株式会社イードの四半期決算が発表されました!売上高は3,027,497千円と前年同期比4.5%の増加、親会社株主に帰属する四半期純利益は148,591千円と29.0%減少しましたが、好調な業績を維持しています。
今回の決算では、クリエイタープラットフォーム事業でデータ・コンテンツ提供売上や システム売上が増加し、CSソリューション事業でもリサーチやECソリューションの好調が続きました。注目は、投資有価証券の取得による支出の増加や借入金の返済による支出といった投資・財務活動の動向です。今後の事業展開にも注目していきましょう。
企業情報
企業名: 株式会社イード
証券コード: E31343
決算期: 第25期第2四半期(自 2023年7月1日 至 2023年12月31日)
株式会社イードの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社イードの決算日は6月30日です。第2四半期は2023年10月1日から12月31日までの期間です。 四半期決算は年4回行われ、2月と8月に第2四半期、年間決算が公表されます。
主な事業
株式会社イードはクリエイターとクライアントをつなぐプラットフォーマーとして、主に2つの事業を展開しています。
1つがクリエイタープラットフォーム事業(CP事業)で、Webメディア運営、データ・コンテンツ販売、システム提供などを行っています。
もう1つがクリエイターソリューション事業(CS事業)で、クリエイターに対するリサーチやECソリューションの提供などを手掛けています。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高3,027,497千円(前年同期比4.5%増)、営業利益272,265千円(同9.3%減)、経常利益274,114千円(同10.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益148,591千円(同29.0%減)となりました。
利益率については、営業利益率は9.0%、経常利益率は9.1%、親会社株主に帰属する四半期純利益率は4.9%と、全体として良好な水準を維持しています。
売上・利益の推移
直近3年間の業績推移をみると、売上高は堅調に増加しており、2023年6月期通期では6,072,191千円となりました。一方、利益面では、第2四半期の営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期を下回る結果となっています。
これは、ネット広告売上の減少などがマイナスに影響していると考えられますが、データ・コンテンツ提供売上やシステム売上の増加など、事業基盤は着実に強化されつつあります。
四半期連結貸借対照表について
資産の部では、投資有価証券の増加が目立ちます。負債の部では、長期借入金の減少が顕著です。一方、純資産は4,267,212千円と大幅に増加しており、自己資本比率も72.7%と高水準を維持しています。
全体としては、健全な財務体質を示しており、今後の事業展開に備えて着実に経営基盤を強化しているといえるでしょう。
資産の部
資産の部では、現金及び預金2,817,651千円、投資有価証券660,549千円と、主に流動性資産と投資有価証券が占めています。
前連結会計年度末からの増加要因としては、投資有価証券の取得による増加が大きな影響を及ぼしています。
負債の部
負債の部では、買掛金321,514千円、長期借入金185,997千円が主な内訳となっています。
前連結会計年度末からの減少要因としては、長期借入金の返済による減少が大きな影響を及ぼしています。
純資産の部
純資産の部では、資本金50,000千円、資本剰余金1,729,939千円、利益剰余金2,448,389千円となっています。
前連結会計年度末からの増加要因としては、利益剰余金の増加が寄与しています。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)は4.8%、ROE(自己資本利益率)は6.7%となっています。
前年同期と比べROAは1.1ポイント、ROEは1.4ポイント低下していますが、依然として高い水準を維持しています。事業基盤の強化と収益性の向上により、資産効率とROEを高めてきたことが評価できるでしょう。
キャッシュフロー
当第2四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが271,540千円の増加、投資活動によるキャッシュ・フローが116,269千円の減少、財務活動によるキャッシュ・フローが174,179千円の減少となりました。
現金及び現金同等物の残高は2,817,651千円と健全な水準を維持しています。
配当の支払額
当第2四半期連結会計期間では1株当たり12円の配当を実施しました。前年同期と同水準の配当が行われています。
また、利益剰余金も着実に積み上がっているため、今後も株主還元の強化が期待できるでしょう。
今後の展望
株式会社イードは、新たな事業領域への挑戦と収益性の向上に取り組んでいきます。CP事業では、データ・コンテンツ提供やシステム提供の拡大、CS事業では顧客企業への提案力強化などに注力する方針です。
またこれらの取り組みを通じて、安定した収益基盤の構築と企業価値の向上を目指していきます。中長期的な視点に立ち、事業の成長と収益性の両立を図っていくことが期待されています。
編集部のまとめ
株式会社イードの当第2四半期決算は、売上高が前年同期比4.5%増加するなど、事業基盤の強化が着実に進んでいることがわかりました。
利益面では前年同期を下回りましたが、投資有価証券の取得やCapEx投資への取り組みなど、中長期的な成長に向けた施策を着実に実行している様子が伺えます。
今後は、新たな事業領域への挑戦と収益力の向上に注力し、持続的な企業価値の創造を目指していくことが期待されます。
株式会社イードの決算日や配当についてまとめました。
株式会社イードの決算日は6月30日で、第2四半期決算は2023年10月1日から12月31日までの期間です。配当については、当第2四半期会計期間で1株当たり12円の配当を実施しました。今後も株主還元の強化が期待できそうです。