株式会社バリューHRは、健康管理のデジタル化と健康経営の支援を行う企業です。コロナ禍で健康経営の重要性が高まる中、同社は健康保険組合や企業向けに健康管理プラットフォームを提供し、順調に業績を拡大しています。
企業情報
企業名: 株式会社バリューHR
証券コード: 60780
決算期: 第24期第1四半期(2024年1月1日〜2024年3月31日)
株式会社バリューHRの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社バリューHRの決算日は12月31日です。第1四半期決算は2024年5月15日に公表されました。
主な事業
株式会社バリューHRは「健康情報のデジタル化と健康管理のインフラ企業」として、自社開発の健康管理プラットフォーム「バリューカフェテリア®システム」を活用した健康情報のデジタル化と健康管理サービス、および各種事務代行サービスを提供しています。企業の健康経営を支援し、労働生産性の向上に寄与することが同社の事業目的です。
今期の業績と利益率は?
第1四半期連結累計期間の売上高は1,930,119千円と前年同期比で13.4%増加しました。一方、営業利益は279,521千円と前年同期比で21.1%減少しました。これは顧客増加に伴う先行投資として、システム開発やオペレーション体制の強化などが増加したことが要因です。
売上・利益の推移
同社は2023年1月1日から2023年12月31日までの第23期において、売上高が7,100,488千円、営業利益が1,459,812千円と過去最高の業績を達成しました。健康管理プラットフォームの提供や健診事務代行サービスの需要が高まっていることから、直近の業績も順調に推移しています。
四半期連結貸借対照表について
同社の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計が16,383,728千円と前期末比850,726千円減少しています。主な要因は現金及び預金の減少によるものです。一方、負債合計は10,234,858千円と679,316千円減少しており、主な要因は預り金、未払法人税等、株式給付引当金、長期借入金の減少によるものです。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が3,706,481千円と前期末比1,693,495千円減少しています。また、売掛金が728,923千円と前期末比21,180千円増加しています。固定資産は10,791,619千円と前期末比307,408千円増加しています。
負債の部
負債の部では、買掛金が180,551千円と前期末比33,412千円増加、一方で未払法人税等は102,134千円と前期末比243,437千円減少しています。また、預り金は2,134,502千円と前期末比266,839千円減少しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が3,108,816千円と前期末比161,714千円減少しています。自己資本比率は37.4%と前期末の36.5%から0.9ポイント増加しています。
ROAとROE
ROAは前期9.6%から当期8.1%に低下しています。これは営業利益の減少による影響が大きいと考えられます。一方、ROEは前期37.0%から当期37.4%とほぼ横ばいで推移しています。自己資本の効率的な活用により、株主価値の向上に貢献していると評価できます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは前年同期比で752,995千円増加しています。これは主に税金等調整前四半期純利益の減少を補うため、運転資金の管理を強化した結果です。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは前年同期比で42,896千円増加し、財務活動によるキャッシュ・フローは前年同期比で818,494千円減少しています。
配当の支払額
当期の1株当たり配当金は12円で、前期の9.5円から増配となりました。配当総額は319,456千円と、前期の250,877千円から27.3%増加しています。業績の好調さと株主還元の充実が評価されています。
今後の展望
少子高齢化による労働人口減少は企業の経営課題となっているため、健康経営の推進に資する同社の製品・サービスの需要がさらに高まると期待されます。今後は企業との連携を強化し、新規顧客の獲得とサービスの拡大に注力していく方針です。また、DXやAIなどの先端技術への投資も進め、ヘルスケアサービスのさらなる高度化にも取り組んでいきます。
編集部のまとめ
株式会社バリューHRは、健康管理のデジタル化と健康経営の支援を事業の中核に据えています。コロナ禍で健康経営の重要性が高まる中、同社の業績は順調に推移しています。直近では売上高が過去最高を更新し、高い収益性と株主還元の充実も評価されています。今後も先端技術を活用しながら、顧客の多様なニーズに応えていくことが期待されます。
株式会社バリューHRの決算日や配当についてまとめました。
株式会社バリューHRの決算日は12月31日で、第1四半期決算は2024年5月15日に公表されています。配当については、1株当たり12円と前期から増配となり、業績の好調さと株主還元の充実が評価されています。