株式会社Gunosyの2023年11月期の第2四半期決算報告がまとめられました。同社は、ニュースアプリ「グノシー」などを運営する企業で、スマートフォン向けのニュースサービスを提供しています。この四半期では、広告収入の減少や投資関連費用の計上により業績は伸び悩みましたが、新規事業の強化などにも取り組んでいる様子が見て取れます。今後の事業展開に注目が集まりますね。
企業情報
企業名: 株式会社Gunosy
証券コード: 60470
決算期: 6月
株式会社Gunosyの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社Gunosyの決算は6月期となっています。具体的な決算日は5月31日で、四半期決算は8月、11月、2月、5月の年4回実施しています。
主な事業
株式会社Gunosyは、ニュースアプリ「グノシー」の運営を中心とするメディア事業を展開しています。「グノシー」は、SNSやウェブサイトから様々なニュースを集約し、ユーザーの興味関心に合わせて配信するサービスです。また、新規事業としては、ChatGPTを活用したAI支援サービスの展開も進めています。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期の売上高は3,729百万円で、前年同期比5.1%の減少となりました。一方で、経常損失は751百万円と前年同期の929百万円の損失から改善されています。利益率は未だ低い水準にありますが、収支管理の強化などに取り組んでいることがうかがえます。
売上・利益の推移
過去2年間の売上高の推移を見ると、2022年5月期は8,052百万円と高水準で推移していましたが、2023年5月期は8,052百万円に減少しており、当第2四半期も同様に減少傾向が続いています。利益面では、2022年5月期は1,705百万円の経常損失を計上しましたが、2023年5月期は1,150百万円の経常損失と改善が見られます。
四半期連結貸借対照表について
資産の部
当第2四半期末の資産合計は11,577百万円と、前期末比で747百万円の減少となっています。現金及び預金が736百万円減少したことが主な要因です。
負債の部
負債合計は1,414百万円と、前期末比で51百万円減少しています。前受金が46百万円減少したことが主な要因です。
純資産の部
純資産合計は10,162百万円で、前期末比で695百万円減少しています。利益剰余金が1,070百万円減少したことが主な要因です。
ROAとROE
ROAは前期の-9.3%から、当期は-8.8%と若干改善されています。一方でROEは前期の-10.5%から-10.0%と、依然低い水準にあります。売上高の減少や投資関連費用の増加などが影響した結果といえます。今後は収益力の改善と効率的な資本運用が課題となりそうです。
キャッシュフロー
当第2四半期のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは775百万円の支出超となっています。これは税金等調整前四半期純損失の計上や前払費用の増加などが主な要因です。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは866百万円の収入超となっており、定期預金の払戻しなどにより資金を確保しています。今後の事業展開には手元資金の活用が重要になりそうです。
配当の支払額
株式会社Gunosyは2022年5月期、2023年5月期ともに配当を行っていません。企業の成長と中長期的な企業価値向上に注力するため、内部留保の確保を優先しているものと思われます。今後の業績回復と配当再開に期待が高まっています。
今後の展望
株式会社Gunosyは、主力の「グノシー」アプリにおいて、ユーザー数の維持と収益性の向上に取り組むとともに、新規事業である業務支援AIサービスの展開にも力を入れていく方針です。また、持分法適用関係会社であるGaragePraneursの事業強化にも注力しており、中長期的な成長につなげていきたいと考えています。先行投資により一時的に業績が振るわない局面もありますが、新しい収益の柱を育成していく取り組みが期待されます。
編集部のまとめ
今回の株式会社Gunosyの決算は、広告収入の減少に加えて投資関連費用の負担もあり、赤字幅が拡大した形となりました。しかし、新規事業の展開や既存事業の収支改善への取り組みなど、将来の成長に向けた布石も見られます。今後の事業戦略の進捗に期待が高まります。
株式会社Gunosyの決算日や配当についてまとめました。
株式会社Gunosyの決算日は5月31日で、四半期決算は年4回実施しています。配当については、2022年5月期、2023年5月期と無配が続いていますが、企業の成長と中長期的な企業価値向上に注力するため、内部留保の確保が優先されているものと考えられます。今後の業績回復と配当再開に期待が高まっています。