株式会社ロブテックスの直近の決算報告書をみてみましょう。2023年12月期の第3四半期決算では、売上高4,275百万円、経常利益223百万円と前年同期比で減収減益となりました。しかし、会社は創立100周年を迎え、組織変更を行い「モノづくりのプロに応え、モノづくりの愉しさを育む」のビジョンの下、営業力の強化や利益体質の強化に取り組んでいます。従業員の方々の工夫と努力が報われるよう期待したいですね。
企業情報
企業名: 株式会社ロブテックス
証券コード: E01403
決算期: 3月期
株式会社ロブテックスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ロブテックスの決算は3月期で、毎年4月1日から始まる1年間の業績を決算として発表しています。第3四半期は2023年12月期の業績となります。
主な事業
株式会社ロブテックスは主に金属製品事業とゴルフ練習場を運営するレジャー事業の2つの事業を展開しています。金属製品事業では、ファスナー関連商品やハンドツールの製造・販売を行っています。国内はもちろんのこと、海外にも事業展開しており、モノづくりを通じて社会に貢献しています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の業績は、売上高4,275百万円、営業利益210百万円となりました。前年同期比では1.3%の減収、39.2%の減益となっています。原材料価格の高騰などの影響により減益となりましたが、経営ビジョンの実現に向けて組織改革を行うなど、収益改善に取り組んでいます。
売上・利益の推移
過去3年の業績推移をみると、2022年3月期は売上高5,950百万円、経常利益314百万円と好調でしたが、2023年3月期は売上高493百万円、経常利益223百万円と減収減益となりました。今期第3四半期も前年同期比減収減益と厳しい状況が続いています。しかし、経営ビジョンの実現に向けて組織改革などに取り組んでおり、今後の業績回復に期待が持てます。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は8,787百万円と前期末比で14百万円増加しています。固定資産が増加したことが主な要因です。一方、負債は3,904百万円と前期末比で118百万円減少しました。純資産は4,883百万円と前期末比で132百万円増加しており、自己資本比率は52.8%と健全な財務体質を維持しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が2,386百万円と前期末から544百万円減少しましたが、商品及び製品が1,355百万円と前期末から203百万円増加しました。また、投資有価証券が604百万円と前期末から93百万円増加するなど、固定資産が全体的に増加しています。
負債の部
負債の部では、買掛金が297百万円と前期末から10百万円増加しましたが、未払法人税等が21百万円と前期末から59百万円減少するなど、負債全体としては減少しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が3,114百万円と前期末から70百万円増加しました。その他有価証券評価差額金も55百万円増加するなど、純資産全体としては増加基調にあります。
ROAとROE
2023年3月期のROAは3.6%、ROEは7.6%でした。前期と比べROAは変わらず、ROEは1.8ポイント減少しています。これは主に売上減少に伴い経常利益が減少したことが影響しています。しかし、経営ビジョンの実現に向けた取り組みで収益性の改善を目指しており、今後の業績回復に期待が持てます。
キャッシュフロー
2023年3月期のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは450百万円のプラス、投資活動によるキャッシュ・フローは182百万円のマイナスとなり、フリー・キャッシュ・フローは268百万円のプラスとなりました。今後も安定的な営業キャッシュ・フローの創出に努め、設備投資やM&Aなどの成長投資に活用していくことが期待されます。
配当の支払額
株式会社ロブテックスは、2023年3月期の年間配当金は1株当たり30円とされています。これは前期から30円減配となりますが、業績の回復と設備投資などの資金需要を勘案した結果と考えられます。株主還元の充実と内部留保の確保のバランスを取りながら、今後の企業価値向上に取り組むことが期待されます。
今後の展望
株式会社ロブテックスは、創立100周年を迎え、「モノづくりのプロに応え、モノづくりの愉しさを育む」というビジョンの下、組織改革を行い、収益体質の強化に取り組んでいます。営業力の強化や新しい商品・サービスの開発などにより、売上と利益の成長を目指していきます。また、ESGへの取り組みにも力を入れ、持続可能な社会の実現に貢献していく方針です。今後の業績回復とさらなる企業価値向上に期待が高まります。
編集部のまとめ
株式会社ロブテックスは、創立100周年を迎えた老舗企業です。近年は経営環境の厳しさから業績が伸び悩んでいますが、経営ビジョンの実現に向けて組織改革や新商品開発など、収益改善に取り組んでいます。財務体質は健全で、今後の業績回復に期待がかかっています。株主還元の充実とESGへの取り組みにも注目していきたいですね。
株式会社ロブテックスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ロブテックスの決算は3月期で、第3四半期の業績を発表しました。2023年3月期は前期比減収減益でしたが、創立100周年を機に組織改革を行い、収益改善に取り組んでいます。配当金は1株当たり30円と前期から30円の減配となりましたが、内部留保と株主還元のバランスを取っています。今後の業績回復と企業価値向上に期待が高まります。