アライドアーキテクツ株式会社は、企業のマーケティングデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援する企業です。自社開発のマーケティングSaaSツールやSNS活用を中心としたソリューションの提供で、顧客企業と人をつなぐBtoBビジネスを展開しています。今回の決算は、コロナ禍の影響から一部事業で苦戦したものの、主力のプロダクト事業が好調に推移したことが特徴的です。
企業情報
企業名: アライドアーキテクツ株式会社
証券コード: E30053
決算期: 12月期
アライドアーキテクツ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
アライドアーキテクツ株式会社の決算は12月期となっています。具体的な決算日は12月31日で、四半期決算は3月31日、6月30日、9月30日、12月31日に行われています。
主な事業
アライドアーキテクツ株式会社は、企業のマーケティングDXを支援することを主な事業としています。自社開発のマーケティングSaaSツールの提供や、SNS活用を中心としたソリューションサービスの提供、さらには越境ECや海外進出支援などを行っています。顧客企業のマーケティング課題を包括的に解決することで、デジタル時代のマーケティングDXを後押ししています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期連結累計期間では、売上高が799,015千円と前年同期比20.9%の減少となりました。一方で、売上総利益は543,502千円と、利益率は67.9%と高水準を維持しています。しかし、営業損失は257,170千円と赤字となっており、事業構造改革に取り組む海外事業の苦戦などが影響しています。
売上・利益の推移
アライドアーキテクツ株式会社の売上高は、プロダクト事業が好調に推移し、前年同期比13.1%増の408,691千円となりました。一方でソリューション事業やクロスバウンド事業が低調だったため、全体としては20.9%減となりました。利益面では、販管費の増加により経常損失が165,330千円となっています。引き続き事業構造改革に取り組む必要がありそうです。
四半期連結貸借対照表について
アライドアーキテクツ株式会社の四半期連結貸借対照表は、資産合計が4,441,593千円、負債合計が1,651,392千円、純資産合計が2,790,200千円となっています。
資産の部
資産の主な内訳は、現金及び預金が2,318,274千円と大幅に増加しています。一方で、受取手形及び売掛金が1,054,364千円と減少しています。無形固定資産では、のれんが83,555千円増加しています。
負債の部
負債では、長期借入金が570,001千円、1年内返済予定の長期借入金が184,834千円となっており、有利子負債が増加しています。
純資産の部
純資産は2,790,200千円となっています。親会社株主に帰属する四半期純損失を234,075千円計上したことで、利益剰余金が792,900千円と減少しています。また、為替換算調整勘定も265,662千円減少しています。
ROAとROE
アライドアーキテクツ株式会社のROAは前期末の8.6%から6.5%に低下し、ROEも前期末の10.6%から8.4%に低下しています。これは、業績不振により当期純損失を計上したことが主な要因です。収益力の改善と併せて、資産効率の向上にも取り組む必要があるでしょう。
キャッシュフロー
四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成していませんが、現金及び預金が前期末比473,318千円増加しています。これは主に、新規借入による資金調達が進んだためと考えられます。今後のさらなる事業拡大に活用していくことが期待されます。
配当の支払額
アライドアーキテクツ株式会社は、現時点では配当の実施予定はなく、内部留保の活用による事業成長に注力しているようです。株主還元については、今後の業績動向を見ながら検討していくことが重要でしょう。
今後の展望
アライドアーキテクツ株式会社は、2024年12月期に向けて「国内3事業の加速と海外事業の再構築」を掲げています。プロダクト事業では自社ツールの機能強化、ソリューション事業では営業力の強化、クロスバウンド事業では越境ECと訪日外国人向けビジネスの拡大に取り組む一方で、海外事業では抜本的な事業構造改革を進めます。これらの取り組みにより、マーケティングDX支援企業としての地位確立を目指していきます。
編集部のまとめ
アライドアーキテクツ株式会社は、企業のマーケティングDX支援を主軸とする事業を展開しています。コロナ禍の影響から一部事業で苦戦したものの、主力のプロダクト事業が好調に推移し、事業ポートフォリオの強化に取り組むなど、中長期的な成長に向けた取り組みを進めています。今後の業績改善と、株主還元の検討が期待されます。
アライドアーキテクツ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
アライドアーキテクツ株式会社の決算日は12月31日で、四半期決算は3月31日、6月30日、9月30日、12月31日に行われています。配当については、現時点では実施予定はなく、内部留保の活用による事業成長に注力しているようです。今後の業績動向を見ながら検討していくことが重要でしょう。