株式会社セラクの2023年9月期第1四半期決算報告が発表されました。同社は「デジタルインテグレーション事業」「みどりクラウド事業」「機械設計エンジニアリング事業」の3つの事業を展開しており、デジタルトランスフォーメーションを支援するIT企業として注目されています。
企業情報
企業名: 株式会社セラク
証券コード: E32397
決算期: 2023年8月期
株式会社セラクの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社セラクの決算期は2023年8月期で、毎年11月に第4四半期決算を行い、翌年の1月に第1四半期決算を発表しています。
主な事業
株式会社セラクは、IT/DXソリューション提供企業として、主に「デジタルインテグレーション事業」「みどりクラウド事業」「機械設計エンジニアリング事業」の3つの事業を展開しています。クラウドを活用したシステムインテグレーションやシステム運用・保守、農業・畜産・水産のDX化支援など、幅広いサービスを提供しています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の連結業績は、売上高5,364百万円(前年同期比6.6%増)、営業利益525百万円(同6.2%増)となりました。デジタルトランスフォーメーション需要の高まりを背景に、IT投資が堅調に推移したことで増収増益となりました。営業利益率は9.8%と、高い水準を維持しています。
売上・利益の推移
株式会社セラクの直近3年間の業績は堅調に推移しています。2023年8月期の売上高は20,858百万円、経常利益は2,156百万円と、前期から増収増益を達成しました。同社はIT投資需要の取り込みと収益力の強化に注力しており、今後も安定した業績拡大が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
株式会社セラクの2023年11月期第1四半期における総資産は11,430百万円となり、前期末比で1.6%増加しました。主な増加要因は、繰延税金資産の増加151百万円や敷金及び保証金の増加46百万円などです。負債合計は4,572百万円で、前期末比で5.1%増加しました。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が6,770百万円と、前期末比で1.4%減少しましたが、繰延税金資産が653百万円と大幅に増加しており、財務体質の強化が図られています。
負債の部
負債の部では、未払金が2,433百万円と大幅に増加しましたが、賞与引当金が563百万円と大幅に減少したことで、全体としては負債が増加しています。
純資産の部
純資産合計は6,858百万円で、前期末比で0.7%減少しました。これは、自己株式の取得199百万円などにより、利益剰余金が増加したものの、自己資本比率は59.7%と、依然として高い水準を維持しています。
ROAとROE
株式会社セラクのROA(総資産利益率)は5.9%、ROE(自己資本利益率)は21.5%と、高い水準を維持しています。IT投資需要の取り込みと収益力の強化に注力しており、これらの指標は堅調に推移しています。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュ・フローでは、営業活動によるキャッシュ・フローは168百万円のプラスとなりました。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは58百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローは207百万円のマイナスとなりました。現金及び預金は前期末から97百万円減少し、健全な財務体質を維持しています。
配当の支払額
株式会社セラクは、2023年11月の定時株主総会において、1株当たり10.4円の期末配当を決議しました。これにより、同社の年間配当は1株当たり20.8円となり、安定的な配当政策を実施しています。
今後の展望
株式会社セラクは、デジタルトランスフォーメーション需要の伸長を背景に、IT/DXソリューション提供のリーディング企業としての地位を強化していくことが期待されます。同社は、優秀なエンジニアの採用・育成や、ビジネスパートナーとの協業などを通じて、サービスの付加価値向上に取り組んでおり、今後も安定的な業績拡大が期待できます。
編集部のまとめ
株式会社セラクは、DX需要の拡大に伴い、IT/DXソリューション提供企業としての地位を着実に高めています。同社の強みは、優れた技術力と人材育成力、ビジネスパートナーとの協業力にあり、これらを活かして、今後も安定成長が期待できるでしょう。また、配当政策も安定しており、株主還元にも積極的な企業と言えます。
株式会社セラクの決算日や配当についてまとめました。
株式会社セラクの決算日は毎年8月31日で、第1四半期決算は11月に行われます。また同社の年間配当は1株当たり20.8円と、安定的な株主還元を行っています。今後も高い収益性を維持しつつ、株主還元にも注力していくことが期待されます。