タケダ機械株式会社の2023年6月期第3四半期決算について、好調な業績が確認できました。売上高は前年同期比36.0%増加の4,025百万円と大幅に伸長し、経常利益は前年同期比179.8%増加の541百万円と大きな増益となりました。製品の需要が堅調で、設備投資の増加が業績を押し上げています。今後も受注環境が良好に推移するとみられ、通期の業績予想も弱気な見方ではありません。株主への還元も強化され、持続的な成長が期待できる企業といえます。
企業情報
企業名: タケダ機械株式会社
証券コード: 61500
決算期: 5月期
タケダ機械株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
タケダ機械株式会社の決算は5月31日を基準日とする年1回の決算となっています。第3四半期の決算発表は2024年4月15日に行われる予定です。
主な事業
タケダ機械株式会社は、金属加工機械の製造・販売を主な事業としています。特に形鋼加工機や丸鋸切断機、金型などの製品群が主力となっています。自動車や建設機械など幅広い産業分野への提案力と技術力を強みとしており、国内外に向けた販売を行っています。
今期の業績と利益率は？
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高が4,025百万円と前年同期比36.0%の大幅増収となりました。利益面では、営業利益が524百万円(前年同期比214.6%増)、経常利益が541百万円(同179.8%増)と大幅な増益を達成しています。好調な受注環境を背景に、製品の売上が大きく伸びたことが主な要因です。
売上・利益の推移
過去3年間の業績を見ると、売上高は2022年5月期4,689百万円、2023年5月期(予想)5,000百万円と、堅調に推移しています。利益面でも、経常利益は2022年5月期171百万円、2023年5月期(予想)550百万円と、大幅な増益基調にあります。主力製品の需要が底堅く、業績は順調に推移しているといえます。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の財政状態は、総資産が7,584百万円となり、前連結会計年度末に比べ293百万円増加しました。また、純資産は4,916百万円で、前連結会計年度末に比べ323百万円増加しています。自己資本比率は64.8%と、引き続き健全な財務体質を維持しています。
資産の部
流動資産は5,139百万円と、前連結会計年度末に比べ377百万円増加しました。現金及び預金は298百万円増加し、棚卸資産が308百万円増加したことが主な要因です。一方、固定資産は2,445百万円と、83百万円減少しています。
負債の部
流動負債は1,952百万円と、前連結会計年度末に比べ137百万円増加しました。支払手形及び買掛金が110百万円、未払法人税等が61百万円増加した一方で、長期借入金(1年内返済分を含む)が102百万円減少しています。固定負債は714百万円と、168百万円減少しました。
純資産の部
純資産は4,916百万円と、前連結会計年度末に比べ323百万円増加しました。利益剰余金が299百万円、その他有価証券評価差額金が24百万円増加したことが主な要因です。自己資本比率は64.8%と、引き続き健全な水準を維持しています。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)は当第3四半期連結累計期間で9.4%となり、前年同期の5.2%から大幅に改善しています。一方、ROE(自己資本利益率)は8.9%と、前年同期の4.2%から大幅に上昇しました。売上高と利益の伸長により、両指標とも改善傾向にあります。今後も高い収益性を維持し、株主価値の向上に繋げていくことが期待されます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況は、営業活動によるキャッシュ・フローが455百万円のプラスとなりました。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは50百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローは96百万円のマイナスとなっています。全体としては、298百万円の現金及び預金の増加となりました。
配当の支払額
当期の配当金は1株当たり60円を計画しており、前期の50円から10円増配となっています。配当性向は17.4%と、株主還元の充実が図られています。今後も業績に応じた配当の実施が期待されます。
今後の展望
同社は、5年後の2028年5月期に売上高700億円、経常利益50億円の達成を目指す中期経営計画を策定しています。設備投資を積極化し、生産能力の拡大や新製品の開発を進めています。また、IoTテクノロジーの活用によるコスト競争力の強化や、海外市場の開拓など、持続的な成長に向けた取り組みを強化していく方針です。業績の上振れ傾向が続くと期待されます。
編集部のまとめ
タケダ機械株式会社は、好調な受注環境に支えられ、第3四半期の決算で大幅な増収増益を達成しました。売上高は4,025百万円、経常利益は541百万円となり、前年同期から大幅な伸びを示しました。また、自己資本比率64.8%と健全な財務体質を維持しています。今後も設備投資や新製品開発を通じて、継続的な成長が期待されます。株主還元策の強化も評価でき、長期的な投資価値の高い銘柄といえるでしょう。
タケダ機械株式会社の決算日や配当についてまとめました。
タケダ機械株式会社の決算日は5月31日で、今期の配当は1株当たり60円を計画しています。配当性向は17.4%と、株主還元も充実しています。今後の事業展開や業績動向に注目していきたいと思います。
