株式会社リンクバルの2023年10月1日から2024年3月31日の四半期決算報告書が発表されました。ユーザーのニーズを捉えつつ、IT技術の活用により新サービスを展開し、業績の安定化を目指しています。この決算では、前期からの改善傾向が見られるものの、依然として営業損失を計上しています。今後の対策次第では、早期の業績回復が望めるでしょう。
企業情報
企業名: 株式会社リンクバル
証券コード: E31448
決算期: 2024年3月期
株式会社リンクバルの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社リンクバルの決算日は3月31日です。 決算期は10月1日から翌年3月31日までの第2四半期(2024年1月1日から3月31日)となっています。
主な事業
株式会社リンクバルは、インターネット上でイベントの企画・運営を行うイベントECサイトの運営や、婚活・出会いアプリの運営などを主な事業としています。特に、出会いの機会を提供する「machicon JAPAN」や、オンラインマッチングサービス「CoupLink」が注目を集めています。 IT技術の活用によって、ユーザーのニーズに柔軟に対応したサービスを展開しています。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高が4億8,544万円となりました。一方で、売上原価と販管費の合計が5億6,664万円となり、営業損失が8,120万円と計上されています。前期からは改善傾向にあるものの、依然として赤字が続いています。
売上・利益の推移
当社の売上高は、主要サービスの「machicon JAPAN」や「CoupLink」が好調に推移したことにより、前年同期比で約20%の増加となりました。 一方で、新規事業の立ち上げに伴う先行投資が重荷となり、営業損失が続いています。今後は既存サービスの利益率改善と新規事業の成長による収益確保が課題となっています。
四半期連結貸借対照表について
当第2四半期連結会計期間末の総資産は14億6,229万円となっています。 資産の部では、現金及び預金が11億9,622万円と大きな割合を占めています。 一方、負債の部では、長短借入金の残高が21億4,461万円となっています。
資産の部
資産の中心は現金及び預金で、11億9,622万円を保有しています。これにより、当面の事業資金は確保できる状況にあります。有形固定資産は1億978万円で、主に事業所の設備投資が計上されています。
負債の部
負債の中心は借入金で、短期100,000万円、長期114,460万円の合計21億4,461万円となっています。一方、仕入債務や未払金、前受金など運転資金関連の負債も一定水準にあります。
純資産の部
純資産は10億4,771万円で、総資産に占める割合は71.6%となっています。 資本金5,000万円、資本剰余金4億9,963万円、利益剰余金8億5,485万円と、健全な財務状況にあります。
ROAとROE
当第2四半期累計期間のROAは-5.5%、ROEは-7.4%となっています。前期までの赤字から改善傾向にあるものの、依然として低水準です。今後は、売上高の増加と利益率の改善によって収益性を高め、ROA、ROEの向上が期待されます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは9,159万円の減少となっています。これは主に税引前四半期純損失8,126万円や、未払金の減少によるものです。一方で、投資活動では5,058万円の増加、財務活動では9,833万円の増加となっています。全体として11,803万円の現金増加となり、手元流動性は十分な水準を確保しています。
配当の支払額
当期は無配となっています。今後の利益確保と事業拡大に向けた内部留保の充実が優先されているため、短期的な配当は見込めない状況です。ただし、中長期的には収益力の向上に合わせて、株主還元策の拡充も期待できるでしょう。
今後の展望
株式会社リンクバルは、「machicon JAPAN」や「CoupLink」などの主力サービスの拡充に加えて、新規事業の強化にも取り組んでいきます。既存サービスの安定的な収益確保と、新しい収益源の獲得により、早期の業績回復を目指します。また、コストコントロールと投資の最適化にも注力し、収益性の向上に努めていく方針です。
編集部のまとめ
株式会社リンクバルは、IT技術を活用した出会いサポートサービスを展開する企業です。当期は、主力サービスの好調な推移により売上が増加しましたが、先行投資の負荷から依然として赤字が続いています。今後は、既存事業の効率化と新規事業の成功により、早期の黒字化を目指していくことが重要です。また、手元流動性も確保しているため、中長期的な成長にも期待が持てるでしょう。
株式会社リンクバルの決算日や配当についてまとめました。
株式会社リンクバルの決算日は3月31日で、第2四半期(2024年1月1日~3月31日)の決算報告書が発表されました。 当期は無配となっていますが、今後の業績回復と収益性の向上に合わせて、株主還元策の拡充も期待できそうです。