中央発条株式会社の2023年12月期第3四半期決算が発表されました。同社は自動車部品をはじめとする様々な製品の製造・販売を手がける老舗企業です。今期の業績は大幅な増収増益を達成し、財務基盤も強化されており、今後の成長が期待されます。
企業情報
企業名: 中央発條株式会社
証券コード: 5920
決算期: 3月期
中央発條株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
中央発條株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期の決算期間は2023年10月1日から12月31日までとなります。決算短信の提出日は2024年2月9日に予定されています。
主な事業
中央発條株式会社は、自動車用ばね、精密ばね、制御ケーブル、建築用資材機器等の製造・販売を主な事業としています。自動車関連部品が主力で、国内外の自動車メーカー各社に製品を供給しています。また、住宅関連部品や機械システムなども手掛けています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高が776億3百万円(前年同期比13.3%増)、営業利益が9億92百万円(同104.6%増)、経常利益が24億22百万円(同56.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益が14億64百万円(同209.1%増)となり、大幅な増収増益を達成しました。利益率も改善されており、同社の業績は好調に推移しています。
売上・利益の推移
直近3年間の業績を見ると、2022年3月期の売上高は927億66百万円、営業利益は15億72百万円でしたが、2023年3月期には売上高が増加し、営業利益も9億92百万円と改善されています。今期第3四半期累計期間では売上高が前年同期比13.3%増、営業利益が同104.6%増と、好調な推移が続いています。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の財務状況は、総資産が1,205億81百万円と大幅に増加しています。これは主に投資有価証券が増加したことによるものです。一方、負債合計は449億79百万円で、純資産は756億1百万円と、財務基盤の強化が図られています。
資産の部
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は1,205億81百万円で、前連結会計年度末比134億65百万円の増加となりました。これは主に現金及び預金の増加(30億2百万円)、投資有価証券の増加(76億99百万円)、機械装置及び運搬具の増加(13億28百万円)などによるものです。
負債の部
当第3四半期連結会計期間末の負債合計は449億79百万円で、前連結会計年度末比64億29百万円の増加となりました。長期借入金が79億27百万円増加したことが主な要因です。
純資産の部
当第3四半期連結会計期間末の純資産合計は756億1百万円で、前連結会計年度末比70億36百万円の増加となりました。これは主にその他有価証券評価差額金が54億12百万円増加したことによるものです。
ROAとROE
中央発條株式会社のROA(総資産利益率)は、前期の1.5%から当期第3四半期は1.2%となっています。一方でROE(自己資本利益率)は前期の0.7%から当期第3四半期は1.9%と改善されています。これは業績が好調に推移し、売上や利益が増加したこと、さらに財務基盤も強化されたことで、収益性と資本効率が高まったためと考えられます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況については、詳細な情報が開示されていませんが、営業活動によるキャッシュ・フローは黒字を確保し、投資活動によるキャッシュ・フローについては、積極的な設備投資により支出超過となったと推察されます。これにより、現金及び預金残高は増加しているようです。
配当の支払額
中央発條株式会社は、第2四半期末配当として1株当たり8円を支払っています。また、期末配当も検討中とのことで、株主還元にも積極的な姿勢がうかがえます。
今後の展望
中央発條株式会社は、事故の経験を活かし、安全・品質・コンプライアンスを最優先に経営基盤の強化に取り組むとともに、過去最高レベルの設備投資を行い、成長に向けた攻めの姿勢を示しています。中長期的に「100年企業」を目指し、持続的な企業価値向上を目指していく方針です。
編集部のまとめ
中央発條株式会社の2023年12月期第3四半期決算は大変好調な結果となりました。売上高、各利益指標ともに大幅な増加を達成し、財務体質の強化も進んでいます。今期は一部の事故による影響もあるものの、中長期的な成長に向けた取り組みを強化しており、今後の業績拡大が期待できそうです。引き続き注目していきたいと思います。
中央発條株式会社の決算日や配当についてまとめました。
中央発條株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期の決算期間は2023年10月1日から12月31日までとなります。また、第2四半期末配当は1株当たり8円を支払っており、期末配当も検討中とのことで、株主還元にも積極的な姿勢がうかがえます。今後の業績拡大と企業価値向上に期待したいと思います。