株式会社ダイケンの決算報告が発表されました。同社は建築関連製品や不動産賃貸を手掛ける企業で、安定収益を上げ続けている優良企業です。今期の売上高は前年同期比0.6%増の7,891百万円、経常利益は前年同期比6.7%減の274百万円となりました。自社製品の内製化や生産効率の向上で原価低減に取り組み、厳しい事業環境でも着実な業績を維持しています。
企業情報
企業名: 株式会社ダイケン
証券コード: E01325
決算期: 2月末日
株式会社ダイケンの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ダイケンの決算日は2月末日です。毎年5月下旬に定時株主総会を開催し、決算報告書を公表しています。また、四半期ごとにも決算情報を開示しており、今回は2023年9月1日から11月30日までの第3四半期の決算報告書の公表となりました。
主な事業
株式会社ダイケンは、建築関連製品と不動産賃貸を主な事業としています。建築関連製品では、現場金物や物置、ごみ収集庫などの製造・販売を行っています。また、不動産賃貸事業ではワンルームマンションを中心に収益不動産の運営を手掛けています。安定的な収益基盤を持ち、建築・不動産業界で高い評価を受けています。
今期の業績と利益率は?
今期の業績は、売上高7,891百万円、経常利益274百万円となりました。前年同期比で売上高は0.6%増、経常利益は6.7%減少しました。原材料価格の高騰や円安の影響がありましたが、製品の内製化や生産効率の向上で収益を確保できています。経常利益率は3.5%と高い水準を維持しており、優良企業の地位を堅持しています。
売上・利益の推移
株式会社ダイケンの売上高は、過去3年にわたり10,000百万円前後で推移しています。一方、経常利益は294百万円→274百万円と減少傾向にありますが、高い収益性を維持しています。同社は建築資材の製造・販売を主軸としつつ、安定収益を生み出す不動産賃貸事業も展開しており、両事業の相乗効果で業績を支えています。
四半期連結貸借対照表について
株式会社ダイケンの最新の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は15,449百万円となっています。前期末比483百万円減少しましたが、依然として高水準を保っています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が3,932百万円と前期末から794百万円減少しました。一方、棚卸資産が1,973百万円と205百万円増加しており、原材料や在庫の積み増しを行っていることがわかります。
負債の部
負債の部では、仕入債務が1,622百万円と670百万円減少しました。また、有利子負債は247百万円と低水準を維持しており、健全な財務体質が続いています。
純資産の部
純資産の部は12,833百万円と前期末比173百万円増加しました。この結果、自己資本比率は83.1%となり、極めて財務健全性の高い状態が続いています。
ROAとROE
株式会社ダイケンのROA(総資産経常利益率)は1.8%、ROE(自己資本利益率)は1.4%となっています。前年同期と比べROAが0.1ポイント、ROEが0.5ポイント減少しましたが、それでも高い水準を維持しています。安定的な収益力と財務基盤を背景に、優良企業としての評価を得ています。
キャッシュフロー
キャッシュ・フローでは、営業活動によるキャッシュ・フローが160百万円のプラスとなりました。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローが133百万円のマイナスとなっています。設備投資などに資金を振り向けており、事業基盤の強化に取り組んでいます。全体としては794百万円の減少となり、手元流動性は若干減少したものの、十分な現金を確保しています。
配当の支払額
株式会社ダイケンは、連結配当性向30%程度を目安に配当を行っています。今期は1株当たり15円の配当を実施し、前期から変更はありませんでした。安定した収益基盤を背景に、株主還元にも注力しています。
今後の展望
株式会社ダイケンは、建築資材分野での新製品投入やデジタル化の推進、不動産賃貸事業の強化など、さまざまな取り組みを通じて成長戦略を展開しています。また、原材料価格高騰への対応として、製品の内製化や生産効率の向上にも取り組んでおり、収益力の向上を目指しています。これらの施策が奏功し、今後も安定した業績を維持できると期待されます。
編集部のまとめ
株式会社ダイケンは、建築関連製品と不動産賃貸を主軸に安定した収益基盤を築いている優良企業です。原材料価格高騰やコロナ禍の影響を受けつつも、生産効率の向上や収益性の高い事業ポートフォリオで業績を維持しています。今後も成長戦略を展開し、株主還元にも注力していく方針のため、安定した業績が期待できる企業だと言えるでしょう。
株式会社ダイケンの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ダイケンの決算日は2月末日で、毎年5月下旬に定時株主総会を開催し決算報告を行っています。また、1株当たりの配当金は15円と、安定した水準を保っています。今回の決算では、売上高や利益は前年同期比で増減しましたが、健全な財務体質と高い収益性を維持しており、優良企業としての地位を堅持しています。