株式会社LIXILの直近の決算報告が発表されました。売上高は1兆1,229億円と、前年同期並みを維持しています。利益面では事業利益が266億円と増益となり、収益性の改善が見られました。国内事業が堅調に推移したことが寄与しています。
企業情報
企業名: 株式会社LIXIL
証券コード: 59380
決算期: 2024年3月期
株式会社LIXILの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社LIXILの決算日は3月31日です。毎年4月頃に第4四半期の決算、11月頃に第2四半期の決算が発表されます。
主な事業
株式会社LIXILは、水まわり製品や住宅建材などを製造・販売するウォーターテクノロジー事業とハウジングテクノロジー事業を展開しています。国内・海外合わせて幅広い事業展開をしており、世界中の人々の豊かな住まいづくりに貢献しています。
今期の業績と利益率は?
今期の 売上高は1兆1,229億円と前年同期並みを維持しました。一方、利益面では事業利益が266億円と26.7%増加しており、効率的な事業運営が行われています。営業利益は254億円と増益基調にあります。
売上・利益の推移
過去3年の売上高は1兆1,100億円前後で推移しています。一方、事業利益は2022年3月期の197億円から2023年12月期には266億円へと大幅に増加しており、収益性の改善が進んでいます。営業利益も同様に増加基調にあります。
四半期連結貸借対照表について
株式会社LIXILの資産合計は1兆8,874億円と前期末から339億円増加しました。流動資産は7,491億円、固定資産は1兆1,382億円となっています。一方、負債合計は1兆2,488億円で、有利子負債が増加しています。自己資本は6,386億円、自己資本比率は33.7%を維持しています。
資産の部
資産の部では、現金及び現金同等物が1,283億円と前期末から増加しているほか、のれんやその他の無形資産が541億円となるなど、固定資産が増加しています。
負債の部
負債の部では、有利子負債が6,388億円と前期末から大幅に増加しています。一方で、営業債務などの流動負債も6,755億円と増加しています。
純資産の部
純資産の部では、親会社の所有者に帰属する持分が6,364億円となっています。自己資本比率は33.7%を維持しています。
ROAとROE
株式会社LIXILのROA(総資産利益率)は前期末の1.0%から当期末の0.8%に低下しています。一方、ROE(自己資本利益率)は前期末の3.1%から当期末の2.3%に低下しています。これは、有利子負債の増加による資産の膨張と利益の伸び悩みが影響しています。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは100億円の増加となりました。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは226億円の減少となっていますが、財務活動によるキャッシュ・フローは324億円の増加となっています。この結果、現金及び現金同等物は1,283億円となりました。
配当の支払額
株式会社LIXILは、1株当たり年間配当金が90円を予定しています。このため、総額で258億円の配当を実施する見通しです。
今後の展望
株式会社LIXILは、国内事業が好調に推移しており、価格改定効果やリフォーム需要の高まりなどが業績改善につながっています。一方で、海外事業は欧米での金利上昇やインフレ環境の影響を受けており、収益性の回復に向けた取り組みを強化しています。中長期的には、環境配慮型製品の拡充やイノベーションの推進によって、持続的な成長を目指します。
編集部のまとめ
株式会社LIXILの直近の決算は、国内事業の好調が支えとなり、前年同期並みの売上高を維持しつつ利益面での改善が見られました。ただし、一部の海外事業では外部環境の影響を受けており、全社としての収益性向上に向けた取り組みが課題と言えそうです。今後も製品開発力の強化や事業ポートフォリオの最適化などに注目していきたいと思います。
株式会社LIXILの決算日や配当についてまとめました。
株式会社LIXILの決算日は3月31日で、年2回の決算発表を行っています。また、同社は1株当たり年間配当金を90円と予定しており、総額で258億円の配当を実施する見通しです。決算内容と合わせて、株主還元についても注目点の1つといえるでしょう。