テクノプロ・ホールディングス株式会社の2023年12月期第2四半期決算が公表されました。主力事業の技術者派遣・請負業務は好調を維持しており、売上収益やセグメント利益、純利益など主要指標が増加しています。優秀な技術者を確保しつつ、単価上昇も進んでおり、今後の成長が期待される企業です。
企業情報
企業名: テクノプロ・ホールディングス株式会社
証券コード: 6030
決算期: 6月期
テクノプロ・ホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
テクノプロ・ホールディングス株式会社の決算期は6月期です。第2四半期決算の発表が2024年2月9日に行われました。
主な事業
テクノプロ・ホールディングス株式会社は、主に技術者派遣・請負業務を行っています。自動車・機械、IT、化学等の分野で大手企業を顧客として、研究開発や設計、開発、システム構築などの業務を支援しています。また、建設業界向けの施工管理技術者派遣や人材紹介、教育研修サービスなども展開しています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第2四半期の売上収益は1,080億9百万円と前年同期比10.2%増加しました。営業利益は124億16百万円と11.0%増、純利益は85億91百万円と11.4%増加しています。主力事業の堅調な需要に加え、単価上昇によりセグメント利益率も高水準を維持しており、収益性も良好な状況です。
売上・利益の推移
近年のテクノプロ・ホールディングスの売上収益と営業利益は順調に増加してきました。2023年12月期第2四半期の業績も前年同期を上回る伸長となっており、中期的な成長基調が継続しています。回復基調のIT投資需要や施工管理案件の取り込みなどにより、収益力が強化されてきています。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末の総資産は1,445億57百万円と前期末比540百万円増加しました。現金及び現金同等物が391億53百万円、売掛金及びその他の債権が276億15百万円となっています。負債は665億40百万円で、有利子負債や仕入債務が主な内訳です。純資産は780億16百万円となっています。
資産の部
流動資産は782億72百万円と前期末比16億15百万円増加しています。現金及び現金同等物の増加などが主な要因です。非流動資産は662億84百万円で、のれんが主な構成項目となっています。
負債の部
流動負債は471億14百万円、非流動負債は194億26百万円となっています。仕入債務や従業員給付に係る負債が主な内訳です。有利子負債は169億93百万円と健全な水準を維持しています。
純資産の部
純資産は780億16百万円と前期末比12億54百万円増加しました。利益剰余金の積み上がりが主因です。自己資本比率は53.3%と高水準を維持しています。
ROAとROE
テクノプロ・ホールディングスのROA(総資産経常利益率)は2023年12月期第2四半期で8.6%となっています。また、ROE(自己資本利益率)は11.0%と、高い収益性を維持しています。主力事業の堅調な業績を背景に、資本効率も改善傾向にあります。
キャッシュフロー
2023年12月期第2四半期のキャッシュ・フローは以下のとおりです。営業キャッシュ・フローは155億96百万円の収入となり、堅調な収益が反映されています。投資キャッシュ・フローは2億95百万円の支出となりました。財務キャッシュ・フローは115億75百万円の支出で、配当金の支払いが主な要因です。
配当の支払額
テクノプロ・ホールディングスは、2023年12月期の中間配当を1株当たり25円と決定しました。前期の年間配当金50円から増配となっており、業績の伸長を反映した株主還元策です。今後も継続的な増配が期待されます。
今後の展望
テクノプロ・ホールディングスは、技術者の確保と単価の上昇、ソリューション事業の強化に取り組んでいます。人材不足が続く中で高度な技術者を確保し、スキルアップと適正な単価設定を進めることで収益力の向上を目指しています。また、コンサルティングサービスの拡充などソリューション事業への注力も強化しています。これらの施策を通じ、中期的な高成長の実現が期待されます。
編集部のまとめ
テクノプロ・ホールディングスの2023年12月期第2四半期決算は、主力の技術者派遣・請負事業が好調に推移したことで増収増益を達成しました。顧客需要の高さと収益性の改善により、業績は順調に伸びています。今後も優秀な技術者の確保と単価の向上、ソリューション事業の拡大に取り組むことで、持続的な成長が期待できる企業です。
テクノプロ・ホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
テクノプロ・ホールディングス株式会社の決算期は6月期で、第2四半期決算の発表が2024年2月9日に行われました。また、同社は2023年12月期の中間配当を1株当たり25円と発表しており、前期から増配となっています。今後も成長と株主還元が期待される企業と言えるでしょう。