天龍製鋸株式会社の決算報告書を見てみると、この会社は製鋸業界で長年の実績を持つ老舗企業であることがわかります。 2023年12月期第3四半期の業績は、売上高は前年同期比18.1%減の8,758百万円と減収となりましたが、人件費や営業経費の削減などにより利益率は持ち直し、経常利益は1,136百万円と高水準を維持することができました。
企業情報
企業名: 天龍製鋸株式会社
証券コード: 59450
決算期: 3月31日
天龍製鋸株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
天龍製鋸株式会社の決算期は3月31日です。第3四半期決算の報告書は、2024年2月13日に提出されました。
主な事業
天龍製鋸株式会社は、主にチップソーの製造及び販売を行う企業です。 住宅建設や金属加工、造林など様々な分野で使用されており、国内外の建設資材市場で高い実績を持っています。 また、木工用刃物などの製造・販売も手がけています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の業績は減収減益となりました。 売上高は8,758百万円と前年同期比18.1%の減少、経常利益は1,136百万円と44.9%の減少となりました。 しかし、人件費や経費の削減などにより、営業利益率は9.7%と健全な水準を維持することができました。
売上・利益の推移
近年の天龍製鋸株式会社の業績は、2021年度まで順調に推移していました。 しかし、2022年度以降は住宅建設市場の落ち込みなどの影響により、売上高と利益が減少に転じています。 今後は、新製品開発や海外市場への販路拡大などに取り組み、収益力の回復を目指していくことが重要になると考えられます。
四半期連結貸借対照表について
天龍製鋸株式会社の2023年12月期第3四半期末の連結貸借対照表をみると、総資産は36,314百万円となっています。 流動資産は19,260百万円、固定資産は17,053百万円となっております。 負債は2,748百万円で、純資産は33,565百万円と健全な財務体質を維持しています。
資産の部
主な資産は、現金及び預金8,675百万円、受取手形及び売掛金2,744百万円、在庫資産6,890百万円などが挙げられます。 設備投資も継続的に行っており、有形固定資産は9,525百万円となっています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金391百万円、未払法人税等84百万円などが主な内訳となっています。 負債は全体として2,748百万円と低水準を維持しており、健全な財務体質が窺えます。
純資産の部
純資産は33,565百万円となっており、自己資本比率は92.4%と極めて高い水準にあります。 これは長年の利益の蓄積によるものであり、財務の健全性が高いことがわかります。
ROAとROE
天龍製鋸株式会社のROA(総資産経常利益率)は2023年12月期第3四半期で3.1%となっています。 一方、ROE(自己資本当期純利益率)は同期間で2.4%となっています。 業績が減収減益となる中でも、高い自己資本比率に支えられ、一定の収益性を維持できている状況です。
キャッシュフロー
第3四半期連結累計期間のキャッシュフローの状況は公表されていませんが、過去の実績から、営業活動によるキャッシュ・インフローが堅調に推移しているものと考えられます。 設備投資などの投資活動によるキャッシュ・アウトフローもあり、全体としてはプラスのキャッシュフローを生み出していると推察されます。 今後も安定した収益力と財務体質を維持していくことが重要です。
配当の支払額
天龍製鋸株式会社は、2023年6月期に1株当たり130円の配当を実施しました。このうち110円が普通配当、20円が設立110周年記念配当となっています。 安定的な利益確保と株主還元に努めていることがわかります。
今後の展望
天龍製鋸株式会社は、中期経営計画の推進により、効率的な生産体制の構築や新製品開発に取り組んでいきます。 住宅建設市場の回復とともに、海外市場での販路拡大などを通じて、収益基盤の強化を図っていく方針です。 財務基盤も健全であり、今後の事業展開に期待がかかっています。
編集部のまとめ
天龍製鋸株式会社は、製鋸業界の老舗企業として長年の実績を持ち、高い技術力と安定した収益力を誇る企業です。 2023年12月期は一時的に業績が悪化しましたが、経費削減などによって利益率を維持しており、健全な財務体質も備えています。 今後は新製品開発や海外市場への展開などに注力し、さらなる成長を目指していくことが期待されます。
天龍製鋸株式会社の決算日や配当についてまとめました。
天龍製鋸株式会社の決算期は3月31日で、2023年12月期第3四半期決算の報告書は2024年2月13日に提出されました。 また、同社は2023年6月期に1株当たり130円の配当を実施しており、設立110周年記念配当20円が含まれています。 安定した配当政策を続けていることがわかります。