アマテイ株式会社の2023年4月~12月期の決算報告がありました。同社は建築資材や自動車部品の製造・販売を手掛ける企業で、全体として業績は順調に推移しています。特に電気・輸送機器向けの販売が大幅に伸び、収益に寄与しているようです。また、原材料価格上昇などのマイナス要因もありましたが、生産性の向上や固定費の削減などでコストを抑え、利益率を高めることができました。今後も自動車の電動化や環境意識の高まりなど、同社の強みが活かせる市場環境が予想されるため、更なる業績拡大に期待が高まります。
企業情報
企業名: アマテイ株式会社
証券コード: E01368
決算期: 3月期
アマテイ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
決算日は3月31日で、第3四半期は2023年12月31日が対象となっています。この四半期決算の報告が今回のものとなります。
主な事業
アマテイ株式会社は、建設・梱包向けおよび電気・輸送機器向けの製品を主力事業としています。建築資材では、主に釘などの金属製品を提供しており、自動車向けではボルトやねじなどの締結部品を製造しています。これら2つのセグメントを中心に事業を展開しています。
今期の業績と利益率は？
当第3四半期の売上高は4,209百万円で、前年同期比2.1%の増加となりました。利益面では、売上総利益が710百万円、営業利益が138百万円と、ほぼ前年並みの水準を確保できました。原材料価格の高騰などがマイナス要因でしたが、販売価格の見直しや生産性向上によりコスト削減に成功し、利益率を維持することができたようです。
売上・利益の推移
過去3年間の業績を見ると、売上高は2022年3月期が5,485百万円、2023年3月期の通期見通しは同程度の水準を維持しています。一方、利益面では2022年3月期の経常利益94百万円から、当期第3四半期では131百万円と改善傾向にあります。コスト管理の徹底により、収益力の向上が続いていると評価できます。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期末の総資産は5,563百万円で、前期末比32百万円減少しています。流動資産は3,636百万円、固定資産は1,926百万円となっています。一方、負債は4,212百万円と126百万円減少し、純資産は1,350百万円と前期末比93百万円の増加となりました。自己資本比率も24.3%まで高まっています。財務体質の改善が進んでいる様子が伺えます。
資産の部
流動資産は主に現金及び預金、売掛金の増加により全体で39百万円増加しました。一方、固定資産は減価償却などにより72百万円減少しています。総じて資産は堅調に推移しているようです。
負債の部
負債は短期借入金の返済などにより126百万円減少し、有利子負債も114百万円減少しました。財務の健全性が高まっているのが分かります。
純資産の部
純資産は親会社株主に帰属する四半期純利益111百万円の計上と、配当金の支払いにより、全体で93百万円増加しています。自己資本比率も24.3%まで高まっており、財務基盤の強化が進んでいます。
ROAとROE
ROAは前期末の4.0%から当第3四半期末には4.4%に上昇しており、資産の効率的な運用ができていることがわかります。一方、ROEは前期末の6.0%から当第3四半期末には8.3%と、着実に改善が進んでいます。利益率の向上と財務の安定化により、株主資本の収益性が高まっていると評価できます。
キャッシュフロー
四半期連結キャッシュ・フロー計算書は開示されていないため、詳細は不明ですが、前期の有価証券報告書によると営業CF、投資CF、財務CFがいずれも黒字となっており、全体としてキャッシュポジションは健全な状態にあると考えられます。
配当の支払額
当期の年間配当金は1株当たり1.50円と、前期から0.50円の増配となっています。業績の改善を反映した形で、株主還元を強化しているといえるでしょう。
今後の展望
自動車の電動化や国内木材活用の動きなど、同社の強みが発揮できる市場環境が期待できるため、今後も業績拡大が見込まれます。特に自動車部品向けでは好調が続くと予想されており、また建築資材でも高機能製品の需要が高まることから、収益性の向上が期待されます。引き続き、コスト管理の徹底と販売価格の適正化に努めることで、企業価値の向上につなげていくと考えられます。
編集部のまとめ
アマテイ株式会社は、建築資材や自動車部品の製造を手掛ける会社ですが、当第3四半期の業績は順調に推移しています。自動車向けの販売が好調で、また建築資材でも高付加価値製品の販売が伸びています。一方で原材料価格高騰などのマイナス要因もありましたが、コスト削減に努めることで収益力を維持できています。今後も市場環境の変化に合わせて新製品開発を進め、企業価値の向上につなげていくことが期待されます。
アマテイ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
アマテイ株式会社の決算期は3月期で、第3四半期決算の対象期間は2023年4月~12月となっています。当期の年間配当金は1株当たり1.50円と、前期から0.50円増配されました。業績の改善を反映した形で、株主還元も強化されています。今後も収益力の向上により、株主還元の拡大が期待されます。
