芝浦機械株式会社の2023年12月期第3四半期の決算報告書が公開されました。売上高1,095億円、営業利益96億円と大幅な増収増益となり、非常に強い業績を示しました。同社は射出成形機やダイカストマシン、工作機械などを製造する老舗の機械メーカーで、EV、再生可能エネルギー、労働生産性向上への対応」に注力し、社会課題解決に向けて需要が拡大しています。
企業情報
企業名: 芝浦機械株式会社
証券コード: 61040
決算期: 2023年3月期
芝浦機械株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
芝浦機械株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期決算は12月31日です。決算の発表は2024年2月2日に行われています。
主な事業
芝浦機械株式会社は、射出成形機、ダイカストマシン、工作機械などの製造・販売を主な事業としています。EV関連、再生可能エネルギー関連、生産性向上製品への注力により、事業環境の変化に対応しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は売上高1,095億円(前年同期比23.7%増)、営業利益96億円(前年同期比188.9%増)と大幅な増収増益となりました。営業利益率は8.8%と、高い収益力を示しています。
売上・利益の推移
最近3年間の業績推移を見ると、売上高は123億円→88億円→109億円と増減がありましたが、利益は30億円→26億円→105億円と大幅な増益基調となっています。コストコントロールと成長分野への注力により、利益率が大きく改善しています。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は2,483億円と、前期末比432億円の増加となりました。一方、負債合計は1,443億円で284億円の増加、純資産は1,039億円と148億円の増加となっています。
資産の部
資産の部では、商品及び製品が272億円、仕掛品が22億円増加したことが主な増加要因です。生産活動の活発化に伴い、たな卸資産が増加しています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が21億円、契約負債が243億円増加したことが主な増加要因です。受注増加に伴い、仕入れや前受金が増加したことが背景にあります。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が120億円増加したことが主な増加要因です。好業績を反映し、利益が積み上がっています。
ROAとROE
ROAは前期末の4.2%から当第3四半期末の5.0%に改善しており、収益性が高まっていることがわかります。一方、ROEは前期末の8.4%から当第3四半期末の12.7%に上昇しており、自己資本利益率の向上が顕著です。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュフローの状況については開示されていませんが、生産活動の活発化に伴い営業キャッシュフローが大幅に増加したものと推察されます。投資活動や財務活動の状況も注目されるところです。
配当の支払額
当期の配当金は1株当たり70円と前期比大幅に増加しています。業績の伸長を受けて、配当性向は43.5%となり、株主還元にも力を入れています。
今後の展望
同社は「経営改革プラン」の最終年度を迎え、組織の再編や成長分野への投資を進めており、売上高、営業利益、営業利益率の目標を既に超過する見込みです。ESG経営の推進や資本効率の向上にも注力しており、今後の業績拡大が期待されます。
編集部のまとめ
芝浦機械株式会社は、EV関連やエネルギー分野などの成長市場に注力し、堅調な業績を維持しています。売上高は前年同期比23.7%増、営業利益は同188.9%増と大幅な増収増益となり、事業環境の変化にも柔軟に対応できている企業です。今後も、社会課題解決に寄与する製品開発と収益性の向上に期待が高まります。
芝浦機械株式会社の決算日や配当についてまとめました。
芝浦機械株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期決算は12月31日です。また、当期の配当金は1株当たり70円と大幅に増加しており、業績に連動した株主還元を行っています。同社は社会課題解決に取り組む企業として、今後の更なる飛躍が期待されます。