株式会社アサンテの2023年第3四半期決算が発表されました。アサンテは白蟻防除を中心事業とする企業で、直近の決算は概して好調でした。売上高は前年同期比3.7%減少したものの、営業利益率は8.0%と健全な水準を維持しています。今後は新規出店や広告宣伝の強化などで成長を続けていくことが期待されます。
企業情報
企業名: 株式会社アサンテ
証券コード: 27303
決算期: 3月期
株式会社アサンテの決算日・決算時期(スケジュール)は?
アサンテの決算日は3月31日で、第3四半期決算は12月31日です。四半期決算は年4回行われ、本決算は毎年6月に発表されます。
主な事業
アサンテの主力事業は白蟻防除サービスです。住宅用白蟻対策のリーディングカンパニーとして、全国各地に拠点を置き、高品質な白蟻防除工事を提供しています。その他にも湿気対策や地震対策など、住宅メンテナンス関連サービスも手がけています。これらの事業を通じて、安心・安全な居住環境の実現に貢献しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の売上高は10,684百万円と前年同期比3.7%減となりました。一方で、営業利益率は8.0%と健全な水準を維持しています。物価上昇の影響などもあり、売上高は減少したものの、コストコントロールに努めた結果、利益率は堅調に推移しています。
売上・利益の推移
アサンテの売上高は、第2四半期にピークを迎える季節性があります。白蟻防除需要が年間を通じて最も高くなる時期に当たるためです。一方で、利益面では第2四半期に偏重する傾向があり、第3四半期以降は減少する特徴があります。販管費の増加などが影響しているものと考えられます。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期末の総資産は15,818百万円と前期末比1,360百万円増加しました。現金及び預金が増加したことが主な要因です。一方、負債は4,108百万円と前期末比1,381百万円増加しています。転換社債型新株予約権付社債の増加が主因です。純資産は11,710百万円と前期末比20百万円減少しました。
資産の部
当第3四半期末の総資産は15,818百万円と前期末比1,360百万円増加しました。これは主に、現金及び預金が6,657百万円から7,295百万円に増加したことによります。
負債の部
当第3四半期末の負債合計は4,108百万円と前期末比1,381百万円増加しています。これは主に、転換社債型新株予約権付社債が新規に発行されたことによります。
純資産の部
当第3四半期末の純資産は11,710百万円と前期末比20百万円減少しました。利益剰余金が減少したことが主な要因です。
ROAとROE
アサンテのROA(総資産利益率)は直近で3.5%、ROE(自己資本利益率)は4.8%となっています。ROAはやや低めですが、ROEは良好な水準を維持しています。これは、財務基盤の強さを示しており、株主価値の向上に寄与しているといえます。今後も効率的な資金運用と収益性の維持に努めていくことが重要です。
キャッシュフロー
アサンテのキャッシュフローは安定的に推移しています。営業活動によるキャッシュ・イン・フローが順調で、投資活動によるキャッシュ・アウト・フローも適正な水準に抑えられています。この結果、手元流動性が高く、財務基盤は健全といえます。今後の設備投資や M&A、株主還元などに活用していくことが期待されます。
配当の支払額
アサンテは、株主還元に積極的で、安定的な配当政策を実施しています。当期の年間配当金は62円(中間配当31円、期末配当31円)を予定しています。この水準は、前期と同様となっており、配当性向は60%前後を維持しています。今後も株主還元の充実に努めていく方針です。
今後の展望
アサンテは、営業拠点の拡大や広告宣伝の強化などに取り組み、持続的な成長を目指しています。白蟻防除をコア事業として、湿気対策や地震対策など関連サービスの拡充にも注力していきます。また、財務基盤の強化と株主還元の充実により、企業価値向上につなげていくことが期待されます。
編集部のまとめ
アサンテの2023年第3四半期決算は、売上高は減少したものの、利益率は良好な水準を維持しています。また、財務基盤は健全で、株主還元にも積極的な姿勢が窺えます。今後は新規出店や広告強化などで成長を続けていくことが期待されます。アサンテは、住宅メンテナンス分野で高い収益性と競争力を有する企業として注目されます。
株式会社アサンテの決算日や配当についてまとめました。
アサンテの決算日は3月31日で、第3四半期決算は12月31日に発表されています。また、年間配当金は62円(中間配当31円、期末配当31円)と、株主還元にも力を入れている企業です。今後も安定的な業績と配当の維持が期待されます。