こんにちは。今回は、飲料缶やペットボトル、缶詰などの容器包装事業を展開するホッカンホールディングス株式会社の最新の業績について分析していきたいと思います。
企業情報
企業名: ホッカンホールディングス株式会社
証券コード: 59020
決算期: 3月31日
ホッカンホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ホッカンホールディングス株式会社の決算日は3月31日です。第3四半期決算(2023年12月期)の結果が今回報告されました。新年度の決算は2024年3月期決算になります。
主な事業
ホッカンホールディングス株式会社は、飲料缶、ペットボトル、食品缶詰などの容器包装事業を中心に展開しています。メタル缶やプラスチック容器、充填事業など、幅広い容器関連製品を手がけています。また、化粧品製造などのその他事業にも取り組んでいます。容器関連事業は同社の主力事業となっています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高が69,277百万円と前年同期比1.9%減となりました。一方で、営業利益は4,860百万円と大幅に増加し、経常利益も5,422百万円と前年同期比5倍以上の大幅な伸びを示しました。利益率の改善が進んでいることがわかります。
売上・利益の推移
売上高は前年同期から1.9%減少となりましたが、主力の容器事業や充填事業が好調に推移したことで、全体の営業利益は大幅に改善されました。また、親会社株主に帰属する四半期純利益も前年同期比215倍超の3,699百万円と大幅な増加となりました。
四半期連結貸借対照表について
同社の財務体質は健全化が進んでいます。総資産は127,271百万円、負債は67,359百万円と前期末から大幅に減少しており、純資産も59,912百万円と増加しています。自己資本比率も43.5%と改善が進んでいます。
資産の部
流動資産は49,787百万円と前期末比2.2%減少しましたが、固定資産は77,484百万円と1.0%減少にとどまりました。このため、総資産は前期末比1.5%減少の127,271百万円となりました。
負債の部
流動負債は38,198百万円と前期末比5.7%減少し、固定負債も29,161百万円と前期末比13.8%減少しました。この結果、負債合計は前期末比9.4%減の67,359百万円になりました。
純資産の部
株主資本は48,728百万円と前期末比7.0%増加し、その他包括利益累計額も6,630百万円と前期末比31.7%増加しました。この結果、純資産合計は前期末比9.2%増の59,912百万円となりました。
ROAとROE
同社のROAは前年同期の0.0%から当期3.2%へ大きく改善しました。一方、ROEは前年同期の0.0%から当期6.6%へと上昇しています。これは、営業利益の大幅な改善と純資産の増加により収益性と効率性が高まってきていることがわかります。
キャッシュフロー
当期のキャッシュフローは全体として減少傾向にありますが、営業活動によるキャッシュフローが7,580百万円の増加となっています。これは利益水準の向上に加え、運転資金の効率化が進んでいることが要因と考えられます。一方で、設備投資などによる投資活動によるキャッシュフローは4,992百万円の減少となっています。
配当の支払額
ホッカンホールディングス株式会社は、年2回の配当を実施しています。第2四半期末(9月30日)には1株当たり23円、期末(3月31日)には1株当たり23円の配当を支払っています。直近では、2023年12月に第2四半期末配当として1株当たり23円の配当を実施しました。
今後の展望
同社は、主力の容器事業において更なる生産性向上や新製品開発の強化、海外事業の拡大などに取り組んでいくことで、持続的な成長と収益力の向上を目指しています。また、SDGsへの対応として環境配慮型製品の拡充にも注力しています。今後の展開に期待が高まるホッカンホールディングス株式会社の業績に注目が集まるでしょう。
編集部のまとめ
ホッカンホールディングス株式会社は、当期の業績が大きく改善したことが特徴的です。主力事業での収益性向上と、財務体質の健全化が進んでいることがわかりました。今後の成長に期待が高まる同社の動向に注目していきたいと思います。
ホッカンホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ホッカンホールディングス株式会社の決算日は3月31日です。年2回の配当を実施しており、第2四半期末には1株当たり23円、期末には1株当たり23円の配当を支払っています。財務体質の改善とともに、株主還元も着実に行われていることがわかりました。