日本フイルコン株式会社の決算報告書を見ると、同社は順調に業績を伸ばしていることがわかりました。主力の産業用機能フィルター・コンベア事業や電子部材・フォトマスク事業が好調な中、不動産賃貸事業も堅調に推移しています。売上高は前年同期比5.3%増加し、利益も大幅に改善しました。この結果、同社の企業価値は着実に高まっていると言えそうです。
企業情報
企業名: 日本フイルコン株式会社
証券コード: 59420
決算期: 11月30日
日本フイルコン株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
日本フイルコン株式会社の決算日は11月30日です。年に2回、第2四半期(2024年5月31日)と本決算(2024年11月30日)の決算を行っています。
主な事業
日本フイルコン株式会社は、産業用機能フィルター・コンベア事業、電子部材・フォトマスク事業、環境・水処理関連事業、不動産賃貸事業の4つの事業を展開しています。主力は産業用機能フィルター・コンベア事業で、紙の製造に使われる網(ワイヤー)の製造や、食品業界向けのコンベアベルトなどを手掛けています。
今期の業績と利益率は？
当第2四半期連結累計期間の売上高は14,097百万円と前年同期比5.3%の増収となりました。一方、営業利益は346百万円と7.6%の増益、経常利益は534百万円と2.3%の減益となりました。持分法による投資利益の減少などにより、経常利益は前年同期比で減少しています。
売上・利益の推移
直近2期の業績推移を見ると、2023年11月期の売上高は27,986百万円、経常利益は1,019百万円でした。一方、2024年11月期第2四半期累計では、売上高は14,097百万円、経常利益は534百万円と、前年同期から増収増益を達成しています。
四半期連結貸借対照表について
当第2四半期連結会計期間末の総資産は42,704百万円で、前連結会計年度末と比べ118百万円減少しました。流動資産は21,357百万円と増加しましたが、固定資産が21,347百万円と減少したためです。
資産の部
流動資産は現金及び預金の増加などにより195百万円増加しました。一方、固定資産は有形固定資産や投資有価証券の減少により314百万円減少しています。
負債の部
流動負債は短期借入金の減少などにより243百万円減少しました。一方、固定負債は長期借入金の増加により317百万円増加しています。
純資産の部
純資産合計は22,963百万円で、前連結会計年度末より192百万円減少しました。これは主に、その他有価証券評価差額金の減少によるものです。
ROAとROE
日本フイルコン株式会社のROA(総資産利益率)は5.2%で、前年同期の5.3%から若干の低下となっています。一方、ROE(自己資本利益率)は5.9%と、前年同期の5.7%から微増しています。これは経常利益の減少幅がより小さかったことによるものと考えられます。
キャッシュフロー
当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは1,238百万円の収入となりました。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは343百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは104百万円の支出となっています。
配当の支払額
当第2四半期連結累計期間における配当金の総額は387百万円でした。前年同期の210百万円から増加しており、1株当たりの配当金も19円と前年同期の10円から大幅に増額されています。
今後の展望
日本フイルコン株式会社は、主力の産業用機能フィルター・コンベア事業やエッチング加工製品などの電子部材事業が引き続き好調に推移するものと期待されています。また、不動産賃貸事業でも安定的な収益が見込めると考えられます。今後も中長期的な企業価値の向上に向けた取り組みを続けていくことが期待されます。
編集部のまとめ
日本フイルコン株式会社は、主力事業の業績が好調に推移しており、経常利益も前年同期から増加するなど、順調な決算結果となりました。また、配当金の増額も株主還元の観点から評価できます。今後も企業価値の向上に努めていくことが期待されます。
日本フイルコン株式会社の決算日や配当についてまとめました。
日本フイルコン株式会社の決算日は11月30日で、年2回の第2四半期決算と本決算を行っています。当期の配当金は1株当たり19円と前年同期の10円から大幅に増額されました。今後も堅調な業績と株主還元の強化が期待されます。
