株式会社ベクトルの最新の四半期決算報告書が公開されました!営業利益や経常利益が増加し、グローバルにも高評価を得ている同社の最新の経営状況をご紹介します。
企業情報
企業名: 株式会社ベクトル
証券コード: E26428
決算期: 2024年3月1日から2024年5月31日までの第1四半期
株式会社ベクトルの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ベクトルの決算期は3月1日から翌年2月末日となっています。今回の決算は2024年3月1日から2024年5月31日までの第1四半期の業績報告となります。
主な事業
株式会社ベクトルは、戦略PRサービスを中心に、デジタル広告、ダイレクトマーケティング、HR事業、投資事業などを展開する総合マーケティング企業です。
「いいモノを世の中に広める」をミッションに、クリエイティブ力とデジタル技術を融合し、様々な業界のクライアント企業に対してワンストップでマーケティング支援を行っています。
今期の業績と利益率は?
2024年3月1日から2024年5月31日までの第1四半期決算では、売上高が13,877百万円、営業利益が1,374百万円、経常利益が1,394百万円と、前年同期比でそれぞれ6.0%減、2.8%減、1.3%増となりました。
売上高は前年同期比で減少したものの、利益面では堅調に推移しており、特にプレスリリース配信事業やHR事業が好調でした。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高は約59,000百万円、経常利益は約6,900百万円と安定した成長を続けています。
各事業セグメントでバランスの取れた収益基盤を構築しており、特定の事業に依存せずに業績変動リスクを抑えることに成功しています。
四半期連結貸借対照表について
株式会社ベクトルの2024年5月31日時点の総資産は40,603百万円となっています。
主な内訳としては、流動資産が29,908百万円、固定資産が10,695百万円です。負債は21,960百万円、純資産は18,643百万円となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が14,348百万円と、前期末から1,471百万円減少しています。一方で、商品及び製品が624百万円増加した他、のれんが86百万円、ソフトウェアが224百万円増加するなど、成長投資に意欲的に取り組んでいることがわかります。
負債の部
負債の部では、買掛金が307百万円、未払法人税等が797百万円減少し、流動負債が全体として794百万円減少しました。
固定負債は長期借入金が457百万円、リース債務が57百万円、繰延税金負債が382百万円減少しており、総負債は1,685百万円減少しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が2,128百万円減少した一方で、自己株式が1,447百万円減少しています。これは、2024年3月に自己株式の一部消却を実施したためです。
その結果、純資産合計は1,331百万円減少の18,643百万円となっています。
ROAとROE
株式会社ベクトルのROA(総資産経常利益率)は3.5%、ROE(自己資本当期純利益率)は3.0%となっています。
経常利益や当期純利益の増加基調を受けて、利益率も改善傾向にあり、資本効率も高い水準を維持しています。
キャッシュフロー
株式会社ベクトルの営業キャッシュフローは減少しているものの、投資キャッシュフローは改善しており、財務的な健全性は高い水準を保っています。
今後も成長投資を継続しつつ、経営基盤の強化に取り組むことが期待されます。
配当の支払額
株式会社ベクトルは2024年5月30日に1株当たり29円の配当を実施しました。
株主還元にも積極的に取り組んでおり、今後の業績拡大に合わせて配当増額が期待されます。
今後の展望
株式会社ベクトルは、デジタルマーケティング分野における先駆的な取り組みや、グローバルでの高い評価を背景に、今後も中長期的な成長が期待されます。
新たなサービス開発やM&Aなどによる事業領域の拡大を進め、さらなる企業価値向上に向けて努力していくものと考えられます。
編集部のまとめ
株式会社ベクトルは、戦略PR事業を中心に、デジタル広告やダイレクトマーケティング、HR事業、投資事業などの多角化を進め、安定した収益基盤を築いています。
今期の業績も堅調に推移しており、利益率の改善や株主還元の強化など、株主の期待にも応えられる内容となっています。
今後も新サービスの開発やM&Aなどを通じて、さらなる成長に期待が高まる決算となりました。
株式会社ベクトルの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ベクトルの決算期は3月1日~翌年2月末日で、第1四半期の決算報告が今回公表されました。
2024年5月30日には1株当たり29円の配当を実施しており、株主還元にも積極的に取り組んでいることがわかります。
今後も安定した業績と株主還元の継続が期待されるベクトル株式会社の決算内容をお伝えしました。