この度、トーソー株式会社の2023年4月1日から2023年12月31日までの第3四半期決算報告が発表されました。収益は15,831百万円と前年同期比1.9%増加し、営業利益は245百万円と前年同期比34.5%の減少となりました。子会社も含めた業績と財務状況をご紹介します。
企業情報
企業名: トーソー株式会社
証券コード: 59560
決算期: 3月31日
トーソー株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
トーソー株式会社の決算日は3月31日です。第3四半期決算は2023年12月31日時点での業績となっており、2024年2月9日に四半期報告書を提出しています。
主な事業
トーソー株式会社は、カーテン、ブラインド、ロールスクリーンなど室内装飾に特化した製品の製造・販売を行っている企業です。住宅用品を中心に、オフィスやホテル、学校などの非住宅市場にも事業領域を広げています。国内のみならず、東南アジアを中心とした海外市場にも注力しており、総合的な室内装飾メーカーとして事業展開しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高15,831百万円、営業利益245百万円、経常利益296百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益155百万円となりました。売上総利益率は39.9%と前年同期を下回っていますが、引き続き原価低減に取り組んでいます。
売上・利益の推移
近年の売上高と利益の推移をみると、2023年3月期の売上高は21,304百万円で、前期比8.5%増加しています。一方で、営業利益は520百万円、経常利益は520百万円と、前期より減少しました。第3四半期では売上高は増加したものの、原材料価格高騰などの影響で利益が減少しています。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、20,993百万円となり、前期末から524百万円増加しています。負債は7,041百万円で、前期末から184百万円増加しました。純資産は13,952百万円で、前期末から339百万円増加しています。
資産の部
資産の部では、電子記録債権や原材料及び貯蔵品が増加したことが主な要因です。一方で、現金及び預金や売掛金が減少しています。
負債の部
負債の部では、短期借入金が増加したことが主な要因です。また、未払金や未払費用などが減少しています。
純資産の部
純資産の部では、その他の包括利益累計額が増加したことが主な要因です。自己資本比率は66.1%と、引き続き健全な財務体質を維持しています。
ROAとROE
トーソー株式会社のROA(総資産利益率)は、前期が2.5%、当第3四半期は2.2%となっています。ROE(自己資本利益率)は、前期が3.1%、当第3四半期は2.2%と、両指標ともに前年同期と比べて低下しています。これは、利益の減少が主な要因です。今後は、販売力の強化や原価低減による収益性の改善に努めていく方針です。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況については、詳細な情報が開示されていませんが、有形固定資産の取得による支出などにより、前期に比べて現金及び現金同等物が減少していることがうかがえます。今後は、運転資金の適正管理やキャッシュ・フロー重視の経営を通じて、財務体質の強化に努めていくものと考えられます。
配当の支払額
トーソー株式会社は、年2回(中間配当、期末配当)の配当を実施しています。当第3四半期連結累計期間では、中間配当として1株5円の配当を実施しました。期末配当については未定ですが、安定配当の継続を目指していくとしています。
今後の展望
トーソー株式会社は、「Vision2025」の実現に向けて、住宅分野の深耕と非住宅分野・海外事業の拡大に取り組んでいます。経済環境の不透明感が続く中、原価低減や新製品開発、販売促進活動の強化など、収益性の改善と成長戦略の推進に努めていく方針です。今後も、企業価値の向上とステークホルダーの皆様への還元を目指して、事業基盤の強化に取り組んでまいります。
編集部のまとめ
トーソー株式会社は、長年にわたり室内装飾製品の分野で実績を重ねてきた企業です。今期はコロナ禍の影響が和らぐ中、売上高は増加しましたが、原材料価格高騰などの影響で利益率は低下しています。そのため、収益性の改善に向けた取り組みが重要になってくると考えられます。引き続き、市場ニーズに応えるべく、製品開発と販売力強化に注力することが期待されます。
トーソー株式会社の決算日や配当についてまとめました。
トーソー株式会社の決算日は3月31日で、年2回の配当(中間配当、期末配当)を実施しています。当第3四半期では、中間配当として1株5円の配当を行っています。これまでの業績と今後の展望から、同社は安定した経営基盤を持ち、配当の継続を目指していると評価できます。