津田駒工業株式会社の4月12日に発表された2023年4月第1四半期決算について、みなさんにご紹介します。2023年2月期第1四半期の売上高は8,235百万円となり、前年同期比で7.2%の増加となりました。また、営業損失は465百万円と前年同期の909百万円の損失から大幅に改善されています。
企業情報
企業名: 津田駒工業株式会社
証券コード: 62170
決算期: 2月期
津田駒工業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
津田駒工業株式会社の決算は11月30日を期末日とする2月期で、第1四半期決算は2月28日(または29日)までの3ヶ月間になります。決算発表は4月上旬に行われています。
主な事業
津田駒工業株式会社は、繊維機械事業と工作機械関連事業を展開しています。繊維機械事業では、エアジェットルームやウォータジェットルーム、準備機械などを製造・販売しています。工作機械関連事業では、NC円テーブルなどの工作機械を製造・販売しています。自動車業界のEV化に対応した製品の販売や新しい産業分野への製品投入にも注力しています。
今期の業績と利益率は?
今期の第1四半期は、売上高が8,235百万円、営業損失は465百万円となりました。前年同期から大幅に改善されているものの、まだ赤字となっています。今後は、受注の確実な獲得や採算性の改善に向けた取り組みを強化し、収益の回復を目指していくことが課題となっています。
売上・利益の推移
売上高は、前年同期比7.2%の増加となりました。一方で、営業損失は前年同期の909百万円から465百万円と大幅に改善されています。経常損失も前年同期の918百万円から459百万円に減少しています。今後の受注確保と収益性の向上に期待が高まります。
四半期連結貸借対照表について
当第1四半期連結会計期間末の総資産は29,419百万円と、前期末から1,914百万円減少しています。主な要因は、受取手形及び売掛金の減少などによるものです。一方、負債は27,818百万円と、前期末から1,400百万円減少しました。純資産は1,601百万円と前期末から514百万円減少しており、自己資本比率は5.0%となっています。
資産の部
流動資産は17,911百万円と前期末から1,882百万円減少しています。主な減少要因は、受取手形及び売掛金の減少です。一方、固定資産は11,508百万円と前期末から32百万円減少しています。
負債の部
流動負債は20,058百万円と前期末から1,129百万円減少しています。主な減少要因は、支払手形及び買掛金の減少と短期借入金の返済によるものです。固定負債は7,759百万円と前期末から271百万円減少しています。
純資産の部
純資産は1,601百万円と前期末から514百万円減少しています。主な減少要因は、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上によるものです。自己資本比率は5.0%となっています。
ROAとROE
ROAは前期末の6.34%から当第1四半期末では5.01%に低下しています。一方、ROEは前期末の△195.09%から当第1四半期末で△77.10%と改善されてきています。今後の収益力向上とともに自己資本の増強が課題となっています。
キャッシュフロー
当第1四半期連結累計期間におけるキャッシュフローの状況については、四半期連結キャッシュ・フロー計算書が開示されていないため詳細は不明です。ただし、減価償却費については204百万円と前年同期の247百万円から減少しています。
配当の支払額
当第1四半期連結累計期間において、配当金の支払いは行われていません。直近の決算期である2022年11月期においても、期末配当は見送られています。今後の業績回復に合わせて、配当再開に期待が寄せられます。
今後の展望
津田駒工業は、2024年度から2026年度を対象とした「中期経営計画2026」を策定しています。この計画では、特に2024年度に繊維機械事業の受注・売上と採算性の向上、工作機械関連事業の受注・売上の拡大と採算性の向上、そしてキャッシュ・フローの確保に取り組むことが重点目標となっています。収益力の回復と財務体質の強化に向け、着実な成果を挙げていくことが期待されます。
編集部のまとめ
津田駒工業株式会社は、2023年2月期第1四半期において、前年同期比で売上高は7.2%増加し、営業損失は大幅に改善されました。一方で、依然として赤字決算となっています。中期経営計画では、収益性の向上と財務体質の強化に取り組むことを掲げており、今後の業績回復に期待が寄せられます。決算情報をしっかりと注視していく必要があるでしょう。
津田駒工業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
津田駒工業株式会社の決算期は2月期で、第1四半期決算は2月28日(または29日)までの3ヶ月間となっています。直近の2023年2月期第1四半期の業績は、売上高が8,235百万円と増加傾向にありますが、まだ赤字決算となっています。一方で配当については、直近の2022年11月期も見送られており、業績回復に合わせて配当再開に期待がかかっています。今後の動向に注目が集まります。