アルインコ株式会社の第54期第3四半期決算が発表されました。仮設機材の需要が高まる中、売上や利益が好調に推移しているようですね。建設、住宅、電子機器関連の各事業が健闘しており、今後も業績の伸びが期待できそうです。
企業情報
企業名: アルインコ株式会社
証券コード: 59330
決算期: 第54期(2023年3月21日~2024年3月20日)
アルインコ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
アルインコ株式会社の決算期は3月決算です。今回の四半期報告書は、第54期第3四半期(2023年9月21日~2023年12月20日)の決算内容となっています。
主な事業
アルインコ株式会社は、主に建設機材関連事業、レンタル関連事業、住宅機器関連事業、電子機器関連事業を展開しています。建設現場で活用される仮設機材やアルミ製品、住宅向けの昇降器具、さらに無線機器など、幅広い分野で事業を展開しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の業績は、売上高446億92百万円、経常利益27億93百万円と、前年同期と比べ売上高は4.3%減少したものの、経常利益は11.9%減少にとどまりました。利益面では高水準を維持しており、収益性が改善されています。
売上・利益の推移
売上高は前年同期比4.3%減の446億92百万円でしたが、営業利益は前年同期比1.0%増の19億16百万円と好調です。親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比44.9%増の19億16百万円と大幅な増益となりました。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期末の総資産は、前期末比42億46百万円増の679億28百万円となりました。流動資産は439億86百万円、固定資産が239億42百万円です。負債は379億76百万円で、純資産は299億52百万円となっています。
資産の部
資産の大部分を占めるのが、棚卸資産の124億78百万円増加やレンタル資産への投資などによる有形固定資産の増加です。また、東電子工業の新工場建設への投資などにより、固定資産が大幅に増加しています。
負債の部
負債の増加は、借入金の44億55百万円増加が主な要因です。レンタル資産への投資を中心に、事業拡大に向けた設備投資に伴い、借入が増加したものと考えられます。
純資産の部
純資産は、15億9百万円増加の299億52百万円となりました。これは、親会社株主に帰属する四半期純利益19億16百万円の計上と、7億95百万円の配当金支払いによるものです。
ROAとROE
ROAは前年同期の4.4%から3.8%に、ROEは前年同期の6.2%から5.9%にそれぞれ低下しています。これは、利益が減少したものの、総資産や純資産が増加したためです。今後は設備投資の効果が発現し、収益性が改善されることが期待されます。
キャッシュフロー
当第3四半期のキャッシュフロー計算書は作成されていませんが、有形固定資産の取得による支出が増加していることから、設備投資に積極的に取り組んでいると推察できます。一方で、営業活動によるキャッシュ・フローの確保も順調に行われていると考えられます。
配当の支払額
当第3四半期では、1株当たり20円の中間配当が支払われています。前年同期と同じ水準の配当を継続しており、株主還元にも力を入れています。
今後の展望
今後も建設投資の堅調な推移や、レンタル需要の高まりに着目していく必要があります。新型足場「アルバトロス」の販売や、東電子工業の新工場立ち上げなど、積極的な事業展開が期待されます。さらなる収益力向上と事業基盤の強化に取り組んでいくことが重要でしょう。
編集部のまとめ
アルインコ株式会社は、建設や住宅、電子機器など幅広い分野で事業を展開し、安定した業績を続けています。足場など仮設機材の需要増加を捉え、積極的な設備投資と新製品開発を行っており、収益性の向上にも取り組んでいます。今後も、事業ポートフォリオの強化と収益基盤の拡大が期待できるでしょう。
アルインコ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
アルインコ株式会社の決算日は3月20日で、第54期の決算内容となっています。当第3四半期では1株当たり20円の中間配当が支払われ、株主還元にも力を入れています。今後も安定した経営基盤と収益力の向上が期待されます。