株式会社アビストの決算報告をご紹介します。アビストは自動車関連の設計開発アウトソーシング事業を展開する企業で、今期は売上高4,900百万円、経常利益515百万円と、前年同期に比べ増収増益を達成しました。機械装置の売却などもあり、特別利益も計上されました。
企業情報
企業名: 株式会社アビスト
証券コード: E27043
決算期: 2023年10月1日~2024年9月30日
株式会社アビストの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社アビストの決算日は9月30日です。
四半期決算は12月31日、3月31日、6月30日、9月30日の年4回行っています。
主な事業
株式会社アビストは、設計開発アウトソーシング事業を主力としており、自動車メーカーや自動車部品メーカーに対して車載部品の設計や開発を受託しています。3Dプリント事業と美容・健康商品製造販売事業も手がけていますが、事業の効率化を図るため、前者は廃止、後者は子会社を吸収合併しています。
今期の業績と利益率は?
株式会社アビストの当第2四半期の業績は売上高4,900百万円、経常利益515百万円と、前年同期比で増収増益を達成しました。利益率は10.5%と高い水準を維持しています。主力の設計開発アウトソーシング事業の収益性が良好で、業績に貢献しています。
売上・利益の推移
株式会社アビストの直近の売上高は2023年9月期は9,508百万円、経常利益は728百万円と、過去5年間で最高を記録しています。
売上高は年々増加傾向にあり、利益率も高水準を維持しているため、着実に業績を拡大しています。
四半期連結貸借対照表について
株式会社アビストの2024年3月末の連結貸借対照表では、総資産が90,475百万円となっています。前期末に比べ204百万円減少しています。
資産の部
流動資産は56,653百万円で、現金及び預金が40,853百万円と大半を占めています。固定資産は33,821百万円で、土地や建物などの有形固定資産が主な内訳です。
負債の部
負債合計は21,996百万円となっています。流動負債が14,120百万円、固定負債が7,875百万円です。主な内訳は買掛金や未払金などの経常的な負債です。
純資産の部
純資産は68,478百万円で、前期末に比べ139百万円増加しました。利益剰余金が43,073百万円、その他有価証券評価差額金が4,989百万円となっています。
ROAとROE
株式会社アビストのROA(総資産利益率)は5.2%、ROE(自己資本利益率)は4.4%となっています。
両指標とも高水準を維持しており、効率的な経営が行われていると評価できます。
キャッシュフロー
直近の2年間のキャッシュ・フローでは、営業活動によるキャッシュ・フローが大幅プラスとなっており、収益力の高さがうかがえます。
一方で、投資活動によるキャッシュ・フローはマイナスが続いており、成長投資に積極的に取り組んでいると考えられます。
配当の支払額
株式会社アビストの2023年9月期の年間配当金は1株当たり102円となっています。
配当性向は約57%と株主還元にも力を入れています。今後も安定的な配当を継続していくことが期待されます。
今後の展望
株式会社アビストは、「デジタルソリューション企業」への変革を目指しています。3Dプリント事業の廃止や美容・健康事業の再編など、事業の効率化を図りながら、 AR/AI などの新技術を活用したソリューション提案型の事業展開を進めていく方針です。
自動車関連事業に軸足を置きつつ、新たな収益の柱を育成していくことが期待されます。
編集部のまとめ
株式会社アビストは、自動車関連を中心とした設計開発アウトソーシング事業を展開する企業です。直近の業績は好調で、収益力の高さが特徴です。
今後は事業の再編を進めながら、デジタルソリューション領域への展開にも注力していく方針です。
安定的な収益基盤と新たな成長機会の両立を目指す同社の動向に注目が集まります。
株式会社アビストの決算日や配当についてまとめました。
株式会社アビストの決算日は9月30日、四半期決算は年4回行っています。直近の年間配当金は1株当たり102円と、株主還元にも力を入れています。
業績は好調で、設計開発アウトソーシング事業を中心に安定的な収益を上げており、今後も新しい事業展開を通じた成長が期待されます。