ソラスト(6197)の決算は驚くべき内容でした!事業の多角化が進み、売上高101,038百万円と大幅増収、親会社株主に帰属する四半期純利益4,406百万円と過去最高益を達成しました。介護事業の好調な成長や、医療関連受託事業のコロナ業務減少を補えたこと、Ｍ＆Ａによる効果も寄与しています。財務面では、保有する現金及び現金同等物が13,892百万円と高い水準を維持しており、今後の成長投資が期待できそうです。今後も事業の拡大とＭ＆Ａ戦略を進めていきます。業績好調が続けば、株主還元の充実化も期待できそうですね。
企業情報
企業名: 株式会社ソラスト
証券コード: 61970
決算期: 2023年3月期
株式会社ソラストの決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社ソラストの決算日は3月31日です。決算発表は翌年の4月下旬から5月上旬にかけて行われます。配当は年2回、6月と11月に支払われます。
主な事業
株式会社ソラストは医療関連の受託事業、介護事業、保育事業、教育事業などを展開しています。医療現場の業務請負や医療スタッフの派遣を手掛ける医療関連受託事業が主力で、介護事業や保育事業も次々と拡大しています。また、医療IT関連サービスの提供や教育事業なども展開しており、事業の多角化を進めています。
今期の業績と利益率は？
今期の業績は売上高101,038百万円、営業利益4,060百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益4,406百万円と大幅な増収増益となりました。介護事業の好調な成長や、医療関連受託事業のコロナ業務減少を補えた他、Ｍ＆Ａも寄与しています。利益率は営業利益率が4.0%、親会社株主に帰属する四半期純利益率が4.4%となっています。
売上・利益の推移
直近3年の業績は堅調に推移しています。売上高は2022年3月期の131,088百万円から、今期は101,038百万円と増加しました。営業利益も2022年3月期の6,325百万円から、今期は4,060百万円となっています。親会社株主に帰属する純利益も、2022年3月期の3,172百万円から今期は4,406百万円と大幅増加しました。Ｍ＆Ａによる事業拡大や、介護事業の伸張などが寄与しています。
四半期連結貸借対照表について
株式会社ソラストの四半期連結貸借対照表では、資産合計77,971百万円、負債合計55,169百万円、純資産合計22,802百万円となっています。前期末比で、資産は増加、負債は増加、純資産も増加しており、財務体質の改善が進んでいます。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が13,892百万円と高水準を維持しています。介護事業の拡大により有形固定資産が増加し、のれんも増加しています。これらの増加が資産全体の増加につながっています。
負債の部
負債の部では、長期借入金が増加しています。事業拡大に伴う運転資金需要や、Ｍ＆Ａに伴う資金調達が背景にあります。一方で、未払金や預り金も増加しています。
純資産の部
純資産の部では、親会社株主に帰属する四半期純利益4,406百万円の計上により、利益剰余金が増加しています。一方で、自己株式の取得により減少する要因もあります。自己資本比率は29.2%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
株式会社ソラストのROAは前年度末の4.4%から当期の5.6%に改善しています。事業拡大によるアセットの増加と、過去の投資が効果を発揮したことが要因です。一方、ROEは前年度末の10.9%から当期の17.8%に上昇しており、収益性と資本効率性が高まっています。介護事業の好調な収益力や、Ｍ＆Ａによるシナジー効果が寄与しています。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは4,555百万円の収入となりました。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは2,346百万円の支出となっています。これは主にＭ＆Ａや固定資産取得に伴う支出によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは173百万円の支出となっています。全体としては、現金及び現金同等物が前期末比2,035百万円増加し、13,892百万円となっています。
配当の支払額
株式会社ソラストは年2回の配当を実施しています。2023年3月期の年間配当金は1株当たり20円で、総額1,887百万円を支払っています。直近3年間の配当金推移をみると、着実な増配基調にあります。今後も業績に応じた株主還元の継続が期待されます。
今後の展望
事業の多角化を進める中、介護事業や医療関連受託事業が引き続き好調に推移することが期待されています。Ｍ＆Ａの活用により事業基盤の拡大も図っています。さらに、成長性の高い分野への投資を加速し、収益力の向上を目指します。また、ＤＸ化の推進やグループ経営の効率化など、経営基盤の強化にも取り組んでいきます。今後も中長期的な企業価値向上を目指し、積極的な事業展開が期待されます。
編集部のまとめ
株式会社ソラストの決算は、売上高、利益ともに好調な業績を示しました。医療関連受託事業や介護事業がけん引し、Ｍ＆Ａによる事業拡大効果も寄与しています。財務面でも手元資金を厚く確保しており、今後の成長投資に活用できる状況となっています。株主還元も着実に増加する中、今後の事業展開にも大きな期待が寄せられます。引き続き注目していきたいと思います。
株式会社ソラストの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ソラストの決算日は3月31日で、決算発表は4月下旬から5月上旬にかけて行われます。配当は年2回、6月と11月に支払われ、2023年3月期の年間配当金は1株当たり20円となりました。今後も業績に応じた株主還元の向上が期待されます。
