シンメンテホールディングスの決算報告を見ると、同社の業績が順調に推移していることがわかります。メンテナンスサービスを主軸に、新規顧客開拓や既存顧客の深掘りなどの施策が奏功し、売上高5,762百万円、営業利益341百万円、経常利益365百万円と、前年同期と比べて大幅な増収増益を達成しています。特に、突発的な修理需要に柔軟に対応する「緊急メンテナンスサービス」が引き続き好調だった模様です。
企業情報
企業名: シンメンテホールディングス株式会社
証券コード: E30120
決算期: 2月末日
シンメンテホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
シンメンテホールディングス株式会社の決算日は2月末日です。決算発表のタイミングは通常4月中旬頃となっています。
主な事業
シンメンテホールディングス株式会社は、顧客の店舗・施設の設備・機器及び内外装等のメンテナンスサービスを提供するトータルメンテナンスサービス事業を中核としています。具体的には、店舗の設備・機器の修理・修繕、定期的な予防メンテナンスの実施などを行っています。業態としては、飲食店、小売店、医療・福祉施設などに対応しています。
今期の業績と利益率は？
当第1四半期では、売上高5,762百万円(前年同期比13.4%増)、経常利益365百万円(前年同期比41.7%増)と好調に推移しています。前期に引き続き、新規受注の獲得や既存顧客の深耕が奏功した結果です。利益率も経常利益率6.3%と改善しています。こうした業績は、同社のメンテナンスサービスに対する顧客から厚い信頼と評価を得ている証だと言えでしょう。
売上・利益の推移
同社の最近の売上高推移を見ると、2023年2月期に1,259百万円と前期比大幅に増加しました。また、経常利益は861百万円まで伸びています。これは主力の「緊急メンテナンスサービス」が順調に推移したことに加え、「予防メンテナンスサービス」の需要も堅調であったことが寄与しています。同社は中長期的な成長を目指しており、今後もサービスの強化と顧客基盤の拡大に取り組んでいく方針です。
四半期連結貸借対照表について
同社の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は8,270百万円となっています。前連結会計年度末から31百万円の減少となっています。これは主に、現金及び預金の減少330百万円、受取手形の減少24百万円などが影響しています。一方、負債合計は4,683百万円と前連結会計年度末から53百万円の増加となっています。
資産の部
資産の部では、流動資産が7,392百万円、固定資産が878百万円となっています。流動資産では現金及び預金が3,737百万円、売掛金が2,970百万円となっています。固定資産では有形固定資産が278百万円、投資その他の資産が506百万円です。
負債の部
負債の部では、流動負債が4,095百万円、固定負債が587百万円となっています。流動負債の主な項目は買掛金3,335百万円、未払金237百万円などです。
純資産の部
純資産の部は3,587百万円となっています。資本金が236百万円、資本剰余金が727百万円、利益剰余金が3,575百万円となっています。自己資本比率は43.4%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
同社のROA（総資産利益率）は前期実績で10.9%と高水準を維持しています。また、ROE（自己資本利益率）は24.5%となっており、資産効率と株主資本の収益性が高いことがうかがえます。これは同社のメンテナンスサービスが顧客から高い評価を得ており、収益基盤が安定的に推移していることが要因と考えられます。今後も同水準の収益性を維持していくことが期待されます。
キャッシュフロー
同社のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが安定的にプラスを確保しています。前期実績で907百万円の黒字を計上しており、事業運営に必要な資金を内部留保できる健全な状況にあります。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローはマイナスとなっていますが、これは新規出店や設備投資に充てているためと考えられます。財務体質は健全で、今後の成長投資にも十分な手元流動性を確保できると見られます。
配当の支払額
同社は、株主の皆様に対する利益還元を経営の重要課題の一つと位置付けており、安定的な配当の継続に努めています。前期は1株当たり27円の配当を実施しました。当期も同水準の配当を維持する方針で、株主の皆様への利益還元に意欲的な企業だといえます。
今後の展望
同社は今期も増収増益を予想しており、経営環境の改善と自社の競争力強化により、更なる業績拡大が期待されます。顧客ニーズに合わせた新サービスの開発や、他業界への販路拡大など、積極的な成長戦略を展開していく方針です。また、財務体質の改善にも取り組み、企業価値の向上を目指していきます。
編集部のまとめ
シンメンテホールディングス株式会社の決算は好調でした。同社の主力サービスである「緊急メンテナンスサービス」と「予防メンテナンスサービス」が順調に推移し、売上高、経常利益ともに大幅増となりました。資金繰りも健全で、配当も安定的に行われています。これからも同社のサービスニーズは高まると見られ、今後の業績拡大が期待できそうです。
シンメンテホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
同社の決算日は2月末日であり、通常の決算発表時期は4月中旬頃となっています。配当については、前期は1株当たり27円を実施しており、安定的な利益還元に努めている企業だと評価できます。今後も好業績の継続が期待されるだけに、株主還元にも期待が高まるでしょう。
