三洋工業株式会社の決算報告がリリースされました。この企業は主に軽量壁天井下地や床システムなどの建材製品を手がける会社です。今回の決算では増収増益を達成し、好調な業績を示しています。成長戦略商品の拡販や新製品投入などが業績を後押ししているようです。先行き不透明な経済環境の中でも着実な成長を遂げている同社に注目が集まりそうです。
企業情報
企業名: 三洋工業株式会社
証券コード: 59580
決算期: 2023年12月期第3四半期
三洋工業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
三洋工業株式会社の決算期は3月31日です。今回の決算は2023年12月期第3四半期の業績となります。
主な事業
三洋工業株式会社は、主に 建築資材の製造・販売 を行っています。主力製品は 軽量壁天井下地、床システム、アルミ建材 などです。建築現場や商業施設、学校、オフィスなどでの需要に応えています。
また、子会社のシステム会社も床関連製品を中心に取り扱っており、同社の収益の柱となっています。
今期の業績と利益率は?
今期の業績は増収増益を達成しました。売上高は22,759百万円と前年同期比で15.7%の増加、営業利益は1,873百万円と75.8%の大幅な増加となりました。
また、売上高営業利益率は8.2%と改善しており、収益性の向上も見られます。
売上・利益の推移
直近3年の売上高と経常利益の推移をみると、売上高は28,283百万円から22,759百万円まで変動していますが、経常利益は1,988百万円から2,050百万円と堅調に推移しています。
業況が不透明な中でも、同社は収益力を維持・向上させていることがわかります。
四半期連結貸借対照表について
同社の直近の四半期連結貸借対照表を見ると、資産は30,160百万円、負債は10,609百万円、純資産は19,550百万円となっています。
自己資本比率は64.8%と高水準を維持しており、健全な財務体質を示しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が 8,452百万円、受取手形・売掛金等が 7,808百万円となっています。生産性向上や在庫管理の効率化などにより、流動資産が増加傾向にあります。
負債の部
負債の部では、支払手形・買掛金が 3,343百万円、電子記録債務が 4,230百万円 となっています。借入金は 665百万円と低水準を維持しており、健全な財務体質が窺えます。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が 16,734百万円 と着実に積み上がっています。自己資本比率は 64.8% と高い水準を維持しており、財務の健全性が高いことがわかります。
ROAとROE
収益性を示す指標であるROAは4.9%、ROEは7.7%となっています。前年同期と比較して改善しており、経営効率の向上が伺えます。
これは、成長戦略商品の拡販や生産効率アップなどの施策が奏功した結果だと考えられます。今後もさらなる収益力の向上が期待されます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは1,161百万円の収入となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは △279百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは △59百万円の支出となりました。
全体として、手許資金が増加傾向にあり、健全なキャッシュ・ポジションを維持しています。
配当の支払額
同社は株主に対して安定的な配当を行っています。第3四半期では1株当たり40円の中間配当を実施しました。前期の年間配当が85円であったことから、株主還元にも力を入れていることがわかります。
今後の展望
今後の経営環境は依然として不透明ですが、同社は中期経営計画「SANYO VISION 76」に基づき、経済的価値と社会的価値の両立を目指すサステナビリティ経営に取り組んでいきます。
具体的には、成長戦略商品の拡販や新製品の投入、生産性向上などに注力し、収益力の向上を図る方針です。長期的な成長と企業価値向上に期待がかかっています。
編集部のまとめ
三洋工業株式会社は、建築資材製造・販売を主力事業とする企業です。今回の決算では増収増益を達成し、収益力の向上が確認できました。
財務面でも健全性が高く、株主還元も積極的に行っています。今後も中期経営計画に沿って、持続可能な企業価値向上を目指していくことが期待されます。
三洋工業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
三洋工業株式会社の決算期は3月31日です。今回の決算は2023年12月期第3四半期の業績となります。
同社は株主に対して安定的な配当を行っており、第3四半期では1株当たり40円の中間配当を実施しています。今後も安定的な配当政策を維持していくことが期待されます。