ダイハツディーゼル株式会社の最新の決算報告書を分析してみました。この企業は、ディーゼルエンジンを中心に舶用機関や陸用機関を製造・販売する大手企業で、特に舶用機関の受注が好調だったことで、売上高は前年同期比で約22%増となりました。利益面でも営業利益が前年同期比で約86%増と非常に良好な業績を上げています。今後も、環境対応の次世代燃料への対応などに期待がかかっており、更なる成長が期待されます。
企業情報
企業名: ダイハツディーゼル株式会社
証券コード: 60230
決算期: 2023年3月期
ダイハツディーゼル株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ダイハツディーゼル株式会社の決算日は3月31日です。決算発表は4月中旬から5月中旬頃に行われています。
主な事業
ダイハツディーゼル株式会社は、ディーゼルエンジン、ガスエンジン、電力発電装置などの設計・製造・販売を行っています。主力の舶用機関関連事業では、コンテナ船やばら積み船、タンカー向けの大型から中小型の機関を製造・販売しています。また、陸用機関関連事業では、発電機やポンプ、工事機械用のエンジンなどを手掛けています。その他には、アルミホイールの製造や不動産賃貸、再生可能エネルギー発電事業なども行っています。
今期の業績と利益率は?
今期(2023年3月期第3四半期)の業績は非常に良好で、売上高は前年同期比で約22%増の57,786百万円、営業利益は前年同期比で約86%増の2,128百万円となりました。この背景には、主力の舶用機関関連事業の好調な販売が影響しています。利益率についても、営業利益率は3.7%と前年同期の2.4%から大幅に改善しています。
売上・利益の推移
ダイハツディーゼル株式会社の売上高と利益の推移を見ると、2023年3月期第3四半期の売上高が57,786百万円と過去最高を記録しています。利益面でも、経常利益が2,264百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が2,645百万円と大幅に改善しています。このように、舶用機関関連事業の好調な販売が業績の牽引役となっているようです。
四半期連結貸借対照表について
ダイハツディーゼル株式会社の四半期連結貸借対照表を見ると、資産の部では現金及び預金が30,042百万円と前期末比で3,415百万円増加しています。一方、負債の部では支払手形及び買掛金、電子記録債務の合計が17,485百万円と前期末比で2,046百万円増加している一方で、借入金が減少しています。純資産の部では利益剰余金が42,627百万円と前期末比で1,761百万円増加しており、自己資本比率も49.1%と良好な水準を維持しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が30,042百万円と前期末比で3,415百万円増加し、一方で受取手形、売掛金及び契約資産が16,950百万円と前期末比で3,932百万円減少しています。また、棚卸資産が18,452百万円と前期末比で3,904百万円増加しています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金、電子記録債務の合計が17,485百万円と前期末比で2,046百万円増加しています。一方で、短期借入金と長期借入金の合計が10,490百万円と前期末比で770百万円減少しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が42,627百万円と前期末比で1,761百万円増加しています。その結果、自己資本比率は49.1%と前期末から1.2ポイント上昇しています。
ROAとROE
ダイハツディーゼル株式会社のROA(総資産経常利益率)は、第3四半期連結累計期間で2.3%と前年同期の1.2%から大幅に改善しています。これは、経常利益の増加と適切な資産管理により総資産の効率的な運用ができたことが要因と考えられます。一方でROE(自己資本利益率)は、8.5%と前年同期の5.7%から上昇しており、自己資本の効率的な活用ができていることが分かります。
キャッシュフロー
ダイハツディーゼル株式会社のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは2,266百万円の収入となり、前年同期比で697百万円の増加しています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは584百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは1,693百万円の支出となりました。この結果、現金及び現金同等物の残高は30,042百万円と前期末比で3,415百万円増加しています。
配当の支払額
ダイハツディーゼル株式会社は、2023年6月29日開催の定時株主総会において、1株当たり28円の期末配当を決議しています。前期の配当金は1株当たり15円だったため、今期は13円の増配となっています。この背景には、業績の好調さや今後の成長への期待感などが反映されていると考えられます。
今後の展望
ダイハツディーゼル株式会社は、中長期ビジョン「POWER! FOR ALL beyond 2030」のもと、次世代燃料への対応を中心とした新しいソリューションの提供により、ネットゼロエミッションへの貢献を目指しています。また、従業員の主体的な挑戦を後押しし、能力を最大限に発揮できる環境整備にも取り組んでいます。今後も、舶用機関関連事業の好調な需要と、新しい分野への取り組みが同社の業績を牽引していくものと期待されます。
編集部のまとめ
ダイハツディーゼル株式会社は、ディーゼルエンジンを中心とした舶用機関や陸用機関の製造・販売を行う大手企業です。今期の業績は大変良好で、売上高、営業利益ともに大幅な増加となりました。また、自己資本比率も高水準を維持しており、財務基盤も強固です。今後はさらなる成長に向けて、次世代燃料への対応などにも注目が集まるでしょう。同社の更なる飛躍に期待したいと思います。
ダイハツディーゼル株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ダイハツディーゼル株式会社の決算日は3月31日で、決算発表は4月中旬から5月中旬頃に行われています。そして、2023年6月に開催された定時株主総会では、1株当たり28円の期末配当が決議されました。前期の配当金が15円だったため、13円の増配となっており、業績の好調さと今後の期待感が反映されています。同社は今後も成長を続けていくことが期待されます。