株式会社メタリアルはAIを中心に事業を展開する企業で、直近の四半期決算では過去最高の売上と営業利益を記録しました。特に、AI事業の受注は堅調に推移しており、新規事業の「Metareal AI」プロジェクトも大手企業への提案を積極的に行い、早期での業績寄与を目指しています。メタバース事業の投資額を減らすなど、経営効率化にも取り組んでいます。今後も持続的な成長が期待される同社に注目していきましょう。
企業情報
企業名: 株式会社メタリアル
証券コード: E31901
決算期: 2月
株式会社メタリアルの決算日・決算時期(スケジュール)
株式会社メタリアルは2月が決算期となっています。具体的には、四半期決算が3月、6月、9月、12月に行われ、本決算が翌年2月に行われます。
主な事業
株式会社メタリアルは、AI事業、HT事業、メタバース事業の3つの事業を展開しています。AI事業では、機械翻訳やAIを活用したサービス提供を行っています。HT事業では、人間による翻訳サービスを提供しています。メタバース事業では、バーチャル空間での新しい体験を提供するサービスを展開しています。これらの事業を通じて、多様なニーズに応えることが同社の強みです。
今期の業績と利益率は？
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高3,178,585千円、営業利益590,631千円、経常利益620,941千円、親会社株主に帰属する四半期純利益367,922千円と、前年同期比で大幅な増加となりました。特にAI事業の業績が好調で、同事業のセグメント利益は669,667千円と前年同期比40.9%の増加を記録しています。利益率も堅調に推移しており、今期の業績は非常に強いと言えます。
売上・利益の推移
直近の3年間における同社の売上高は4,292,042千円、4,476,017千円、3,178,585千円、経常利益は29,631千円、620,941千円、397,836千円と推移しています。売上高はコロナ禍の影響を受けて一時的に減少しましたが、利益面では大幅に改善されています。特にAI事業の好調が業績の押し上げ要因となっています。今後も持続的な成長が期待できる企業といえるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
資産の部
当第3四半期連結会計期間末の総資産は4,476,017千円となり、前連結会計年度末に比べ255,308千円増加しています。これは主に、現金及び預金が403,142千円増加したことによります。一方で、無形固定資産が183,015千円減少しているのも特徴です。
負債の部
当第3四半期連結会計期間末の総負債は2,961,677千円となり、前連結会計年度末に比べ125,713千円減少しました。これは主に、長期借入金が181,985千円減少したことによります。また、短期借入金が100,000千円減少しているのも特徴です。
純資産の部
当第3四半期連結会計期間末の純資産は1,514,339千円となり、前連結会計年度末に比べ381,020千円増加しました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益367,922千円が計上されたことによるものです。自己資本比率も32.91%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
当社のROAは8.7%、ROEは24.3%となっています。前年同期と比べROAは0.2ポイント、ROEは5.8ポイントそれぞれ改善しました。これは、主にAI事業の好調な業績を背景に、収益性が大幅に向上した結果だと言えます。今後も持続的な成長が期待できる企業と評価できるでしょう。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが688,793千円の収入となり、前年同期に比べ大幅に改善しました。これは、税金等調整前四半期純利益が増加したことが主な要因です。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは117,976千円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは168,185千円の支出となりました。全体として、現金及び現金同等物は403,142千円増加し、手元流動性は良好な状況にあると言えます。
配当の支払額
株式会社メタリアルは現在のところ、配当は行っていません。今後の業績拡大に合わせて、株主還元策の強化を期待したいところです。同社は成長フェーズにあり、内部留保の活用によって事業拡大を目指しているものと考えられます。今後の配当政策にも注目していきましょう。
今後の展望
株式会社メタリアルの今後の展望としては、AI事業の更なる成長が期待されます。同社は、「Metareal AI」プロジェクトを新たに立ち上げ、大手企業への提案を積極的に行っています。また、メタバース事業への投資を抑え、経営の効率化にも取り組んでいます。今後も収益性の高いAI事業を中心に成長を遂げ、株主価値の向上につなげていくことが期待されます。
編集部のまとめ
株式会社メタリアルは、AI技術を中心に事業を展開する企業です。当期の業績は、AI事業の好調な推移により過去最高の売上高と営業利益を記録しました。また、財務面でも強固な経営基盤を築いています。今後は、新規事業の「Metareal AI」の早期立ち上げなどに期待が寄せられます。同社の持続的な成長に注目していきたいと思います。
株式会社メタリアルの決算日や配当についてまとめました。
株式会社メタリアルの決算期は2月で、四半期決算が3月、6月、9月、12月に行われます。また、同社は現在のところ配当を実施していませんが、今後の業績拡大に合わせて株主還元策の強化が期待されます。同社は成長フェーズにあり、内部留保を活用して事業拡大を目指しているものと考えられます。
