季節の変わり目、株式市場にも変化が訪れている季節ですね。今回は、株式会社豊田自動織機の決算内容をお伝えします。同社は自動車、産業車両、繊維機械などの製造・販売を主な事業としており、幅広い製品を扱う老舗企業です。
同社の直近の業績は好調で、売上高は前年同期比15%増加、営業利益も45%増加と、順調に推移しています。同社は原価改善など、グループ一丸となった取り組みにより、着実な業績アップを果たしています。
また、株主還元にも力を入れており、中間配当は1株当たり100円と前年同期に比べ増配となっています。同社の今後の業績に期待できそうですね。
企業情報
企業名: 株式会社豊田自動織機
証券コード: E01514
決算期: 3月31日
株式会社豊田自動織機の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社豊田自動織機の決算期は3月31日です。毎年4月1日から翌年3月31日までの1年間が会計期間となります。決算発表は毎年5月頃に行われ、四半期決算も4月、7月、10月、1月に発表されます。
主な事業
株式会社豊田自動織機は、自動車関連事業、産業車両事業、繊維機械事業を主な事業としています。自動車関連事業では車両、エンジン、カーエアコン用コンプレッサーなどを製造・販売しています。産業車両事業ではフォークリフトトラックなどの製造・販売、サービスの提供を行っています。繊維機械事業では織機や紡機などを製造・販売しています。
今期の業績と利益率は?
当社の今期の業績は好調で、売上高は前年同期比15%増加の2兆8,275億円、営業利益は前年同期比45%増加の2,009億円と大幅な増加となりました。利益率も高水準を維持しており、営業利益率は7.1%と、前年同期の5.6%から大きく改善しています。
これは、売上増加に加え、人件費の増加や研究開発費などの諸経費の増加はあったものの、為替変動による影響や原価改善活動の効果などにより、大幅な増益となったものです。
売上・利益の推移
当社の売上高は、前期から15%増加の2兆8,275億円となりました。このように、売上高は順調に推移しています。
一方、利益面では、営業利益が前期から45%増加の2,009億円と大幅な増益となりました。税引前四半期利益も前期比31%増の3,022億円と、好調な業績を示しています。
四半期連結貸借対照表について
当社の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計が前期末比18%増加の9兆2,458億円となっています。この増加は主に、投資有価証券の評価額が上昇したことによります。
一方、負債合計は前期末比11%増加の4兆3,247億円となっています。この増加は主に、繰延税金負債が増加したことによります。
資本合計は前期末比25%増加の4兆9,211億円となっており、自己資本比率も52.1%と高水準を維持しています。
資産の部
当社の資産は、現金及び現金同等物が前期末比135%増加の4,769億円、投資有prix有価証券が大幅に増加し、全体で前期末比18%増の9兆2,458億円となりました。流動資産と非流動資産がそれぞれ5兆1,101億円、4兆1,357億円と、ほぼ同等の水準となっています。
負債の部
負債合計は前期末比11%増加の4兆3,247億円となりました。流動負債が1兆7,842億円、非流動負債が2兆5,484億円となっています。この増加の主な要因は、繰延税金負債の増加によるものです。
純資産の部
純資産合計は前期末比25%増加の4兆9,211億円となっています。主な増加要因は、その他の包括利益累計額の増加によるものです。この結果、自己資本比率は52.1%と高水準を維持しています。
ROAとROE
当社のROA(総資産利益率)は3.9%、ROE(自己資本利益率)は5.5%となっています。
ROAは前期から0.7ポイント上昇しており、資産の効率的な運用ができています。一方、ROEも前期から1.1ポイント上昇しており、株主価値の向上に貢献していると言えます。
これらの指標の改善は、当期の大幅な増益による利益率の上昇が主な要因です。今後も収益力の向上が期待されます。
キャッシュフロー
当期の営業活動によるキャッシュ・フローは3,411億円の増加となりました。これは主に、税引前四半期利益が3,022億円計上されたことによります。
投資活動によるキャッシュ・フローは157億円の増加となりました。定期預金の預入や有形固定資産の取得などがあった一方で、定期預金の払戻しや投資有価証券の売却などによる収入がありました。
財務活動によるキャッシュ・フローは895億円の減少となりました。社債の償還などによる支出があったものの、短期借入れによる収入などがありました。
配当の支払額
当社は、株主の皆様への利益還元を重要な経営課題の一つと位置づけています。
当期の中間配当は1株当たり100円と、前期に比べて増配となっています。期末配当も1株当たり100円を予定しており、年間配当は1株当たり200円となる見込みです。
今後も、安定配当の維持と向上を目指していく方針です。
今後の展望
当社は、お客様の期待に応える製品・サービスの提供を通じて、持続的な成長を目指しています。
特に、環境対応、自動化、IoT化など、社会課題解決につながる技術開発に注力しており、次世代技術の強化にも取り組んでいます。
また、グローバル市場での事業拡大や、M&Aなどによる事業領域の拡大にも積極的に取り組んでいく方針です。
今後も、企業価値の向上に努め、株主の皆様の期待に応えていきたいと考えています。
編集部のまとめ
株式会社豊田自動織機は、自動車、産業車両、繊維機械などの製造・販売を主な事業としており、直近の業績は好調に推移しています。
売上高、営業利益ともに前年同期比で大幅な増加を示しており、利益率の改善も進んでいます。
また、手厚い株主還元の実施や、次世代技術の開発、事業領域の拡大など、中長期的な成長に向けた取り組みにも注目が集まっています。
今後も、同社の持続的な成長が期待されるでしょう。
株式会社豊田自動織機の決算日や配当についてまとめました。
株式会社豊田自動織機の決算期は3月31日です。決算発表は毎年5月頃に行われます。中間配当は1株当たり100円、期末配当も100円を予定しており、年間配当は1株当たり200円となる見込みです。今後も安定配当の維持と向上を目指していく方針です。