株式会社ニッキの2023年12月期第3四半期決算が発表されました。業績好調で、売上高は前年同期比9.9%増の72億円となりました。
利益面でも順調に推移し、経常利益は前年同期比28.0%増の14億円となりました。当期純利益も大幅に増加し、74.5%増の11億円と好決算となっています。
企業情報
企業名: 株式会社ニッキ
証券コード: 6420
決算期: 3月期
株式会社ニッキの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ニッキの決算日は3月31日です。
第3四半期決算は12月31日までの9ヶ月間の業績を発表しています。
主な事業
株式会社ニッキは、ガス機器事業、汎用機器事業、自動車機器事業、産業機器事業、不動産賃貸事業の5つの事業を展開しています。
主力事業はガス機器事業と汎用機器事業で、製品の大半を海外に輸出しています。近年は自動車機器事業と産業機器事業にも注力しています。
今期の業績と利益率は?
今期第3四半期の決算では、売上高72億円、営業利益11億円、経常利益14億円と、いずれも前年同期比で大幅な増収増益となっています。
売上高に対する経常利益率は19.9%と高水準を維持しており、収益性の高い企業と言えます。
売上・利益の推移
最近3年間の業績推移を見ると、売上高は増加傾向にあり、前期は88億円と過去最高を記録しました。
利益面でも、経常利益は10~14億円と高水準を維持しており、安定した収益基盤を築いてきています。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末時点の総資産は210億円と、前期末比7億円増加しています。
負債は97億円と前期末比6億円減少し、自己資本比率は53.2%と高い水準を維持しています。
資産の部
現金・預金が41億円、売掛金が15億円となっています。
また、第2四半期に行われた子会社化による企業買収で8億円のれんが計上されました。
負債の部
借入金が36億円、仕入債務が8億円となっています。
固定負債が46億円と、流動負債の49億円に比べて小さい水準にあります。
純資産の部
利益剰余金が95億円と、着実に積み上がっています。
為替換算調整勘定も前期末比2億4千万円増加し、5億3千1百万円となっています。
ROAとROE
ROAは前期の4.3%から当期第3四半期で5.4%に上昇しています。
また、ROEも前期の8.9%から10.2%に上昇しており、資産効率と株主資本効率が改善しています。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュフローは順調に推移しています。
一方、投資活動では企業買収による支出もあり、全体としては4億円のマイナスとなっています。
配当の支払額
株主還元については、第2四半期には1株あたり80円の配当を実施しています。
今後も業績に応じた適切な利益配分を行っていく方針です。
今後の展望
当期業績は堅調に推移しており、通期の売上高は102億円、経常利益は19億円と予想されています。
海外市場を中心とした需要の増加に加え、子会社化による収益拡大が期待されます。
編集部のまとめ
株式会社ニッキは、ガス機器事業や汎用機器事業を中心に堅調な業績を維持しています。
最近では自動車機器事業や産業機器事業にも注力しており、今後も着実な成長が期待できる企業です。
株主還元面でも、配当性向50%前後を目指しているなど、株主への利益還元にも積極的に取り組んでいます。
株式会社ニッキの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ニッキの決算日は3月31日で、第3四半期決算は12月31日までの9ヶ月間の業績を発表しています。
配当については、第2四半期に1株80円の中間配当を実施しており、通期の配当性向は50%前後を目指す方針です。
業績好調な同社の今後の更なる飛躍が期待されます。