株式会社スーパーツールの決算報告書をご紹介します。同社は金属製品事業と環境関連事業を手掛けており、金属工具や太陽光発電設備などを製造・販売しています。この決算期では、売上高が前年同期比12.4%減の4,477百万円となりましたが、営業利益は同29.1%減の314百万円と、収益性は若干低下しています。しかしながら、自社製品の販売拡大や生産体制の強化などに注力しており、今後の業績拡大に期待がかかります。
企業情報
企業名: 株式会社スーパーツル
証券コード: E01435
決算期: 2023年3月期第3四半期
株式会社スーパーツールの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社スーパーツールの決算日は3月15日で、第3四半期決算は12月15日に行われます。つまり、同社の決算期は年4回(6月、9月、12月、3月)の四半期決算となっています。
主な事業
株式会社スーパーツールは、金属製品事業と環境関連事業を2つの主要事業として展開しています。金属製品事業では、作業工具や産業機器などの製造・販売を行っています。また、環境関連事業では、太陽光発電設備の施工や関連商品の販売などを手掛けています。同社は、これら2つの事業領域で日本国内外の産業や生活に貢献している企業です。
今期の業績と利益率は?
今期の業績は、売上高が前年同期比12.4%減の4,477百万円となりました。一方で、営業利益は同29.1%減の314百万円と収益性が若干低下しています。これは、エネルギー価格や原材料価格の高騰の影響を受けたためです。ただし、製品の販売拡大や生産体制の強化に注力しており、今後の業績改善が期待されます。
売上・利益の推移
同社の売上高は第63期(2022年3月期)が6,981百万円、第64期第3四半期(2023年3月期第3四半期)が4,477百万円と減少傾向にあります。一方、利益面では、第63期の経常利益が454百万円、第64期第3四半期が329百万円と、同じく減少しています。今後は、新製品投入や生産性向上、原価低減などで収益性の向上を目指していきます。
四半期連結貸借対照表について
株式会社スーパーツールの四半期連結貸借対照表では、資産合計が13,112百万円、負債合計が2,588百万円、純資産合計が10,524百万円となっています。
資産の部
同社の資産の部では、現金及び預金が1,730百万円、受取手形及び売掛金が957百万円などが主な項目となっています。前期末と比べ、現金預金が増加し、売掛金が減少するなど、財務体質の改善が進んでいることがうかがえます。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が531百万円、長期借入金が262百万円となっています。前期末と比べ、支払手形及び買掛金が増加しているものの、有利子負債は減少しており、安定した財務基盤を維持していると言えます。
純資産の部
純資産の部では、資本金が2,235百万円、利益剰余金が4,729百万円となっています。自己資本比率は80.3%と高水準を維持しており、財務の健全性が高いことがわかります。
ROAとROE
株式会社スーパーツールのROA(総資産経常利益率)は、第63期が3.5%、第64期第3四半期が2.5%と減少しています。一方、ROE(自己資本利益率)は、第63期が4.4%、第64期第3四半期が3.1%と同様に低下しています。これは、主力事業の業績が伸び悩んでいることが要因と考えられます。今後は、新製品開発や生産性の向上などで収益力の改善を目指していく必要があるでしょう。
キャッシュフロー
同社のキャッシュフローは、営業活動によって284百万円の増加、投資活動によって451百万円の減少、財務活動によって142百万円の減少となっています。設備投資などの資金需要が高く、自己資金の活用や借入金の返済が進んでいるようです。今後は、キャッシュ創出力の強化と有効活用により、持続的な成長につなげていくことが重要でしょう。
配当の支払額
株式会社スーパーツールは、第64期第3四半期において、1株当たり35円の中間配当を実施しています。同社は、株主還元の強化にも取り組んでおり、今後も安定的な配当を継続していく方針です。株主の皆様にとっても魅力的な銘柄だと評価できるでしょう。
今後の展望
株式会社スーパーツールは、好調な国内外の需要を取り込むべく、自社製品の販売強化と生産体制の強化に注力していきます。また、エネルギー価格や原材料費高騰への対策として、原価低減活動やタイムリーな販売価格の改定を進めていく考えです。さらに、同社は太陽光発電設備などの環境関連事業にも力を入れており、再生可能エネルギー分野での事業拡大も期待されます。
編集部のまとめ
株式会社スーパーツールは、金属製品事業と環境関連事業の2つのセグメントを手掛ける企業です。今期は外部環境の悪化により、売上高や利益が前年同期比で減少したものの、自社製品の販売拡大や生産性の向上に取り組んでおり、今後の業績改善が期待できます。同社は、堅固な財務基盤と安定的な株主還元を実現しており、業界内でも存在感の高い企業だと言えるでしょう。
株式会社スーパーツールの決算日や配当についてまとめました。
株式会社スーパーツールの決算日は3月15日で、第3四半期決算は12月15日に行われます。同社は年4回の四半期決算を行っています。また、第64期第3四半期では1株当たり35円の中間配当を実施しており、株主還元にも力を入れています。今後も安定的な収益基盤の構築と株主還元の継続が期待されます。