ユニプレス株式会社の2023年12月期第3四半期決算報告書が発表されました。売上高は2,450億円と前年同期比で264億円の増加、営業利益は48億円と大幅に改善しました。得意先の増産影響や為替の影響で、業績が順調に回復してきています。
企業情報
企業名: ユニプレス株式会社
証券コード: 59490
決算期: 2023年3月31日
ユニプレス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
ユニプレス株式会社の決算日は3月31日で、四半期決算は6月30日、9月30日、12月31日に行われています。年次決算は2024年3月期の場合、2024年6月に確定し決算報告書を提出するスケジュールになっています。
主な事業
ユニプレス株式会社は、自動車用金属プレス部品を中心に製造・販売している企業です。ボディ部品、シャシ部品、内装部品など、幅広い自動車部品を手掛けています。日本国内はもちろん、米州、欧州、アジアの4つの地域で生産拠点を構え、グローバルに事業を展開しています。
今期の業績と利益率は？
ユニプレス株式会社の今期第3四半期の業績は売上高が2,450億円と前年同期比12.1%の増加、営業利益は48億円と大幅な改善となりました。また、経常利益は54億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は24億円と、いずれも前年同期からの大幅な増益となっています。
売上・利益の推移
ユニプレス株式会社の直近3年間の売上高は、2022年3月期が2,160億円、2023年3月期が2,450億円と年々増加傾向にあります。一方、利益面では2022年3月期に営業損失35億円、経常損失21億円の赤字を計上しましたが、2023年3月期第3四半期では営業利益が48億円、経常利益が54億円と大幅な改善が見られます。
四半期連結貸借対照表について
ユニプレス株式会社の2023年12月期第3四半期末の四半期連結貸借対照表を確認すると、総資産が3,328億円と前期末比197億円の増加、負債が1,621億円と17億円減少しました。一方、純資産は1,707億円と215億円増加し、自己資本比率は45.0%と前期末比2.5ポイントアップしています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が14億円、受取手形及び売掛金が58億円、棚卸資産が73億円それぞれ増加しています。設備投資による有形固定資産の増加等により、全体として資産が増加しました。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が45億円、その他流動負債が45億円それぞれ増加しました。一方で、長短借入金が111億円減少したことから、負債全体では減少しています。
純資産の部
純資産の部では、為替換算調整勘定が152億円、非支配株主持分が49億円それぞれ増加しました。これにより、純資産が1,707億円と大幅に増加し、自己資本比率も45.0%まで改善しています。
ROAとROE
ユニプレス株式会社のROA(総資産利益率)とROE(自己資本利益率)は、2022年3月期には低下していたものの、2023年3月期第3四半期では大幅に改善してきています。ROAは5.4%、ROEは8.1%と、自己資本効率や収益性が高まってきたことがわかります。これは、売上高や利益の回復基調によるものと考えられます。
キャッシュフロー
ユニプレス株式会社のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュ・フローが黒字で推移しており、経営の健全性が確認できます。また、設備投資などの投資活動によるキャッシュ・アウトフローもコントロールされています。さらに、資金調達手段としてのコミットメントラインの未使用枠が352億円と十分な流動性を確保しています。
配当の支払額
ユニプレス株式会社は、株主の皆様への利益還元として、年2回の配当を実施しています。2023年6月期の年間配当金は1株当たり25円、2023年12月期の中間配当金は1株当たり15円となっています。今後も安定した配当の維持を目指していく方針のようです。
今後の展望
ユニプレス株式会社は、新車部品の立ち上がりやその量産効果に期待しており、販売状況のさらなる回復が見込まれています。一方で、エネルギー関連コストの上昇や労働市場の逼迫の影響は依然として不透明な状況にあるものの、全体としては業績回復基調にあると考えられます。
編集部のまとめ
ユニプレス株式会社の2023年12月期第3四半期決算は、売上高、利益ともに大幅に改善しており、事業の回復基調が鮮明になってきました。自己資本比率の向上や安定した配当の実施など、財務体質の強化も進んでいます。今後の新車部品の量産効果に期待が高まりそうです。引き続き、業績拡大と株主還元の維持に注目していきたいと思います。
ユニプレス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ユニプレス株式会社の決算日は3月31日で、四半期決算は6月30日、9月30日、12月31日に行われています。株主への利益還元として、年2回の配当を実施しており、2023年6月期は年間25円、2023年12月期の中間配当は15円となっています。今後も安定配当の維持を目指していきます。
