株式会社長府製作所の2024年第1四半期決算が発表されました!売上高は106億15百万円と前年同期比で15.3%の減少となりましたが、経常利益は8億87百万円と39.6%の減少にとどまりました。今後の課題として、エネルギー価格高騰の影響や消費マインドの低下への対応などが挙げられますが、長府製作所は製造固定費や販売費の削減に取り組み、着実な利益確保を目指しています。
企業情報
企業名: 株式会社長府製作所
証券コード: 59460
決算期: 12月期
株式会社長府製作所の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社長府製作所の決算日は12月31日です。決算発表は次年度の5月14日に行われます。
主な事業
株式会社長府製作所は給湯機器、空調機器、システム機器、ソーラー機器などを製造・販売する住宅関連機器メーカーです。エコキュート、ヒートポンプ熱源機、システムバスなどの製品を手掛けており、省エネ・環境に配慮した製品の開発にも注力しています。
今期の業績と利益率は?
2024年第1四半期の売上高は106億15百万円となり、前年同期比で15.3%減少しました。一方で、経常利益は8億87百万円と前年同期比で39.6%減少にとどまりました。固定費や販売費の減少により、利益率は保たれていると言えます。
売上・利益の推移
長府製作所の売上高は2023年12月期で485億6百万円を記録し、経常利益は56億68百万円となりました。2024年第1四半期は売上高が減少したものの、経常利益はやや減少に留まっていることから、前期比では減益となっているものの、引き続き堅調な業績を維持できていると言えるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
長府製作所の2024年3月末の総資産は1,447億6百万円となり、前期末比で26億90百万円増加しました。一方で負債は107億61百万円と16億53百万円増加しています。純資産は1,339億45百万円と前期末比で10億37百万円増加しており、自己資本比率は92.6%と高水準を維持しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が49億62百万円増加したほか、投資有価証券が21億71百万円増加するなど、流動資産と固定資産のバランスが取れた状態となっています。
負債の部
負債の部では、短期借入金が10億円増加したほか、未払金が15億88百万円増加しましたが、支払手形及び買掛金が8億43百万円減少するなど、バランスが取れた状態といえます。
純資産の部
純資産の部では、その他有価証券評価差額金が12億円増加するなど、着実に積み上がっています。自己資本比率は92.6%と高水準を維持しており、財務体質は健全と言えるでしょう。
ROAとROE
長府製作所のROAは前期末の4.0%から今期第1四半期では2.4%に低下しています。一方でROEは前期末の3.0%から今期第1四半期で1.8%となっています。売上高減少の影響で収益性が若干低下していますが、高い自己資本比率を維持できていることから、財務の健全性は保たれていると言えるでしょう。
キャッシュフロー
長府製作所の2024年第1四半期のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュ・フローが9億62百万円の増加となりました。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは21億71百万円の減少となっています。この結果、現金及び現金同等物の期末残高は46億14百万円と、前期末より増加しています。手元流動性は良好に推移しているといえます。
配当の支払額
長府製作所は2024年3月28日開催の定時株主総会において、2023年12月期の期末配当金を1株当たり23円と決議しました。前期の年間配当金23円から変更ありませんでしたが、業績の減少幅を抑えられた結果、配当性向は19.7%となっています。株主還元は安定的に行われていると評価できるでしょう。
今後の展望
長府製作所は、省エネ・環境対応製品の販売比率向上や寒冷地向け製品のシェアアップ、リフォーム需要の取り込みに取り組んでいきます。一方で、原材料価格高騰や消費マインドの低下など、業績への影響も懸念されますが、コスト管理の強化により収益性を維持し、持続的な成長を目指していく方針です。
編集部のまとめ
長府製作所の2024年第1四半期決算は、売上高の減少が大きかったものの、利益の減少幅は抑えられる結果になりました。財務面でも自己資本比率が高く、手元流動性も健全です。今後は、省エネ製品の販売拡大やコスト管理強化に取り組み、収益性の維持と成長の実現を目指していくものと期待されます。
株式会社長府製作所の決算日や配当についてまとめました。
株式会社長府製作所の決算日は12月31日で、決算発表は翌年の5月14日に行われます。2023年12月期の期末配当金は1株当たり23円で、この水準を維持しています。今後も財務の健全性を保ちつつ、株主還元の安定化に努めていくことが期待されます。