株式会社ジェイ・イー・ティはこの度、2024年第1四半期の決算を発表しました。半導体製造装置を手掛ける同社は、今期の業績が好調であることが分かりました。韓国大手メーカーや中国のファウンドリ企業向けの製品が好調に推移し、売上高は27億96百万円と前期に比べて増加しました。利益面でも、営業利益56百万円を計上するなど、順調な滑り出しを見せています。今後も半導体需要の回復基調を背景に、事業拡大を目指していきます。
企業情報
企業名: 株式会社ジェイ・イー・ティ
証券コード: 62280
決算期: 12月期
株式会社ジェイ・イー・ティの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ジェイ・イー・ティの決算期は12月期です。第1四半期の決算発表は毎年5月に行われます。
主な事業
株式会社ジェイ・イー・ティは、半導体製造装置の開発・製造・販売を主な事業としています。半導体洗浄装置や検査装置などを手掛けており、韓国や中国の大手メーカーをはじめ、世界中の半導体企業に製品を供給しています。同社は半導体市場の動向を的確に捉え、顧客ニーズに合った最先端の製品を提供し続けることで、業界内での地位を確立しています。
今期の業績と利益率は?
2024年第1四半期の業績は、売上高27億96百万円、営業利益56百万円と堅調な結果となりました。韓国のメモリーメーカーや中国のファウンドリ企業向けの製品が好調に推移したことが主な要因です。同社は製品の品質と技術力を高く評価されており、半導体市場の回復基調を受けて業績も好転しています。
売上・利益の推移
過去数期の業績を見ると、同社の売上高は年間約250億円前後で推移しています。利益面では、経常利益ベースで20億円前後を計上しており、安定した収益基盤を築いています。半導体需要の変化に柔軟に対応し、顧客ニーズに合った製品を提供し続けることで、着実な業績向上を果たしています。
四半期連結貸借対照表について
2024年3月末時点での同社の総資産は305億31百万円となっています。流動資産は288億63百万円と全体の9割近くを占めており、現金や棚卸資産が主な内訳となっています。一方、固定資産は16億67百万円です。
資産の部
同社の資産は、現金や売掛金などの流動資産が大半を占めています。過去からの利益の蓄積や借入など、安定した資金調達を背景に、必要な資金を確保できる財務体質を維持しています。
負債の部
負債総額は185億32百万円で、そのうち流動負債が138億14百万円を占めています。支払手形や借入金などが主な内訳です。固定負債は47億18百万円で、主に長期借入金が計上されています。
純資産の部
純資産は119億98百万円で、自己資本比率は39.3%となっています。安定的な収益力を背景に、内部留保が着実に積み上げられています。株主資本の充実により、財務基盤も堅固となっています。
ROAとROE
同社のROA(総資産利益率)は5.4%、ROE(自己資本利益率)は13.8%となっています。ROAは業界水準並みの水準を維持しており、ROEは高い水準にあります。この背景には、収益力の高さと効率的な資産運用、そして適切な財務レバレッジの活用などがあげられます。今後も収益性の高い事業展開を続けていくことが期待されます。
キャッシュフロー
同社のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュ・フローが安定して黒字を計上しています。これにより必要な設備投資資金や研究開発費、そして配当原資を賄えるなど、健全な財務体質を維持できています。今後も自己資金での事業拡大が期待できるでしょう。
配当の支払額
2024年3月期の1株当たり配当金は102円となりました。過去からの堅調な業績を背景に、株主還元の強化にも努めています。今後も、業績の伸長に合わせて配当水準の引き上げが期待されます。
今後の展望
同社は、半導体市場の需要回復に合わせて設備投資を強化しています。韓国や中国の大手顧客を中心に、受注が順調に拡大しており、その勢いは今後も続くと見られます。また、最先端の洗浄技術や検査手法の開発にも注力し、半導体製造プロセスの高度化に貢献することで、市場での地位をさらに高めていくことが期待されます。
編集部のまとめ
株式会社ジェイ・イー・ティは、半導体製造装置の分野で高い技術力と顧客基盤を持つ企業です。この度の第1四半期決算では、売上高と利益ともに前年同期を上回る好調な業績を収めました。半導体市場の回復基調や顧客開拓の成果が表れてきた格好です。今後も収益力の高い事業モデルを維持しつつ、市場の変化に適応した製品開発を進めることで、さらなる成長が期待できるでしょう。株主還元策も適切に実施しており、投資家の皆様にも好評を得ていると言えます。
株式会社ジェイ・イー・ティの決算日や配当についてまとめました。
同社の決算期は12月で、第1四半期の決算発表は毎年5月に行われます。配当については、1株当たり102円の配当を実施しました。今後も安定した収益力を背景に、株主還元を継続していくことが期待されます。