株式会社西部技研の決算報告をご覧いただきありがとうございます。西部技研は空調事業を主力とする企業で、特にデシカント除湿機の販売に注力しています。この決算では、国内向けの売上が大幅に増加したものの、中国経済の停滞の影響で中国向けの売上が減少したことから、全体の売上高は5,777百万円となりました。一方で、利益面では12.3%のEBITDAマージンを確保するなど良好な業績を残すことができました。
企業情報
企業名: 株式会社 西部技研
証券コード: E38926
決算期: 12月期
株式会社 西部技研の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社西部技研は12月期決算を行っており、四半期報告書の提出期限は決算日から45日以内となっています。今回の報告書は2024年5月15日に提出されています。
主な事業
株式会社西部技研は、空調事業を主力としている企業です。特に、デシカント除湿機の開発・製造・販売に注力しています。同社の除湿機は、省エネ性に優れ、多様な用途に対応できることから、幅広い産業分野で採用されています。また、同社はデシカント除湿技術の研究開発にも力を入れており、高性能な製品を生み出し続けています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績では、売上高5,777百万円、営業利益486百万円、経常利益596百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益481百万円を計上しました。特に、同社が重視するEBITDAマージンは12.3%と良好な水準を維持しています。この背景には、デシカント除湿機の販売が堅調に推移したことが挙げられます。
売上・利益の推移
同社は、デシカント除湿機の販売に注力しており、当第1四半期では国内向け売上が大幅に増加しましたが、中国経済の停滞から中国向け売上が減少したことにより、全体の売上高は5,777百万円となりました。一方で、営業利益は486百万円、経常利益は596百万円と、引き続き高い収益性を維持しています。
四半期連結貸借対照表について
同社の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は41,329百万円と前期末より1,994百万円増加しています。これは主に、現金及び預金が584百万円、棚卸資産が1,604百万円増加したことによるものです。一方で、負債合計は14,657百万円と前期末より2,117百万円増加しており、契約負債が1,829百万円、短期借入金が1,050百万円増加しています。
資産の部
同社の資産合計は41,329百万円と前期末より大幅に増加しています。これは主に、現金及び預金が584百万円、棚卸資産が1,604百万円増加したことによるものです。受注増加に伴い、手元流動性を高めるとともに、生産体制の強化に取り組んでいます。
負債の部
負債合計は14,657百万円と前期末より増加しています。これは主に、契約負債が1,829百万円、短期借入金が1,050百万円増加したことによるものです。受注増加に伴う運転資金需要に対応するため、借入金を増やしているほか、前受金も増加しています。
純資産の部
純資産合計は26,671百万円と前期末より123百万円減少しています。これは主に、利益剰余金が748百万円減少した一方で、為替換算調整勘定が631百万円増加したことによるものです。円安の進行に伴い、海外子会社の資産価値が増加したことが影響しています。
ROAとROE
同社のROAは過去5年間で2.0%~3.5%の水準を維持しており、ROEも10.0%前後で推移しています。これは主力製品のデシカント除湿機が高い収益性を発揮していることが要因です。同社は今後も同機の販売拡大に注力することで、収益力を一層高めていく方針です。
キャッシュフロー
同社のキャッシュフローでは、営業活動によるキャッシュ・フローが順調に推移しています。収益力の高さを背景に、営業活動によるキャッシュ・インが安定的に確保できています。一方で、設備投資や研究開発などへの資金需要に対応するため、財務活動によるキャッシュ・フローがマイナスになる傾向にあります。今後も事業拡大に向けた積極的な投資が続くと見られます。
配当の支払額
同社は、2024年3月12日に、2023年12月期期末配当として1株当たり60円の配当を実施しました。この結果、同期の年間配当金は1株当たり60円となりました。今後も利益配分の基本方針に基づき、株主の皆様への安定的な配当を継続していく方針です。
今後の展望
同社は、引き続きデシカント除湿機事業の拡大に注力していく方針です。省エネや高性能化に対するニーズが高まる中、同社の競争力あるデシカント技術を活かした製品開発を通じて、国内外での販売拡大を目指します。さらに、新製品の開発や生産効率の向上にも取り組み、企業価値の向上につなげていく計画です。
編集部のまとめ
株式会社西部技研は、デシカント除湿機を中心とした空調事業に強みを持つ企業です。当第1四半期では、国内向けの売上が好調に推移した一方で、中国市場の低迷により全体の売上高は前年同期比で微増にとどまりました。しかし、EBITDAマージン12.3%と高い収益性を維持しており、今後も同社の技術力と製品力を活かして、事業拡大に取り組むことが期待されます。
株式会社 西部技研の決算日や配当についてまとめました。
株式会社西部技研は12月期決算を実施しており、四半期報告書は決算日から45日以内に提出されています。また、同社は2024年3月12日に2023年12月期の期末配当として1株当たり60円の配当を実施しました。今後も同様の安定配当を続けていく方針です。