中国工業株式会社の2023年12月期第3四半期決算が発表されました。売上高や利益は減少したものの、総資産は増加しています。今期の業績については、経営環境の変化などが影響したものの、今後の展望には明るさが感じられます。中国工業株式会社の決算内容をご紹介します。
企業情報
企業名: 中国工業株式会社
証券コード: E01366
決算期: 3月期
中国工業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
中国工業株式会社の決算は3月期です。今回の決算は2023年12月期第3四半期の決算となります。四半期報告書は年4回(第1・2・3四半期および本決算)提出されています。
主な事業
中国工業株式会社は、高圧機器事業、鉄構機器事業、施設機器事業、運送事業の4つのセグメントで事業展開しています。LPガス容器やバルク貯槽、建築鉄骨、飼料タンクなどの製造・販売を中心に、運送事業も行っています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の売上高は96億30百万円と前年同期比5.5%減少しました。利益面では、営業利益が32百万円と35.7%減益、経常利益は1億4百万円と56.3%の減益となりました。売上高減少に伴う利益率の低下が主な要因です。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高は133億89百万円、102億87百万円、96億30百万円と減少傾向にあります。一方、利益は2022年3月期に3億12百万円まで増加したものの、2023年12月期第3四半期は1億4百万円と減少しています。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末の総資産は128億99百万円で、前期末比6.7%増加しました。前期末と比べると、現金・預金、受取手形・売掛金などの流動資産が増加したことが主な要因です。
資産の部
流動資産は前期末比7.9%増の69億7百万円、固定資産は前期末比5.3%増の59億91百万円となっています。特に投資有価証券や仕掛品が増加しています。
負債の部
負債は前期末比7.8%増の76億85百万円となりました。短期借入金や支払手形・買掛金の増加が主な要因です。
純資産の部
純資産は前期末比5.3%増の52億13百万円となっています。利益剰余金やその他有価証券評価差額金の増加が主な要因です。
ROAとROE
ROAは前期末の2.36%から当第3四半期連結会計期間末の1.74%に低下しています。これは利益の減少と資産の増加を受けて収益性が低下したためです。一方、ROEは前期末の6.38%から6.23%とほぼ横ばいを維持しています。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況は開示されていませんが、前年同期は営業CF1億99百万円、投資CF△1億42百万円、財務CF△1億51百万円でした。今期も同様の傾向が続いていると推測されます。
配当の支払額
中国工業株式会社は、年2回の配当を実施しています。2023年3月期の年間配当金は1株当たり15円で、第3四半期連結累計期間の配当金総額は48百万円でした。
今後の展望
中国工業株式会社は、経済環境の変化に柔軟に対応しながら、収益の拡大と財務体質の強化に取り組んでいく方針です。高圧機器事業の収益力向上、鉄構機器事業の受注拡大、施設機器事業の新製品投入など、各事業の強化に注力していきます。
編集部のまとめ
中国工業株式会社の2023年12月期第3四半期決算は、売上高や利益が前年同期を下回りましたが、資産は着実に増加しており、財務体質の改善が進んでいます。今後は、新製品開発や成長分野への投資などで、収益力の向上を目指していくことが期待されます。
中国工業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
中国工業株式会社の決算は3月期で、四半期報告書を年4回提出しています。配当は年2回、1株当たり15円が支払われています。今後は、収益力の向上と財務体質の強化に取り組み、株主還元の拡大も期待できそうです。