株式会社アビストの2023年10月から12月までの決算結果をご紹介します。売上高は24億83百万円と前年同期と比べて増加し、経常利益は3億20百万円と健全な経営成績を示しております。アビストは自動車分野を中心とした設計開発アウトソーシング事業を強みとする企業です。この度の決算結果は同社の事業基盤の強さを裏付けるものといえます。
企業情報
企業名: 株式会社アビスト
証券コード: E27043
決算期: 2023年9月期
株式会社アビストの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社アビストの決算日は9月30日です。第1四半期決算は2023年12月31日が期末となっています。毎年9月に本決算を、12月・3月・6月に四半期決算を行っています。
主な事業
株式会社アビストは、自動車分野を中心とした設計開発アウトソーシング事業を主力としています。自動車メーカーや部品メーカーに対して、企画・設計・開発業務を請け負うことで、顧客企業の生産性向上とコスト削減に貢献しています。また、3Dプリンター事業や不動産賃貸事業など、多角的な事業展開も行っています。
今期の業績と利益率は?
2023年10月から12月までの第1四半期業績は、売上高が24億83百万円、営業利益が3億19百万円と好調な業績となりました。特に自動車分野を中心とした設計開発アウトソーシング事業が好調で、営業利益率は12.9%と高水準を維持しています。
売上・利益の推移
アビストの売上高は直近3期で95億8千万円、94億87百万円、24億83百万円と推移しています。経常利益は7億28百万円、7億16百万円、3億20百万円と伸長しており、安定した収益基盤を築いています。
四半期連結貸借対照表について
アビストは2023年2月1日に連結子会社であった株式会社アビストH&Fを吸収合併したため、前期以降は単体の四半期財務諸表を作成しています。
資産の部
2023年12月末の総資産は85億36百万円で、前期末から7億15百万円減少しました。主な減少要因は、現金及び預金の減少と繰延税金資産の減少によるものです。
負債の部
負債合計は20億17百万円で、前期末から5億26百万円減少しました。主な減少要因は、役員退職慰労引当金の減少によるものです。
純資産の部
純資産合計は65億19百万円で、前期末から1億88百万円減少しました。主な減少要因は、配当金の支払いによる利益剰余金の減少です。
ROAとROE
アビストのROA(総資産利益率)は前期9.3%、ROE(自己資本利益率)は前期10.8%と健全な水準を維持しています。これは同社の強固な収益基盤と効率的な資産運用を示しているといえます。第1四半期決算では、これらの指標が更に向上する可能性があります。
キャッシュフロー
アビストのキャッシュフローは安定的に推移しています。前事業年度は営業活動によるキャッシュフローが8億円、投資活動によるキャッシュフローはマイナス4億円、財務活動によるキャッシュフローはマイナス4億円でした。手元流動性も高く、健全な財務体質を維持しています。
配当の支払額
アビストは前事業年度に1株当たり102円の配当を実施しました。配当性向は56.7%となっています。株主還元にも積極的な企業といえるでしょう。
今後の展望
アビストはデジタルソリューション企業を目指し、設計開発アウトソーシング事業を中心に事業を展開しています。自動車業界の脱炭素化やデジタル化の加速に伴い、同社の技術力と提案力が評価され、今後も安定成長が期待されます。また、3Dプリンター事業や不動産賃貸事業など、新規事業の強化にも注力しており、更なる事業拡大が見込まれます。
編集部のまとめ
株式会社アビストは、自動車分野を中心とした設計開発アウトソーシング事業を主力としながら、業容の拡大にも成功している企業です。今回の決算では、売上高、営業利益ともに好調な結果を残しており、収益性の高い事業基盤を持っていることが分かります。また、ROAやROEなどの経営指標も健全な水準を維持しています。今後も脱炭素化やデジタル化の流れに合わせて、技術力と提案力を活かし、持続的な成長が期待できる銘柄だといえるでしょう。
株式会社アビストの決算日や配当についてまとめました。
株式会社アビストの決算日は毎年9月30日で、四半期決算は12月・3月・6月に行っています。前事業年度は1株当たり102円の配当を行い、配当性向は56.7%と株主還元にも積極的な企業といえます。今後も安定的な成長が期待できる同社の決算については、引き続き注目していく必要があるでしょう。