三協立山株式会社の2023年11月期第2四半期決算が発表されました。売上高1,813億72百万円、営業利益24億78百万円となり、昨年同期と比べ増収増益となりました。企業の収益回復の兆しが見られる良好な決算内容となっています。今後も注目の企業として注視していきたいと思います。
企業情報
企業名: 三協立山株式会社
証券コード: 59320
決算期: 6月1日~5月31日
三協立山株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
三協立山株式会社の決算日は5月31日です。取締役会による決算承認は8月初旬、株主総会は8月末に開催されます。中間配当は1月中旬に実施しています。
主な事業
三協立山株式会社は建材事業、マテリアル事業、商業施設事業、国際事業の4つの事業を展開しています。建築用アルミ製品や建材製品の製造・販売、アルミ素材の生産・販売、店舗什器の製造・販売などが主な事業内容です。国内外の幅広い市場で事業を展開しています。
今期の業績と利益率は?
2023年11月期第2四半期の業績は売上高1,813億72百万円、営業利益24億78百万円と前年同期比で増収増益となりました。利益率も2.4%と改善されています。建材事業やマテリアル事業における収益改善施策の効果が現れてきたと言えるでしょう。
売上・利益の推移
過去数期の売上高は1,900億円前後で推移しています。一方、営業利益は20億円~30億円と変動が大きい傾向にあります。コストや為替の変動などが利益の変動要因となっているようです。今期は収益改善の取り組みにより営業利益が前年同期比で大幅に改善されています。
四半期連結貸借対照表について
2023年11月期第2四半期末の総資産は2,894億7百万円と前期末から64億74百万円増加しています。負債は1,929億34百万円で26億68百万円増加。純資産は964億73百万円となり、自己資本比率は32.2%を維持しています。
資産の部
流動資産は1,547億41百万円と前期末比で34億73百万円増加。受取手形・売掛金が増加したことが主な要因です。固定資産は1,346億66百万円と30億93百万円増加しています。
負債の部
流動負債は1,220億67百万円と前期末から5億41百万円減少しました。短期借入金が減少した一方で、1年内返済予定の長期借入金が増加しています。固定負債は708億66百万円と32億9百万円増加しています。
純資産の部
純資産は964億73百万円と前期末から38億6百万円増加しています。利益剰余金の増加などにより、自己資本比率は32.2%と健全な水準を維持できています。
ROAとROE
ROAは前年同期の0.5%から1.0%に、ROEは前年同期の0.6%から1.3%にそれぞれ改善しています。収益性が高まり、資本効率も上昇していると評価できます。引き続き収益力の向上に取り組むことが重要でしょう。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは51億47百万円の収入と大幅に改善しました。投資活動は40億36百万円の支出、財務活動は9億12百万円の支出となりました。現金及び現金同等物は前期末から8億95百万円増加し、214億26百万円となっています。
配当の支払額
2023年11月期の中間配当は1株当たり10円を実施しました。前期に比べ5円増配となっています。収益環境の改善を受けて、株主還元の強化にも取り組んでいると言えます。
今後の展望
今後の事業環境については、建設需要の減少や原材料価格の上昇などによる厳しい状況が続くとみられます。しかし、省エネ関連のリフォーム需要は堅調に推移すると期待されます。同社はこうした変化に柔軟に対応すべく、収益改善と成長分野の取り組みを強化していく方針です。中長期的な企業価値向上に期待が持てそうです。
編集部のまとめ
三協立山株式会社は、建材や素材、商業施設関連の事業を展開する総合建材メーカーです。直近の決算では、収益改善の成果が表れ、売上高と利益が増加しています。特に、リフォーム需要の取り込みが奏功したことが好業績につながったようです。今後も成長分野への取り組みを加速させ、企業価値の向上を目指していくと見られます。引き続き注目していきたい企業です。
三協立山株式会社の決算日や配当についてまとめました。
三協立山株式会社の決算日は5月31日で、8月末に株主総会が開催されます。中間配当は1月中旬に実施しており、今期は1株当たり10円の配当を行いました。好業績を反映して、株主還元の強化にも取り組んでいることが分かりました。