及び公正価値で評価している子会社からの借入金が6,905百万円と1,866百万円増加しています。これは、投資活動のための資金調達によるものです。また、繰延税金負債が9,056百万円と1,053百万円増加しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が28,388百万円と2,521百万円増加しており、これは当第1四半期の四半期利益の計上によるものです。親会社所有者帰属持分比率は69.9%と高水準を維持しています。
ROAとROE
当第1四半期のROAは17.3%、ROEは22.8%となっており、前年同期と比べて大幅に改善しています。これは、収益力の向上と効率的な資産運用により、収益性や資本効率性が高まったことが要因です。今後も事業成長と収益力の強化により、更なるROA・ROEの向上が期待されます。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・アウトフロー3,632百万円となりました。これは主に、投資先企業への貸付金の増加や投資先企業株式の取得などによるものです。一方、財務活動によるキャッシュ・インフロー1,841百万円は、借入れによる収入が計上されたことによるものです。結果として、現金及び現金同等物の当第1四半期末残高は17,132百万円となりました。
配当の支払額
当第1四半期には配当の支払いは行われていません。通期での配当金額は未発表となっていますが、過去実績を踏まえると一定水準の配当が期待できるでしょう。
今後の展望
インテグラル株式会社は国内外の上場企業や未公開企業への投資を強化しており、引き続き高い収益性の維持が見込まれます。5号ファンドシリーズのファーストクロージングを実施するなど、事業基盤の拡大にも積極的に取り組んでいます。今後も、M&Aや新規事業展開などを通じて、企業価値の向上と株主還元の充実に注力していく方針です。
編集部のまとめ
インテグラル株式会社は、投資事業を中心に急成長を遂げている企業です。当第1四半期の業績は非常に良好で、収益性や効率性の指標も大幅に改善しています。今後も投資先企業の価値向上やM&Aなどを通じて、企業価値の向上と株主還元の強化が期待されます。同社の今後の動向にも注目が集まるでしょう。
インテグラル株式会社の決算日や配当についてまとめました。
インテグラル株式会社の決算期は12月末で、通期決算は翌年の5月に発表されています。また、四半期決算は1月、4月、7月、10月に発表されています。当第1四半期の決算では、高収益を維持しており、今後の事業展開にも期待が高まっています。ただし、当第1四半期には配当の支払いはありませんでした。今後の株主還元策に注目が集まります。