ファッション通販「ゆとり」を運営する株式会社yutoriの2023年12月期第3四半期決算報告書が発表されました。売上高は31.11億円と順調に推移し、四半期純利益も1.65億円と大幅な増益となりました。これは実店舗の積極的な展開とオンラインECの強化により、顧客の囲い込みが進み業績が伸長したことが要因です。
企業情報
企業名: 株式会社yutori
証券コード: E39222
決算期: 3月
株式会社yutoriの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社yutoriの決算日は3月31日です。決算発表は5月下旬に行われ、株主総会は6月下旬に開催されます。
主な事業
株式会社yutoriはファッション通販事業を中心に展開しています。主力ブランドの企画・開発から自社ECサイトでの販売、実店舗の運営まで一貫したビジネスモデルを構築しています。近年は特にオンラインECとリアル店舗のオムニチャネル化に注力しており、百貨店や商業施設への出店を積極的に行っています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の決算では、売上高31.11億円、経常利益2.91億円と堅調な業績を残しました。利益率は経常利益率9.3%と高水準を維持しています。これは商品企画力の強化やオンラインECの効率化などが奏功した結果だと評価できます。
売上・利益の推移
過去数期の業績を見ると、売上高は堅調に推移しており、2023年3月期は24.70億円を記録しました。一方で利益面では前期に当期純損失68百万円を計上したものの、今期第3四半期では四半期純利益1.65億円と大幅に改善しています。これは業績が回復基調にあると評価できます。
四半期連結貸借対照表について
株式会社yutoriの四半期連結貸借対照表を見ると、資産は18.68億円、負債は12.57億円、純資産は6.11億円となっています。
資産の部
流動資産は13.71億円で、うち現金及び預金が4.62億円、商品在庫が6.04億円となっています。固定資産は4.98億円で、有形固定資産が1.24億円、のれんが2.64億円となっています。
負債の部
流動負債は9.80億円で、うち買掛金が1.00億円、未払法人税等が1.63億円となっています。固定負債は2.77億円で、長期借入金が2.66億円となっています。
純資産の部
純資産は6.11億円で、資本金が1.99億円、資本剰余金が2.02億円となっています。自己資本比率は31.7%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
株式会社yutoriのROAは2023年3月期が-5.1%でしたが、2023年12月期第3四半期では上昇し10.4%となっています。また、ROEも同様に2023年3月期が-29.7%から2023年12月期第3四半期は27.0%と大きく改善しています。これは増益基調に伴う自己資本利益率の向上が要因と考えられます。
キャッシュフロー
キャッシュフローに関しては、営業活動によるキャッシュフローが2.37億円のプラスとなっており、投資活動によるキャッシュフローが0.84億円のマイナス、財務活動によるキャッシュフローが0.13億円のプラスとなっています。全体としてキャッシュポジションが強化されており、今後の事業展開に活用できる状況にあります。
配当の支払額
株式会社yutoriは現在無配となっていますが、業績の回復基調を受けて、来期以降の配当再開を目指していく方針です。株主還元策の充実が期待されます。
今後の展望
株式会社yutoriは2023年12月27日にグロース市場に上場し、経営基盤の強化を図っています。今後は実店舗とオンラインECの連携強化によりオムニチャネル化を一層推進するほか、新規顧客の獲得やブランド力の向上にも注力していく方針です。また、働き方改革の推進によるコスト削減効果も期待できます。業界内での存在感をさらに高めていくことが期待されます。
編集部のまとめ
株式会社yutoriの2023年12月期第3四半期決算は、売上高や経常利益が大幅に伸長するなど、業績は好調に推移しています。オンラインECとリアル店舗の連携強化などによりビジネスモデルの競争力が高まっていることが要因と評価できます。今後も着実な成長が期待できる企業だと言えるでしょう。
株式会社yutoriの決算日や配当についてまとめました。
株式会社yutoriの決算日は3月31日で、決算発表は5月下旬、株主総会は6月下旬に行われます。また、同社は現在無配となっていますが、今後の業績回復を見据えて配当再開を目指しています。ファッション通販事業の更なる成長に注目が集まります。