KeePer技研株式会社の2024年3月期第3四半期決算が発表されました！売上高は151億円と前年同期比で22.2%増加と大幅な増収となり、営業利益も43億円と8.8%増加と好調な業績を残しています。自動車コーティング分野を中心に事業を展開するKeePer技研は、人気の高いコーティング製品の需要拡大に加え、全国的にキーパーLABOの出店を加速させたことで業績を伸ばしてきました。
企業情報
企業名: KeePer技研株式会社
証券コード: E31216
決算期: 6月
KeePer技研株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
KeePer技研株式会社は6月決算の企業です。第3四半期決算は2024年3月31日までの業績を発表しています。決算スケジュールとしては、毎年6月末が本決算、8月に前年度の有価証券報告書を提出、そして11月に第2四半期の中間決算を行っています。
主な事業
KeePer技研株式会社の主力事業は、自動車用コーティング製品の開発・販売と、全国展開するコーティングショップ「キーパーLABO」の運営です。自社開発の高品質な「KeePer」コーティングを提供するほか、車検・オイル交換等の車検整備サービスも展開しています。近年は、バイクやスマホなどの”車以外”のコーティング事業にも注力しており、事業の幅を広げています。
今期の業績と利益率は？
2024年3月期第3四半期の業績は好調で、売上高は151億円と前年同期比で22.2%の大幅増収となりました。営業利益は43億円と8.8%増加しており、経常利益も43億円と8.4%増加しています。売上高営業利益率は29.1%と高い水準を維持しており、KeePer技研の高い収益性が確認できます。
売上・利益の推移
KeePer技研は2023年6月期において過去最高の売上高170億円と大きな成長を遂げました。第3四半期累計ベースでも売上高は151億円と大幅な伸びを示しています。利益面でも、経常利益は43億円と堅調に推移しており、高い収益力を発揮し続けています。自動車コーティングの需要拡大に加え、全国展開するキーパーLABOの出店が功を奏してきた結果だと言えるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
資産の部
KeePer技研の2024年3月末時点の総資産は172億円と前期末から21億円増加しています。主な増加要因は、現金及び預金が7億円、売掛金が3億円、有形固定資産が9億円それぞれ増加したことです。これはキーパーLABOの積極的な出店に伴う設備投資の増加が背景にあると考えられます。
負債の部
負債合計は42億円と前期末から3億円増加しています。買掛金が2億円増加した一方で、未払法人税等が1億円減少しています。キャッシュフローの状況から、運転資金は適切に管理されていると評価できます。
純資産の部
純資産は130億円と前期末から18億円増加しています。利益剰余金が29億円増加した一方で、配当金11億円を支払っています。自己資本比率は75.4%と高水準を維持しており、財務の健全性が高いと言えます。
ROAとROE
KeePer技研のROAは前期の23.2%から22.8%に若干低下しましたが、依然として高い水準を維持しています。これはキーパーLABO出店に伴う設備投資の影響が出ているものの、依然として高い収益性を示しています。一方でROEは前期の35.5%から27.9%と低下しています。これは財務レバレッジの低下が影響しているものの、まだ27%超の水準を維持しおり、株主資本利益率は良好です。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは47億円のプラスとなっており、安定した収益力を裏付けています。一方で投資活動によるキャッシュ・フローは設備投資の増加により24億円のマイナスとなっています。財務活動によるキャッシュ・フローは配当金の支払いによりマイナスとなり、全体としては現金及び預金が7億円増加しています。健全なキャッシュ・フロー水準を維持していると評価できます。
配当の支払額
KeePer技研は株主還元に積極的な企業です。2024年3月期は1株当たり年間43円の配当を実施しており、配当性向は32.8%となっています。中期的な目標として30%の配当性向を掲げており、今後も株主還元の強化を図っていくことが期待できます。
今後の展望
KeePer技研は引き続き、自動車用コーティングを中心事業と位置付けつつ、バイクやスマートフォンなどの”車以外”のコーティング事業の拡大にも力を入れていく方針です。特に、3月から新コーティング「TREXキーパー」の販売を開始しており、高付加価値製品の投入による収益性の向上が期待されています。また、全国展開するキーパーLABO店舗の出店加速により、さらなる売上と利益の拡大が見込まれます。中期的にも安定した成長が期待できる企業だと言えでしょう。
編集部のまとめ
KeePer技研は自動車用コーティング製品のリーディングカンパニーとして、優れた技術力と高い収益性を維持し続けています。最新の決算では、売上高・利益共に大幅増加と好調な業績を記録しました。高付加価値製品の投入や全国展開の加速で、今後もさらなる成長が期待されます。安定した配当政策も魅力的で、KeePer技研は自動車関連株の中でも有力な銘柄と言えるでしょう。
KeePer技研株式会社の決算日や配当についてまとめました。
KeePer技研株式会社の決算は毎年6月末が本決算で、8月に有価証券報告書の提出、11月に中間決算と年2回行われています。配当については、直近の2024年3月期は1株当たり年間43円の配当を実施し、配当性向は32.8%と株主還元に積極的な企業です。今後も安定した業績と配当の継続が期待できるKeePer技研の決算状況をご確認いただきました。
