株式会社オーネックスの最新の決算が発表されました。金属熱処理加工事業と運送事業を手掛ける同社は、売上高や利益が前年同期と比べ減少しましたが、おおむね順調な業績を収めています。今後も事業の収益性を高め、事業基盤の強化に取り組んでいく方針のようです。
企業情報
企業名: 株式会社オーネックス
証券コード: E01446
決算期: 2023年6月30日
株式会社オーネックスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社オーネックスの決算期は6月30日です。
第3四半期報告書の提出期限は2024年5月14日となっています。
主な事業
株式会社オーネックスは、金属熱処理加工事業と運送事業を手掛けています。
金属熱処理加工事業では、自動車部品や建設工業機械、産業工作機械などの金属部品の熱処理加工を行っています。また運送事業では、製品の配送やその他の運送サービスを提供しています。
主力の金属熱処理加工事業を中心に、幅広い顧客ニーズに対応しながら、収益基盤の強化に努めています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の業績は、売上高が3,692百万円、営業損失は22百万円となりました。
前年同期と比べると売上高は9.5%減少し、営業利益も減少しています。
原材料費や電力費の高騰などの影響がありましたが、コスト削減に努めたことで、おおむね良好な業績を維持できたと言えます。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高は5,365百万円、4,078百万円、3,692百万円と推移しており、徐々に減少傾向にあります。
一方、利益面では経常損失44百万円となり、前年同期の経常利益95百万円から大幅に悪化しています。
原材料費や電力費の高騰といった外部環境の変化に対する対応が課題となっていると見られます。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期末の総資産は9,879百万円で、前期末比55百万円減少しました。
負債合計は3,996百万円と前期末比285百万円減少、純資産は5,882百万円と229百万円増加しています。
資産の部
流動資産は4,707百万円と前期末比331百万円増加しました。一方、固定資産は5,172百万円と386百万円減少しています。
現金及び預金が360百万円増加した一方で、機械装置及び運搬具や繰延税金資産が減少したことが主な要因です。
負債の部
流動負債は1,856百万円と前期末比42百万円減少しました。固定負債は2,140百万円と242百万円減少しています。
長期借入金が227百万円減少したことが主な要因です。
純資産の部
純資産は5,882百万円と前期末比229百万円増加しました。これは利益剰余金が193百万円、その他有価証券評価差額金が36百万円増加したことによります。
ROAとROE
株式会社オーネックスのROAは前期末の2.0%から当第3四半期末時点で-0.4%に悪化しています。
一方、ROEは前期末の4.5%から現在3.8%と低下しています。
これは売上高と利益が減少傾向にあることによるものと考えられ、収益性の改善が課題となっています。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況は開示されていないため、詳細は不明ですが、前期までの推移を見ると営業活動によるキャッシュ・フローが安定的に確保されている一方で、投資活動によるキャッシュ・フローがマイナスとなっています。
設備投資などに一定の資金を投下する一方で、営業活動から得られた資金を有効に活用できていると考えられます。
配当の支払額
株式会社オーネックスは、期末配当として1株当たり20円の配当を行っています。
この配当水準は前期と同水準を維持しており、株主還元にも一定の配慮がなされていると言えます。
今後の展望
株式会社オーネックスは、主力の金属熱処理加工事業での収益性向上に取り組むとともに、子会社のオーネックステックセンターの営業基盤拡大などにも注力していく方針です。
原材料費や電力費の高騰などの課題に対応しつつ、更なる生産性の向上を図り、中長期的な業績改善につなげていく考えです。
編集部のまとめ
株式会社オーネックスの直近の決算は、売上高が減少したものの、おおむね良好な業績を残すことができました。
ただし利益面では悪化が見られ、原材料費や電力費の高騰などの外部環境の変化への対応が課題となっています。
今後は収益性の改善に向けてさまざまな取り組みを進めていく方針のようで、中長期的な業績の回復が期待されます。
株式会社オーネックスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社オーネックスの決算日は6月30日で、第3四半期報告書の提出期限は2024年5月14日となっています。
また、株主への還元として期末配当1株当たり20円が行われています。
今後の業績改善や成長に期待が高まるものと思われます。