ミクロン精密株式会社の2023年12月期第2四半期決算について、前期に比べて減収ながら、営業利益、経常利益、四半期純利益は大幅に増加しています。主力の研削盤事業の売上が減少採算性の改善が進んでいるようです。工作機械業界では内外需ともに高水準の需要が続く中、同社は市場の期待に合った製品づくりとコスト削減に取り組んでいます。
企業情報
企業名: ミクロン精密株式会社
証券コード: E02478
決算期: 8月31日
ミクロン精密株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ミクロン精密株式会社の決算期は8月31日です。2024年4月12日に2023年12月期第2四半期の決算短信を発表しています。
主な事業
ミクロン精密株式会社は研削盤の製造及び販売を事業内容とする単一事業の会社です。工作機械の分野では研削盤に強みを発揮しており、工作物の高精度加工に威力を発揮する製品を提供しています。自動車や航空機、産業機械などの分野で同社の研削盤が活用されています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第2四半期の連結業績は、売上高1,951百万円(前年同期比5.2%減)、営業損失12百万円(前年同期は5百万円の損失)、経常利益411百万円(前年同期は9百万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益276百万円(前年同期は24百万円の損失)と なりました。
売上・利益の推移
2023年12月期第2四半期の連結業績は、前年同期比で売上高が減少したものの、利益は大幅に改善しています。これは、市場需要が高水準で推移する中、収益性の改善に取り組んだ結果と言えるでしょう。今後も、製品開発力とコスト管理力を発揮し、収益力の向上を目指していきます。
四半期連結貸借対照表について
2024年2月末の四半期連結貸借対照表では、総資産が前期末から218百万円増加して15,846百万円となっています。主な増加要因は投資有価証券の増加です。一方、負債は252百万円増加し2,864百万円、純資産は34百万円減少し13,982百万円となっています。
資産の部
流動資産は前期末比109百万円減少し10,983百万円となりました。現金及び預金が580百万円減少したものの、仕掛品が416百万円増加しています。固定資産は327百万円増加し4,863百万円となり、その主な増加要因は投資有価証券の327百万円増加です。
負債の部
流動負債は前期末比160百万円増加し1,374百万円となりました。主な増加要因は短期借入金126百万円、買掛金118百万円、未払法人税等111百万円の増加です。固定負債は91百万円増加し489百万円となり、その主な増加要因は繰延税金負債108百万円の増加です。
純資産の部
純資産は前期末比34百万円減少し13,982百万円となりました。利益剰余金が230百万円、その他有価証券評価差額金が222百万円増加した一方で、自己株式の取得550百万円により減少しています。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)は、前期末の5.5%から2.6%に低下しています。一方、ROE(自己資本利益率)は前期末の5.6%から1.9%に上昇しました。これは、収益性の改善と効率的な資産運用により株主資本利益率が高まったことを示しています。今後も、更なる収益力の向上とさらなる財務体質の強化に取り組んでいきます。
キャッシュフロー
2023年12月期第2四半期のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローがマイナス138百万円、投資活動によるキャッシュ・フローがマイナス221百万円、財務活動によるキャッシュ・フローがマイナス493百万円となり、現金及び現金同等物は前期末比637百万円減少して6,801百万円となりました。
配当の支払額
2023年11月の定時株主総会で、1株当たり7.50円の配当を決議しています。前期実績の1株当たり8.00円から0.50円減少しています。自己株式の取得もあり、株主還元にも取り組んでいます。
今後の展望
同社は、引き続き市場ニーズに合った製品開発と収益性の向上に注力していく方針です。内外需の高水準の需要を背景に、製品力を一層強化し、コスト管理の徹底により収益性のさらなる向上を図っていきます。また、自己株式取得も積極的に行い、株主還元にも注力する方針です。事業基盤の強化と収益力の一層の向上を目指し、持続的な成長を目指していきます。
編集部のまとめ
ミクロン精密株式会社は、研削盤の製造販売を手掛ける企業です。2023年12月期第2四半期は、前年同期に比べ売上高が減少したものの、収益性の大幅な改善が見られました。自動車、航空機、産業機械などの分野で同社の研削盤が高い技術力を発揮しています。今後も、製品開発力とコスト管理力を武器に、収益力の向上と株主還元に取り組んでいく方針です。
ミクロン精密株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ミクロン精密株式会社の決算期は8月31日で、2023年12月期第2四半期決算を2024年4月12日に発表しました。直近の配当は1株当たり7.50円で、前期実績の1株当たり8.00円から0.50円減少しています。今後も、収益力の向上と株主還元に力を入れていく方針です。