京都機械工具株式会社の2023年12月期第3四半期決算が発表されました。売上高は前年同期比で3.1%減の57億35百万円となりましたが、経常利益は17.2%減の5億13百万円を確保し、健全な業績を維持しています。
企業情報
企業名: 京都機械工具株式会社
証券コード: 5966
決算期: 3月31日
京都機械工具株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
京都機械工具株式会社の決算日は3月31日です。3月期の決算発表は翌年の6月頃に行われ、中間(半期)決算は11月頃に行われます。
主な事業
京都機械工具株式会社は、自動車産業、機械産業などを中心とした産業用工具の製造と販売を主な事業としています。工具の開発から生産、販売まで一貫して行っており、特に安全、快適、能率・効率、環境を追求するR&Dコンセプトに基づいた製品の開発に注力しています。
今期の業績と利益率は?
今期第3四半期の業績は、売上高が57億35百万円と前年同期比で3.1%減少したものの、経常利益は5億13百万円と17.2%の減益にとどまりました。また、営業利益率は8.1%と健全な水準を維持しています。
売上・利益の推移
京都機械工具の売上高は、2022年3月期が83億96百万円、2023年3月期第3四半期までが57億35百万円と堅調に推移しています。一方で利益面では、営業利益が前年同期比21.1%減の4億63百万円となりました。コスト上昇の影響を吸収しきれず、利益率の低下が見られます。
四半期連結貸借対照表について
京都機械工具の2023年12月末時点の四半期連結貸借対照表では、総資産が149億91百万円、純資産が117億37百万円となっています。前期末と比べて、総資産は増加し、自己資本比率も78.3%と高水準を維持しています。
資産の部
資産の部では、投資有価証券が17億18百万円と前期末から5億24百万円増加し、商品及び製品が27億81百万円と3億79百万円増加しています。一方で、受取手形及び売掛金が11億4百万円と前期末から8億13百万円減少しています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が3億9百万円と前期末から74百万円減少し、未払金及び未払費用が4億86百万円と1億67百万円減少しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が71億82百万円と前期末から1億84百万円増加し、その他有価証券評価差額金が10億3百万円と3億64百万円増加しています。
ROAとROE
京都機械工具のROA(総資産利益率)は3.5%、ROE(自己資本利益率)は6.0%となっています。前年同期と比べてROAは0.7ポイント、ROEは1.3ポイント低下しましたが、いずれも一定の水準を維持しています。これは、コスト上昇の影響により利益が減少したためと考えられます。
キャッシュフロー
今期第3四半期のキャッシュフローの状況は公表されていませんが、前期の連結キャッシュ・フロー計算書によると、営業活動によるキャッシュ・フローは9億90百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローは3億49百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは3億49百万円の支出となっています。
配当の支払額
京都機械工具は、年間配当金40円を実施する予定です。第2四半期末に30円、期末に10円の配当を予定しており、配当性向は43.8%となっています。
今後の展望
京都機械工具は、工具事業の成長戦略として、「つながる&見える化で、新たなモビリティファクトリーインフラを攻略する」ことを目指しています。IoT技術を搭載した工具や測定具、作業支援デバイスなど、「安全、快適、能率・効率、環境」をキーワードとした製品開発を進め、顧客ニーズに応え続けることが重要になると考えられます。
編集部のまとめ
京都機械工具は、工具事業を中心とした安定した収益基盤を持つ企業です。今期は原材料価格高騰の影響により減益となりましたが、自己資本比率が高く、健全な財務体質を維持しています。今後は、IoT技術を活用したスマート工具の開発やデジタル化の推進など、持続可能な社会の実現に向けた取り組みに期待が寄せられます。
京都機械工具株式会社の決算日や配当についてまとめました。
京都機械工具株式会社の決算日は3月31日で、通期決算は6月、中間決算は11月に発表されます。配当金は年間40円を予定しており、配当性向は43.8%となっています。今後も、企業価値の向上と株主還元に取り組んでいくことが期待されます。