高田機工株式会社の2023年12月期第3四半期決算が公開されました。石油や不動産取引への依存度が高い同社にとって、今期の業績は注目されていたところです。経営指標もしっかりとした健全な結果が出ているなど、決算の内容は前向きと言えそうです。今後の事業展開にも期待が高まりそうですね。
企業情報
企業名: 高田機工株式会社
証券コード: 59230
決算期: 2023年12月期
高田機工株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
高田機工株式会社の決算日は3月31日です。第3四半期決算は2023年12月31日時点の業績を示すものとなります。年間決算は2023年3月期の業績を表す2023年3月31日時点での決算となります。
主な事業
高田機工株式会社は、橋梁事業と鉄構事業を手がける建設関連企業です。主に官公庁向けの橋梁工事と一般企業向けの鉄骨加工・建設工事を行っています。建設需要の変化に柔軟に対応できるよう、2つの事業を中心に事業展開を行っています。
今期の業績と利益率は?
高田機工の2023年12月期第3四半期の売上高は144億円と、前年同期比で26.3%の大幅増加となりました。また、営業利益は8億4700万円と2倍以上の大幅な増益となりました。需要の回復に伴う売上増と、コスト管理の改善により、高い利益水準を維持できたと言えそうです。
売上・利益の推移
売上高は前年同期比で増加しており、特に橋梁事業が好調に推移しています。一方、鉄構事業については採算改善に課題が残るものの、全体としては増収増益基調にあります。今後の更なる事業拡大に期待が高まっています。
四半期連結貸借対照表について
高田機工の総資産は272億円で、前期末比で減少しています。これは受取手形・完成工事未収入金の減少などが主な要因です。一方、負債は71億円と大幅に減少しており、財務体質の改善が進んでいます。
資産の部
現金預金が29億円、完成工事未収入金が112億円となっています。また、投資有価証券が44億円と大きな割合を占めています。事業運営に必要な流動資産がしっかりと確保された状況にあります。
負債の部
主な負債は、短期借入金が38億円、未成工事受入金が1億6千万円などとなっています。有利子負債の削減が進んでおり、財務の健全性が高まっています。
純資産の部
純資産は201億円と、前期末から10億円増加しています。自己資本比率は73.9%と高水準を維持しており、財務面での安定性が高いと言えます。
ROAとROE
高田機工のROAは前年同期比で改善されており、3.5%と健全な水準を維持しています。また、ROEも3.4%と前年同期から大幅に向上しています。事業収益性の改善と資本効率の高さが評価されています。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは前年同期比で増加しており、運転資金の改善が進んでいます。一方で、設備投資などの投資活動によるキャッシュ・フローは減少傾向にあり、設備投資抑制の姿勢が窺えます。全体としては、良好なキャッシュポジションを維持しているといえるでしょう。
配当の支払額
高田機工は年間配当金を100円で安定的に実施しています。2023年12月期第2四半期の中間配当金は50円、期末配当予想も50円を予定しており、株主還元に注力している様子が分かります。
今後の展望
高田機工の橋梁事業では官公庁からの大型発注が減少しているものの、鉄構事業では首都圏の再開発需要が堅調に推移しています。引き続き、これらの強みを活かしながら、コスト管理の改善や新規受注の獲得に取り組み、安定的な業績拡大を目指していくものと期待されます。
編集部のまとめ
高田機工株式会社の2023年12月期第3四半期決算は、売上高、営業利益が大幅に増加する好調な内容となりました。橋梁事業が好調に推移し、鉄構事業の採算性改善にも一定の進展がみられます。財務体質の強化も進み、株主還元にも注力しています。今後の事業展開にも期待が高まっており、同社の業績回復が確実になってきたと言えるでしょう。
高田機工株式会社の決算日や配当についてまとめました。
高田機工株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期決算は2023年12月31日時点の業績を示しています。年間配当金は100円で安定的に実施されており、2023年12月期は中間配当50円、期末配当50円の予定となっています。同社は財務体質の強化と株主還元にも注力しており、今後の更なる業績拡大に期待が高まっています。