株式会社ヤマシナの決算報告が発表されました。売上高は前年同期比5.1%増加するなど、業績は順調に推移しています。同社はこれまで電線・ケーブル事業を中心に展開してきましたが、電子部品事業への進出にも取り組んでおり、今後の成長が期待されます。
企業情報
企業名: 株式会社ヤマシナ
証券コード: E01369
決算期: 2023年3月31日
株式会社ヤマシナの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ヤマシナの決算日は3月31日です。第3四半期(2023年10月1日~2023年12月31日)の決算報告が行われました。
主な事業
株式会社ヤマシナは主に金属製品事業、電子部品事業、不動産事業、化成品事業を展開しています。特に自動車部品などの金属製品の製造・販売が中心事業となっています。近年は成長分野である電子部品事業への投資を強化しており、事業の多角化を図っています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の業績は売上高9,247百万円(前年同期比5.1%増)、営業利益277百万円(前年同期比44.3%減)と増収となりましたが、原材料価格高騰などの影響で営業利益は減少しました。利益率は売上高営業利益率で3.0%となっています。
売上・利益の推移
直近3期の業績推移をみると、売上高は2022年3月期の11,914百万円から2023年3月期は9,247百万円に増加しています。一方で営業利益は2022年3月期の497百万円から2023年3月期は277百万円に減少しました。売上は増加しているものの、原材料価格高騰の影響で収益性が低下しています。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末時点の総資産は18,130百万円となっています。そのうち流動資産は8,600百万円、固定資産は9,529百万円となっています。負債合計は6,149百万円で、そのうち流動負債が3,984百万円、固定負債が2,165百万円となっています。純資産は11,981百万円となっています。
資産の部
流動資産は現金及び預金、受取手形及び売掛金、商品及び製品などが主な内訳です。固定資産は建物及び構築物、土地などが中心となっています。全体として資産が前期末より増加している状況です。
負債の部
流動負債は支払手形及び買掛金、短期借入金などが主な内訳です。固定負債は長期借入金が中心となっています。全体としても前期末より負債が増加しています。
純資産の部
純資産は資本金、資本剰余金、利益剰余金、為替換算調整勘定などで構成されており、前期末より152百万円増加しています。
ROAとROE
株式会社ヤマシナの収益性を示すROA(総資産経常利益率)は2.0%、ROE(自己資本利益率)は1.5%となっています。前期に比べROAが低下していますが、ROEはほぼ同水準を維持しており、一定の収益力を確保できています。今後は収益性の向上が課題となっています。
キャッシュフロー
当第3四半期のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが443百万円のプラスとなっているものの、投資活動によるキャッシュ・フローがマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローもマイナスとなったため、現金及び現金同等物の期末残高は2,091百万円となっています。
配当の支払額
直近の配当実績をみると、2022年3月期は年間1株当たり1円の配当を実施しました。2023年3月期についても年間1株当たり1円の配当を予定しています。株主還元は適切に行われている状況といえます。
今後の展望
株式会社ヤマシナは金属製品事業を中心に安定した事業基盤を持っています。一方で電子部品事業にも注力しており、関連子会社の買収などを通じて事業領域の拡大を図っています。今後はこれらの事業が業績拡大に貢献し、収益性の向上につながることが期待されます。
編集部のまとめ
株式会社ヤマシナはこれまで金属製品事業を中心に事業を展開してきましたが、成長分野である電子部品事業にも注力しています。今期の業績は増収となったものの、原材料価格高騰の影響で収益性が低下した面もあります。今後は収益性向上に向けた取り組みが課題といえます。株主還元については安定した配当を実施しており、株主への還元が適切に行われていると評価できます。
株式会社ヤマシナの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ヤマシナの決算日は3月31日で、第3四半期(2023年10月1日~2023年12月31日)の決算報告が行われました。直近の配当実績は年間1株当たり1円と、安定した配当を実施しています。今後の業績拡大と収益性向上に期待が高まります。