リンナイ株式会社の第3四半期決算報告書が公開されました。売上高は3,101億62百万円となり、前年同期比で1.3%減収となりました。一方で経常利益は304億71百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は173億75百万円と、それぞれ前年同期比16.5%減、18.9%減となっています。
企業情報
企業名: リンナイ株式会社
証券コード: 59470
決算期: 3月期
リンナイ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
リンナイ株式会社の決算は3月期となっています。第3四半期の決算報告書は2024年2月13日に公表されました。
主な事業
リンナイ株式会社は、給湯機器、厨房機器、空調機器、業務用機器などの企業向け・家庭向け熱機器の製造・販売を主な事業としています。主力商品は給湯機器で、国内外で幅広く販売しています。また、エネルギー関連事業やサービス事業なども展開しています。
今期の業績と利益率は?
今回の第3四半期累計期間の業績は、売上高が3,101億62百万円と前年同期比1.3%の減収となりました。一方で、営業利益は254億68百万円、経常利益は304億71百万円、純利益は173億75百万円といずれも減益となっています。利益率でみると、営業利益率は8.2%、経常利益率は9.8%、純利益率は5.6%となっています。
売上・利益の推移
リンナイ株式会社の売上高は、過去3年連続で4,000億円を超えていましたが、今期は3,000億円台に減少しています。一方で利益面では、経常利益は2022年3月期に445億65百万円と過去最高を記録しましたが、今期は304億71百万円と減益となっています。
四半期連結貸借対照表について
リンナイ株式会社の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は5,657億23百万円と前期末比186億9百万円増加しました。一方、負債は1,415億65百万円で前期末比16億50百万円の増加にとどまっています。
資産の部
資産の部では、有形固定資産が増加し、全体として資産が増加しました。現金及び預金は132,496百万円と減少しているものの、受取手形、売掛金及び契約資産が94,727百万円と増加しています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が29,526百万円と前期末比3,321百万円増加しました。電子記録債務は28,058百万円と減少しています。
純資産の部
純資産は4,241億58百万円と前期末比169億59百万円増加しました。利益剰余金は3,332億2百万円となり、自己資本比率は66.4%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
リンナイ株式会社のROA(総資産経常利益率)は前期の8.1%から5.4%に低下しています。ROE(自己資本利益率)も前期の11.1%から8.2%に低下しています。これは、経常利益が減少したことが主な要因です。利益率の低下に注視していく必要があります。
キャッシュフロー
キャッシュ・フローについては、第3四半期累計期間の連結キャッシュ・フロー計算書が開示されていませんが、営業活動によるキャッシュ・フローは前年同期比で大幅に増加したことがわかっています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは前年同期比で減少しています。
配当の支払額
リンナイ株式会社は、2023年6月29日開催の定時株主総会において1株当たり85円の期末配当を決議しています。また、2023年11月7日開催の取締役会において1株当たり30円の中間配当を実施しています。
今後の展望
世界経済の不透明感が継続する中、リンナイ株式会社は中期経営計画「New ERA 2025」に基づき、社会課題解決への貢献、事業規模の拡大、企業体質の変革に取り組んでいきます。特に、省エネ性能の高い「ECO ONE」の普及などが重要課題となっています。将来的な持続的成長に向けて、引き続き経営の効率化に取り組んでいくことが期待されます。
編集部のまとめ
リンナイ株式会社の第3四半期決算は、世界経済の不透明感の中で減収減益となりました。一方で、堅牢な財務基盤を維持しており、今後の事業展開にも期待が寄せられます。特に、環境・省エネ分野での取り組みが注目されます。引き続き、同社の業績や経営戦略の動向を注視していく必要があるでしょう。
リンナイ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
リンナイ株式会社の決算は3月期で、第3四半期決算報告書は2024年2月13日に公表されました。配当については、期末配当85円、中間配当30円の合計1株当たり115円が支払われる見込みです。今後も安定的な配当を継続していくことが期待されます。