株式会社アクアラインの決算報告書をご紹介します。水まわり住宅サービス業界大手の同社は、建築物のメンテナンスに力を入れている企業です。今期の状況をご覧になって、今後の成長に期待がかかっていることがうかがえます。
企業情報
企業名: 株式会社アクアライン
証券コード: 61730
決算期: 2023年2月期
株式会社アクアラインの決算日・決算時期(スケジュール)は?
アクアラインの決算期は2月期となっており、四半期決算は3月・6月・9月・12月の各月に行っています。
主な事業
主力事業は「水まわりサービス支援事業」で、住宅やビルの水道・排水設備のメンテナンス・修理などを行うほか、「広告メディア事業」「ミネラルウォーター事業」などにも取り組んでいます。
これらの事業を通して、住居やオフィスの快適な利用を支援しています。
今期の業績と利益率は?
売上高は36.61億円と前年同期比11.4%増加しました。一方、営業損失は1.005億円、経常損失は0.868億円と、依然として赤字が続いています。
ただし、前年同期の赤字幅よりも縮小しており、収支改善に向けた取り組みが着実に実を結び始めていると見られます。
売上・利益の推移
過去3年の売上高は45.75億円(2022年2月期)→32.88億円(2023年2月期3Qまで)→36.61億円(2023年2月期3Q)と推移しています。
一方、営業利益は赤字が続いているものの、2022年3Qの3.05億円の赤字から2023年3Qの1.005億円の赤字まで改善傾向にあります。売上の回復と経費削減の効果が徐々に表れてきていると考えられます。
四半期連結貸借対照表について
アクアラインの総資産は15.84億円(2023年11月期3Q)と前期末から4.38億円減少しています。
一方、負債は10.90億円で7.97億円減少し、純資産は4.94億円と3.59億円増加しました。
資産の部
主な変動は、現金及び預金が0.68億円減少、未収入金が2.83億円減少したことなどです。これらは事業活動に使用された影響によるものと考えられます。
負債の部
短期借入金が1億円、長期借入金が1.28億円減少したほか、預り金が2.73億円減少したことなどが主な変動点です。
純資産の部
資本金と資本剰余金がそれぞれ2.57億円ずつ増加しましたが、利益剰余金が1.19億円減少しています。これは親会社株主に帰属する四半期純損失の計上によるものです。
ROAとROE
ここ数期、ROAもROEも低水準で推移しています。
収支改善と利益の向上が課題となっているようですが、今期の業績改善傾向を踏まえると、今後はこれらの指標も改善に向かうことが期待されます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュフローは赤字が続いています。設備投資などの投資活動やファイナンス活動も収支悪化を招いているようです。
今後は、売上拡大とコスト削減による収支改善、有利子負債の削減などに取り組む必要がありそうです。
配当の支払額
同社は現時点で配当を行っていないようです。業績回復と収益力の向上を図った上で、株主還元の検討を行っていくと考えられます。
今後の展望
水まわりサービス支援事業の強化や、広告メディア事業の拡大、ミネラルウォーター事業の成長など、事業ポートフォリオの最適化と収支改善に取り組んでいく方針です。
また、既存事業の収益力強化と新規事業開発にも期待がかかっています。中期的には業績の回復と成長軌道への復帰を目指します。
編集部のまとめ
アクアラインは水まわりサービス支援事業を中心とした総合サービス企業ですが、これまで収益面で課題を抱えてきました。
しかし、最近では業績改善の兆しが見られ、今後の更なる収支好転に期待がかかっています。加盟店支援の強化や新規事業の育成など、経営努力が着実に成果に表れてきているといえるでしょう。
今後の成長に注目していきたいと思います。
株式会社アクアラインの決算日や配当についてまとめました。
アクアラインの決算日は2月期で、四半期決算は3月・6月・9月・12月に行っています。
配当については、現時点では未実施となっており、収益力の向上と財務基盤の強化に注力する方針のようです。