リョービ株式会社の最新の決算報告を見てみましょう。この日本の有名なメーカー企業は、ダイカスト事業、住建機器事業、印刷機器事業を展開しています。今回の決算では、売上高が前年同期比13.5%増加の699億18百万円と好調な業績を示しました。特にダイカスト事業の収益が大きく伸びたことが大きな要因となっています。
企業情報
企業名: リョービ株式会社
証券コード: 58510
決算期: 第113期第1四半期(2024年1月1日~2024年3月31日)
リョービ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
リョービ株式会社の決算日は12月31日です。今回の決算は第1四半期の決算となり、2024年5月13日に決算報告書が提出されました。
主な事業
リョービ株式会社は、ダイカスト事業、住建機器事業、印刷機器事業の3つの事業を中心に展開しています。ダイカスト事業では、自動車部品の製造を行っており、近年は海外での生産拡大にも力を入れています。住建機器事業は、DIY用品や園芸用品などの住宅関連製品の製造・販売を行っています。また、印刷機器事業では、オフセット印刷機や関連機器の製造を手掛けています。
今期の業績と利益率は?
今期の業績は、売上高699億18百万円、営業利益27億11百万円、経常利益32億20百万円、四半期純利益21億48百万円となりました。売上高は前年同期比13.5%の増加、営業利益は40.4%、経常利益は51.8%、四半期純利益は66.3%の増加と、非常に良好な業績となっています。
売上・利益の推移
リョービ株式会社の過去1年間の業績推移を見ると、売上高は282,693百万円、経常利益は19,046百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は10,115百万円と、いずれも大幅な増加となっています。ダイカスト事業や印刷機器事業の好調な売上が全体の業績を牽引した結果だと考えられます。
四半期連結貸借対照表について
リョービ株式会社の四半期連結貸借対照表を見てみると、資産合計は3,249億84百万円となっています。前連結会計年度末に比べ61億44百万円増加しています。そのうち、流動資産は1,554億23百万円、固定資産は1,695億60百万円となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が272億36百万円、受取手形及び売掛金が619億42百万円となっています。また、投資有価証券は236億92百万円と大幅に増加しています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が493億78百万円、借入金(短期・長期合計)が634億31百万円となっています。前期末に比べ借入金は17億76百万円減少しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が849億84百万円、その他の包括利益累計額が341億38百万円となっています。自己資本比率は49.1%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
リョービ株式会社の収益性を示す指標であるROA(総資産利益率)は1.9%、ROE(自己資本利益率)は3.3%となっています。前年同期と比べ、ROAは0.5ポイント、ROEは1.2ポイントそれぞれ増加しており、収益性が向上していることがわかります。これは主に増収効果によるものと考えられます。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュフローが76億50百万円の収入、投資活動によるキャッシュフローが34億74百万円の支出、財務活動によるキャッシュフローが50億14百万円の支出となっています。これにより、現金及び現金同等物の四半期末残高は259億96百万円となりました。
配当の支払額
リョービ株式会社は、2024年3月27日の定時株主総会において、1株当たり45円の期末配当の支払いを決議しました。これにより、年間配当金は1株当たり90円となる見込みです。着実な増益に伴い、株主への利益還元も強化されています。
今後の展望
リョービ株式会社は、今後も自動車関連需要の増加や住宅市場の回復を見込み、主力事業のさらなる成長を目指しています。特にダイカスト事業では、国内外での生産能力の拡大に積極的に取り組むとともに、生産性の向上や原価低減にも努めていく方針です。また、新製品の開発や海外市場の開拓にも力を入れ、持続的な成長を目指します。
編集部のまとめ
リョービ株式会社の今期決算は非常に良好な結果となりました。主力のダイカスト事業が好調に推移し、売上高、利益ともに大幅に増加しています。今後も自動車関連需要の回復や住宅市場の拡大が期待できるため、引き続き業績の向上が見込まれます。同社は今後も新製品開発やグローバル展開を積極的に進め、更なる成長が期待できる企業といえるでしょう。
リョービ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
リョービ株式会社の決算日は12月31日で、今回の決算は第1四半期の決算となります。同社は、2024年3月27日の定時株主総会において、1株当たり45円の期末配当の支払いを決議しました。これにより、年間配当金は1株当たり90円となる見込みです。株主還元も充実しており、同社の業績と収益力の高さが窺えます。